《メバリングの基本》日中はワームを使うべし、活性に応じた狙い分けテクニックを解説!

手軽にできて、引き味も楽しめるメバリングですが、ちょっとした基本を押さえると、もっと楽しめるんです。そのヒントとなるのが「日中と夜とで違うメバルの活性に応じてルアーを選ぶ、攻め方を変える」ということなんです。その辺を、りんたこさん・みっぴさんのコンビに解説して頂きましょう!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

右:岩崎林太郎(いわさき・りんたろう)
DAIWAプロスタッフ。メバルやアジといったライトゲームターゲットのエキスパートアングラー。ホームフィールドは大分周辺。YouTubeチャンネル『りんたこみっぴの釣りキャンプ』でもおなじみ。岩崎さんは個人YouTubeチャンネル『りんたこ/Angler Rintaco』も運営。ライトゲームの魅力を配信しているアングラーさんです。

左:秋丸美帆(あきまる・みほ)
DAIWAスーパーフレッシュアングラー。ルアー&エサ釣り、大物小物の制限なく何でもチャレンジ。今回のメバルを始めライトゲームも得意としています。とにかく途切れない集中力と丁寧な展開で確実に釣果を得るスタイル!

ナイトゲーム編はこちら

デイゲーム、海藻などの影をよーく観察すると、メバルの魚影が…!

集合時間はお昼過ぎということで、メバルの活性が高いとされる夜までにはだいぶ時間があります。明るいうちにポイントの状況確認でしょうか?

りんたこ「それもありますが、デイゲームでも釣ることはできるので、本番の夜を前に手堅く魚を手にしたいというのがあります。実は例年と比べると今シーズンは明らかにメバルの時期が遅れてるんですよね。例年ならば堤防やストラクチャーのそばで浮いているはずのメバルが少ないんです」

本番は日没後かと思いきや、デイゲームでもメバルを追って状況チェック!

メバル釣りをライフワークとするりんたこさんだからこその説得力。原因って、何か考えられることがあるんですか?

りんたこ「これには沿岸部の水温がまだ高いこともあり、メバルの適水温である16度前後になっていないことも影響しているでしょう。また、その高過ぎる水温のおかげで、天敵である青物がまだまだ沿岸部を回遊しているというのも原因のひとつでしょう」

え?…夜の釣りに一抹の不安が残りますが…でも、日中なら釣れるんですか?

りんたこ「多数派ではないですが、シーズン中の多くを沿岸部で過ごす“居着き派”もいるので、まずは状況チェックでチャレンジしてみます!」

海藻の影に隠れるメバルをジグ単で一撃キャッチ!

海藻がまだ生え残るスポットを覗き込んでみると…シェードに隠れるように、群れているメバルを発見!(下の写真)これはチャンスじゃないですか!?

堤防に生える海藻の影をよーく観察すると、メバルの群れが…!

りんたこ「いましたね、居残り組。産卵を意識した群れが接岸して積極的にエサを喰いだすのが、例年だとだいたい年末~年始と予想しています。今はまだ12月上旬なんで、岸から狙える範囲にいるのは産卵に絡まない居残り組だと思います」

そこで早速ジグ単を投入するりんたこさん。すると、一撃でメバルをキャッチ! えっ、マジですか!? 勝負が早い…!

ジグ単でメバルの群れを狙い、開始直後に1尾目をゲット! は、早く釣り方を教えて下さい…!

メバルの反応を見ながら狙うのが楽しい! 今日は活性が高いかも!?

堤防沿いに海藻がとこどころに生えているんですが、その海藻のシェード(影)を覗いてみると…おぉ、ベラやスズメダイ、キタマクラなど、さまざまな魚が行き交う中、メバルも何尾か混じっているじゃないですか!

ベラ、スズメダイ、キタマクラなどが泳ぎ回る中にメバルが…!

りんたこ「先程釣ったメバルもそうでしたがレンジが浅く、ヤル気はありそうです。みっぴ様、場は温めておきましたので、どうぞ釣ってくださいませ…」

ここまで、静かにりんたこさんの展開を観察していたみっぴさんが、にわかに動き出します…。

みっぴ「うむ、苦しゅうない! 遠慮なくイタダキます!」

すかさず、シェードにジグ単を送り込むみっぴさん、すると…。

みっぴ「あっ、いきなり喰ってきた! 確かにメバルの活性高いですね! 全部見えてるのが楽しい! ってか、ホントに一発で釣れました(笑)」

ごっつぁんゴールならぬ、ごっつぁんフィッシュ!? いやいや、言われて確実に決めちゃうところがスゴい。

2人の魂がこもった小芝居は置いておいて…メバルって日中でもこんなに簡単に釣れるんですか!?

みっぴ「完全にサイトフィッシングです。ジグ単を落とすと、それまでシェードでのんびりしていたメバルがス~っと寄ってきたんですよ」

ふむふむ、それで?

みっぴ「ジグ単のレンジを一定にキープしながら巻いていると、その寄ってきたメバルがためらわずにスグにパクッ! でした!」

昼間っからワームをバックリ。

警戒心を与えないようにワームに余計な動きをさせず、レンジキープで狙ったってことですね! 一見、簡単に狙っているようでワザを使っていたみっぴさん! さすがです!

みっぴ「メバルはけっこう用心深い魚だから、ルアーを後ろからジッと観察して怪しいと喰わないことも多いんですよね。でも、今回は巻き始めていきなりのバイトでしたから、今日は活性が高いかも!」

解説、メチャわかりやすい! メバルって、日中でもサイトフィッシングで楽しめるんですね。そのキモとなるのが、シェード(影)などのメバルが安心してひそめるシチュエーションということか。

ちなみに、デイメバリングで2人がメインで使用していたジグ単は、以下の通りです!

デイメバリング使用リグ

月下美人 デュアルビーム ちりめんじゃこ(ケイムラ)+月下美人 アジングジグヘッドTG 1.5g ※全てDAIWA

ボディのコア部分は硬く、外側は柔らかいという2種類の素材を採用。ダートさせてリアクションバイトを誘うも良し、ただ巻きでソフトテールを艶めかしくアクションさせるも良しのデュアルコンセプトワームです。

ワーム素材の硬さの違いを使い分けるのも効果的!

比較的張りのあるタイプのデュアルビーム(左)、ソフトな素材を使用シているシラスビーム(右)。

ボディのコア部分は硬く、外側は柔らかいという2種類の素材を採用。ダートさせてリアクションバイトを誘うも良し、ただ巻きでソフトテールを艶めかしくアクションさせるも良しのデュアルコンセプトワームです。

りんたこさんのタックルボックスをチェック!

月下美人のイメージカラーである赤で統一されて、綺麗に整理されたボックス。

ジグヘッドは月下美人ジグヘッドケースWにウエイトごとに整理して収納されています。その他、タックル&小物、ロッドも含めて、タックルボックスTB3000ひとつで運べてしまうシステマチックな仕様です! きれいに整頓されていますよね!

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編集部からのお願い
メバルや根魚類は限りある資源です。末永く釣りを楽しむためにも、キャッチ&リリースで資源保護にご協力をお願いします!


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