ルアーで狙うメバリング、日中と夜に分けてその基本的な部分をりんたこさん&みっぴさんが実釣で解説します! 前回はデイゲーム編を紹介しました。今回は、プラグを使用して高活性のメバルを狙うナイトゲーム編です! 良型メバルキャッチのヒントを紹介しますよ!
●文:ルアマガプラス編集部
デイゲーム編はこちら
手軽にできて、引き味も楽しめるメバリングですが、ちょっとした基本を押さえると、もっと楽しめるんです。そのヒントとなるのが「日中と夜とで違うメバルの活性に応じてルアーを選ぶ、攻め方を変える」ということな[…]
ナイトゲームは高活性メバルをハードルアーで狙う!
さて、ここからは本番のナイトゲームに突入。りんたこさん曰く『メバルは…見えませんね~。ヒラスズキばっかりです』。え? 夜なのに水中が見えるんですか!?
りんたこ「僕は夜目が利く方なので、常夜灯くらいの光量があればシャローレンジの魚は見えますが、魚影の有無を知りたいからといって、水面にライトを当てたりするのはできる限り避けた方が良いでしょう」
それ、ついやっちゃうんですよね。ホントに魚いるのかなぁって、ライトで水中を照らして見てしまう…。
りんたこ「ライトを当てちゃうと、やっぱり魚たちに違和感を与えるし、仮に逃げないとしても確実に警戒されて喰い渋りますね。今、表層でベイトフィッシュがザワついている雰囲気があるので、とりあえずコイツを試してみますよ!“何か”が喰うかもしれません。例えば、ヒラスズキとか…」
そう言ってりんたこさんが投入したのが、メバル用に開発されたプロップベイト、月下美人 しらすP55S。
メバル用プロップベイト 月下美人 しらすP55S
メバルに照準を絞ったプロップベイトで、飛距離を稼ぐためにシンキング仕様に設定されていますが、実際は下の写真のように水面で引き波を立てるよう使用するのが効果的です。ウエイトルームがボディ下部に張り出しているから重心が低く設定できています。それにより、リトリーブ時のボディの回転が抑制されているという仕組みですね。
りんたこ「シンキングなんですが、トップウォーターで使うというコンセプトです。ロッドを立てながら水面をキープできるギリギリのスピードで巻いてくれば、プロップの回転で引波を出すことができます。これにより、水面を意識するメバルのバイトを誘うワケです! おっ、喰いましたよ! あれ、でも何か違うな…」
何か違う? その違和感の正体は…。
りんたこ「あっ、やっぱりヒラスズキが喰っちゃいましたね~(笑)」
本命ではありませんが、プロップベイトはヒラスズキにも効果的のようです! 次は是非、良型メバルを…。
りんたこ「了解しました!」
ヒラセイゴ連発! 大本命のメバルの反応は…!?
本命のメバルではありませんでしたが、プロップベイトのしらすP55Sでトップに反応があったので、魚の目線は上向きと判断しました。今度は表層レンジをミノー(メバルハンター50F/S)でトレースしてみます。
ナイトゲームのヘビロテミノー、メバルハンター50F/S
メバルが好むとされるタイトロールアクションを発生するベーシックなミノー。フローティングとシンキングの2タイプがあり、メバルのレンジに合わせて使い分けるのがオススメ。本体価格も600円と、おサイフにも優しい。
みっぴ「めっちゃアタる! 活性高い! けど…なかなか乗らん! でも、何かメバルっぽくないかも、ヒラスズキかな? あっ、ノッた! ヒット、ヒット!」
なかなかノラないアタリを何とかフッキング! やっと乗せてはみたけれど、結果はやはりゲストフィッシュのヒラスズキ…。嬉しいんですけど、今回のテーマはメバルなんです! ナイトゲームでは、良型も期待してしまいます!そんな中、りんたこさんに再びアタリが! また、ヒラスズキ?
りんたこ「いや、僕のは本命っぽいですよ! しかも、ちょっといいサイズかもしれない!」
心地良いドラグ音を響かせながらファイトを見せるりんたこさん。ドキドキハラハラしながらファイトを見守ります。そして、上がってきたのは体高のあるナイスサイズの大本命、メバルだ!
りんたこ「いやぁ、いいサイズですね! 嬉しい! ワームの釣りが手堅い釣果を得られるのは確かですが、活性が高いときにはプラグの方が、よりアクティブなゲームを楽しめます。釣れるサイズも、コイツみたいに良型が多いですよ!」
りんたこさんに話しを伺っていると、そのすぐ横でみっぴさんにもヒット! あれ!? こちらもかなりいいサイズなんじゃないですか!?
みっぴ「この引きは…間違いなく私の方がデカいです! 本日のメバル勝負、勝たせていただきます!」
いや、別に対決企画じゃないんですが…。危なげのないやり取りの末に上がってきた魚体は、ん? 何かメバルにしてはやけに銀色ですが?
みっぴ「メバルだと思ったら、ヒラスズキでした〜! 」
プラグを使用したメバルのナイトゲームは、活性の高い、つまりやる気のあるメバルを手返し良く狙っていけるのが大きなメリットです。今回のように、ヒラスズキの活性も高いと、ゲストフィッシュ率のヒット率も上がってしまうという側面もありますが、釣れるメバルのアベレージサイズはアップする可能性が高いんです。
りんたこ「ワームも、使わないわけじゃないんです」
そう言って、ミノーからジグヘッドリグにチェンジするりんたこさん。
りんたこ「プラグである程度効率よくチェックした後に、まだメバルがいそうな雰囲気があれば、フォローとしてワームを入れるという使い方が効果的です。プラグには出きらなかった魚が反応してくれることもありますから…おっ、きましたよ!」
プラグへの反応が止まっても、ワームをフォロー的に使えばさらにバイトを引き出すことも可能なんですね。硬軟使い分けで、サイズアップとさらにもう1尾を達成できるという、メバルエキスパートのりんたこさんならではのテクニック、勉強になります!
って、あれ!? こんな夜の堤防でいい匂いが…。
みっぴ「あ、あまりにも寒いから、ラーメン食べちゃってました!」
冬のメバルナイトゲームにラーメンは欠かせないアイテム!? メバルシーズンはまだまだ続きます、皆さんも是非、デイ&ナイトでメバルゲームに挑戦してみてくださいね!
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手軽にできて、引き味も楽しめるメバリングですが、ちょっとした基本を押さえると、もっと楽しめるんです。そのヒントとなるのが「日中と夜とで違うメバルの活性に応じてルアーを選ぶ、攻め方を変える」ということな[…]
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