シマノ新サワラ用ルアーでインショア実釣!とんでもない爆発力を秘めていることが判明![鈴木斉×家田成大]

気軽かつ手軽にボートでのルアーフィッシングが楽しめるインショアゲーム。都市部からのアクセスが良い東京湾は、日本を代表する、そして世界でも珍しいインショアゲームの舞台だ。鈴木斉さんと家田成大さんが、このインショアの魅力を語っていく。

●文:ルアマガプラス編集部 ●引用元:(株)シマノ

2024 ショアジギング特集

実釣アングラー

鈴木 斉(すずき・ひとし)

ショアからのシーバス、オフショアではジギングやマグロのキャスティングまで、幅広いルアーフィッシングを楽しむ。類い稀なる釣りのセンスでソルトルアーフィッシングを牽引するプロフェッショナルアングラー。

家田 成大(いえだ・しげひろ)

2005年からインショアゲーム船ガイドとして活躍。東京湾のキャスティングゲームを良く知るひとり。ガイドが休みの日にも様々なフィールドに釣行し、自身のスキルアップにつなげている。

【インショアゲームの魅力その1】
多彩なターゲットの釣りが楽しめる!

ショアとオフショアの中間を意味するインショア。まず、この釣りの面白さについてふたりに聞いてみよう。

鈴木「自分は岸からの釣りもやるんですが、重たいルアーを使ってもどうしたって飛距離には限界がある。その先にさらに釣れるエリアがあったり、鳥山があったりすることもあります。そこを狙えるのがインショア。そして、完全な外洋に出るのではなく、その内側の沿岸部にこそ、豊富なターゲットがいる。それに、ポイントも船でスピーディーにランガンし、回っていけるのがインショアですよね」

家田「そして何よりターゲットが豊富。東京湾で考えると、シーバスをメインにライトなところでいえばメバル、そしてクロダイ・キビレのブリーム。やや沖に出ればサワラ、イナダ・ワラサも入ってくる。これらを同じようなエリアで狙うことができるのがインショアゲームですね」

東京湾インショアゲームの代表的なターゲット、シーバス。ボートならショアからでは届かないエリアを効率良く攻められるので、釣果は自然と伸びてくる。

【インショアゲームの魅力その2】
ショアとオフショアの中間は実は穴場スポット

インショアでは岸から比較的近いエリアで釣りをすることが多いが、ここにこそ楽しい釣りの魅力が詰まっている。

鈴木「インショアは船から狙うんですが、エリアは岸寄りです。船に乗れば岸からは届かないような場所でも気軽に狙うことができますからね。岸から近いエリアは、地形の変化や潮の流れもあるのでベイトも多いし、だから釣りのターゲットも豊富なんです」

ターゲットが豊富なのは、釣り人にとっても恵まれた環境だと言える。

鈴木「外洋までは行かなくても多少沖にも船を出すことができるから、釣りの幅はとても広い。岸に近い場所と、完全なオフショアの中間、そこは意外に穴場だったりするんだよね。美味しい魚も多いし、いろんな魚がいて、ゲーム性も高い。キャスティングゲームを楽しむには、インショアはとても向いていると思います」

都市部の港湾部とその周辺海域はルアーフィッシングのターゲットの宝庫。特に東京湾は、アクセスの良さと魚影の濃さなど、総合的に見てインショアゲームが盛んなフィールドだと言える。

【インショアゲームの魅力その3】
小型ボートだからいろいろと小回りの効く釣りに対応

インショアでは、大きな船に大人数で乗り込むのではなく、小型のボートでの釣りになってくる。

家田「私が乗っているのは小型のボート。小回りの効く動きができますし、一方で機動性もある。また、船長とコミュニケーションしやすいので、その都度いろいろ相談してもらえたらと思います。少人数で貸し切ることができるので、釣り仲間とワイワイ楽しめるのもいいですね。初心者の方でも、知らない人ばかりいて不安ということがないと思いますよ」

仲間だけで船をチャーターするもよし、タイミングが合う日に乗り合いで気軽に楽しむもよし。こういったフレキシブルさもインショアの魅力のひとつ。

船長との距離が近く、釣り方や移動の相談などがしやすいのは小型チャーターボートの利点。そして反応がなければどんどん次のポイントへ。ランガンできるのも小型ボートの強みだ。

【今回の釣行プラン】
朝一にサワラ、その後はシーバス狙いにシフト!

当日の釣行プランは、朝一にサワラ、そのあとにシーバスを狙っていくというもの。

家田「朝マズメはやや沖に出てサワラをブレードジグで狙います。その後はショアよりのポイントに戻って、地形変化に絡むシーバスを狙いに行きます。さらに、コノシロなど大きなベイトにつくシーバスをビッグペンシルなどで狙っていこうかと思います」

鈴木「盛りだくさんですね! 1日を通していろいろな釣りで楽しめる。これもインショアの釣りの楽しいところです」

家田「ただ、最近はサワラがあまり跳ねていなくて、釣果も寂しい感じが続いているんです。どうにか鈴木さんに釣って欲しいんですが…」

【サワラ用ルアー】

2023年3月発売の、オシア メタルショットTG ボートサワラは、これまで多くの実績を積み上げてきたソアレ メタルショットTGをブレードチューンしたボートサワラ用ブレードジグ。やや前方寄りに重心設計されたタングステン製ボディに、ベストバランスを追求したコロラドタイプのブレードとシングルフックを標準装備。タングステン製だからこそ得られる高比重なコンパクトボディは圧倒的な飛距離を生み出し、ナブラ撃ちでは大きなアドバンテージを与えてくれます。定番パターンである高速リーリングでも浮き上がりにくく一定レンジをキープ、効率的にサワラにアピール。速巻きしてもボディは泳ぎすぎることなくブレードだけが回転、サワラを狂わせるキラメキと振動を発生する。サワラのボートゲームで求められる諸要素を徹底追及したオシア メタルショットTG ボートサワラ。32gと40g、2つのラインナップからセレクト可能だ。

サワラは表層のベイトを追って水面に飛び出すように跳ねることが多いのだが、魚が少ないのかその跳ねが少ない状況。タイミングが合わないとノーフィッシュということも珍しくないのがサワラの釣りで、インショアゲームでも難易度は高めだ。しかし、釣り開始後およそ10分。鈴木さんがその不安を払拭させた。

きたよ! サワラはしっかりいましたね! ヒットルアーはオシアメタルショットTGボートサワラの40g。引き抵抗が軽くて、速く巻きやすいのがいいね!

オシアメタルショットTGボートサワラの40gで、この日のメインターゲットのひとつ、サワラをキャッチ!

【オシアメタルショットTGボートサワラの使い方】
ボトムまで沈めてから、あとは高速巻きをするだけ

シチュエーション的には、水深30mで、その中層にベイトの群れの反応。メタルショットTGボートサワラの使い方は、まずはボトムまでフォール。着底したら、そこから高速で巻いてくるというシンプルなもの。

鈴木「ジグはフルキャストしてもいいですが、下からのショートキャストでも十分に飛んでいきます。ジグが着水したら、まずラインスラックをとってからフリーフォール。ボトムまで落ちたら、ジグを速巻きしてきます。中層にベイトがいるので、その下を通してくる感じですね。ロッドを下に下げながら巻いてくると、ジグが浮き上がりにくいですよ」

なるほど。また、バイトがあっても、ルアーは止めずに巻き続けることも、サワラゲームのコツだという。

鈴木「バイトがあっても巻き続けてください。高速巻きなので、フッキングはオートに決まりますよ。また、ミスバイトしても巻き続けましょう、喰い気があればまたバイトしてきますから。ジグは巻き続けるだけでOKですが、一瞬巻くのを止めて喰うこともありますね」

サワラゲームに特化したスペックを持つメタルショットTGボートサワラ。重さは30、40gがメイン。使い方は、ボトムに沈めてからの高速巻きというシンプルなもの。ジグのスピードを上げるために、リールはハイギアやエクストラハイギアを使いたい。

鈴木さんに負けじと家田さんも無事サワラをキャッチ! ベイトの群れが濃いスポットにボートを入れ直してすぐにヒットした。

【サワラをキャッチするコツ】
大事なのはレンジとスピード、ヒットしてからは焦らずに

インショアゲームの中でも難易度が高めなサワラ。釣るコツはなんだろうか?

家田「まずはジグを巻くレンジ。船長の指示で、ボトムなのか中層なのか、魚のいるレンジに合わせてそこを長く引けるようにルアーをコントロールしてください。そしてジグは基本的に高速巻き。スピニングリール4000〜5000番のハイギア、エクストラハイギアを使いましょう。サワラ以外の魚が喰ってくるのは、スピードが足りない証拠です」

そして、ヒットさせてもバレやすいのがサワラ。ドラグ設定はやや弱めにしておく。

家田「サワラはカウンターでいきなりバイトしてきますので、ドラグが強いとアタリを弾いてしまったり、ラインブレイクしたりします。高速巻きした時に、ドラグがならない程度に設定しておきましょう。そして、バイトしたら巻き合わせで、びっくり合わせは禁物。ファイトは焦らずゆっくりと、ラインが出過ぎる場合はドラグをしめて調節してください」

サワラはとても歯が鋭い魚。ヒットさせるとリーダーがボロボロになることも。1尾キャッチしたら必ずラインチェックをして結び直しておこう。

鈴木さん2尾めとなるサワラ。1回バイトがあり、そのまま巻き続けたらヒット。魚の活性が高い場合は追い喰いさせることも可能だ。

【シーバスゲームその1】
シーズンを通して活躍するメタルバイブレーション

サワラを無事にキャッチしたあとは、ショア寄りのポイントまでエリア移動。今度はターゲットをシーバスに変更する。ここで使うルアーはミノー、バイブレーション、メタルバイブレーションなど。サワラの場合、ショートキャストでもOKであったが、この場合はフルキャスト。トレースコースを長く設定して巻いてくる。

家田「水深は10〜12mで、中層にベイトがいるような場所を見つけてランガンしていきます。今日の状況ならメタルバイブレーションのサルベージプレート115Sの30g。これも沈めて巻いてくるだけです」

すると鈴木さんがすかさずグッドサイズをキャッチ!

鈴木「いやぁナイスコンディション! 細かいバイトも結構あるし、シーバスも活性高めだね!」

鈴木さんがシーバスをヒットさせると、家田さんもほぼ同時にヒット。ルアーはともにサルベージプレート115Sの28g。ベイトの群れにダイレクトにルアーを通すとバイトが連発した。

【シーバスゲームその2】
コノシロつきのシーバスを大型ルアーで狙う

この日の釣行プラン3つめ。今度はビッグベイト、ビッグペンシルでコノシロつきシーバスを狙う。ともに表層の釣りになるのでバイトシーンを見ることができ、大きなルアーを操ってシーバスのストライクを誘う釣りは豪快でエキサイティングだ。

まず使うのはコノシロペンシル185F。これをリズミカルに首振りさせ、スプラッシュとサウンドでシーバスを水面まで誘い出す。

18センチを越す大型のペンシルベイト。大きいコノシロを捕食しているときはこのサイズのルアーでも果敢にシーバスはヒットしてくる。他にもビッグベイトやミノーなども忘れずに用意しておきたい。

狙い通りコノシロペンシル185Fでもシーバスをキャッチ。激しく水面を割ってルアーに襲いかかってきた。大きなルアーでダイナミックな釣りが楽しめるのも東京湾インショアゲームの大きな魅力だ。

使用タックル

鈴木斉サワラ用タックル
ロッド:ディアルーナBS S73M+
リール:ツインパワー 4000MHG
ライン:ピットブル12 1号
リーダー:エクスセンス リーダー EX フロロ 25ポンド(6号)

鈴木斉シーバス用タックルその1
ロッド:ディアルーナBS S610M
リール:ツインパワー 3000MHG
ライン:ピットブル12 1号
リーダー:エクスセンス リーダー EX フロロ 25ポンド(6号)

鈴木斉シーバスビッグルアー用タックルその2
ロッド:ディアルーナBS B63H
リール:エクスセンスDC XG
ライン:オシア8 PE 3号
リーダー:ナイロンリーダー60ポンド

家田成大サワラ用タックル
ロッド:ディアルーナBS S 73M+
リール:エクスセンスXR 4000MXG
ライン:ピットブル8+ 1.5号
リーダー:ナイロンリーダー30ポンド

家田成大シーバスビッグルアー用タックル
ロッド:ディアルーナBS B63H
リール:エクスセンスDC XG
ライン:グラップラー8 PE 3号
リーダー:ナイロンリーダー50ポンド

今回の実釣を動画で視聴する


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。