こんな真冬に正気かい? スピナーベイトオンリートーナメント『スーパーローラーズ』開催!

去る、2月19日。新利根川にて、とある試合が開催された……。そもそも真冬に大会?というのもあるのだが、なんとその大会に使用できるルアーはスピナーベイトオンリーだったのだ……!!

●文:ルアーマガジン編集部(古川和弘)

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真冬×スピナーベイト さて、どうなる?

バレンタインデーも過ぎた、2月19日。貰ったチョコの少なさより切ないもの、それは己の釣果である。

ま、真冬だからしょうがないよな……と凡人なら思うだろう。

しかし、世の中は広い。そんな2月に、マッディシャローの新利根川で、スピナーベイトオンリーの……大会をやるというのだ。

その名も『スーパーローラーズ』!!

そんな戦犯的首謀者がこちら。

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津輕辰彦(つがる・たつひこ)

ハードルアーのみでゲームを組み立てる、『鋼の交渉人』。なかでもワイヤーベイトへの造詣が深く、開講している『スピナーベイト道場』の入門者のレベルが爆上がりと話題。H-1グランプリの過去の優勝成績は2014マスターズカップ高滝湖、2016マスターズカップ片倉ダム、2021第2戦津久井湖ほか、上位多数。

――それでは主犯の津輕さん、あなたはなぜこのような大会を開催したのですか?

津輕「(主犯って……)。僕らが釣りを始めたキッカケって色々あると思うんですけど、近年やっぱりバスが凄く難しくなっていて、正直、バスから離れてしまったという人の話も耳にします。釣れればもちろん楽しいけど、いろいろな釣りがあって、考え方があって、その懐の広さみたいなものがバスフィッシングの魅力でもあると思うんで、なんかみんなで楽しめないかな? というのが、最初のキッカケでした。『真冬に、スピナーベイトオンリーで大会をやったらどうなるの?』っていう興味と、もちろん天候もどうなるかわからないし、こんなデコと隣り合わせの大会に賛同する人なんて、よくて20人くらいかなと思っていたのですが……」

――思っていたのですが?

津輕2日で満艇、総勢81人です

――みんな、狂ってやがる……ッ!!!

津輕「いやいや、あなたも入ってるでしょうが……」

まさかの大盛況! スピナーベイト狂の集い

なんと、まさかの鬼満艇。

予想だにしていない盛況ぶり、そして運命のめぐりあわせなのか、当日は春一番予報という、まさかのスピナーベイト日和。

選手たちが鼻息荒くする中、津輕さんは前日までとんでもない事態になってしまった×荒天による中止や諸々の不安で眠れない日々を過ごしたとか。

ミーティング風景。鼻の穴を膨らませた81人の猛者たちが集う! [写真タップで拡大]

そんな大会当日。なんと、まさかのスペシャルゲストが急遽参戦!

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田辺哲男(たなべ・のりお)

日本のバスフィッシングを牽引してきたプロフィッシャーマン。本場アメリカのトーナメント輝かしい成績を残し、凱旋。以後、パターンフィッシングを基盤としたストロングフィッシングを提唱し、今に至る。ノリーズ総帥にして、ミスタースピナーベイト。

今回の大会を盛況を耳にし、超ご機嫌だった田辺さん。大会前日に電話した際、こう言っておりました。

もうびっくり通り越して、感動したよ。みんなもイケてる釣りがしたいんじゃん! ってね。

たしかに冬は寒いし、魚の活性も落ちるし釣りにくい。だったら、釣れる時期に釣りゃいいでしょっていう考えになるのもわかる。でもさ、釣ることしか頭にない考え方だとどうしてもバスと向き合う姿勢は薄くなってしまうんだよね。

だって、釣れても釣れなくてもバスはそこにいるわけだからね。

それをどう釣るのか?からスタートして、それが研ぎ澄まされると、どうしたらこのルアーでその魚が釣れるのかな? 今回はそれがスピナーベイトだったけど、クランクでもビッグベイトでもなんでもいいよ、自分が楽しいと思える釣りで釣るための過程を楽しもうぜっていう意識。

要は、デコを楽しめる人間がこれだけいるよっていうことですよ。

よもやその領域に達している人間がこんなにもいることに驚きました。今のバス業界でこの盛り上がりを予想できた人なんていないと思う。

だからこそ面白いし、これがバスが持つ力なんだと思い知らされたね。

これがバスの凄みであり、魅力であり、そしてやっぱり素晴らしい。

そんな想いをYouTubeチャンネル『BASSFLIX』でお伝えするために参戦を決意したそうです。

思い思いのスピナーベイトを握りしめ、スタート!

真冬に超賑わいの湖上。この熱気で寒いけど暖かい(笑)。 [写真タップで拡大]

田辺さんも、強気のシャローガン攻め! [写真タップで拡大]

業界有名人もチラホラ!

DAIWAのロッドエンジニア・リック今井こと今井亮介氏。 [写真タップで拡大]

ノリーズスタッフ、そして陸王U-30準優勝の渡邊和哉氏の姿も。 [写真タップで拡大]

気温は思いのほか上がらず、昼前くらいから南西の強い風が吹き付けた。

果たして、結果は……!?

3/81 タフコンディションを乗り切った三英雄!

さて、私は当然ながらゼロ申告で帰着なわけですが……ウエイイン会場がすでに準備されておりました!

ちなみに、受付時に参加賞として、デジタルウエイインに必要なスペシャルメジャーと協賛ルアーをもらえました。私的にはこれだけで満足!?

さて、聞くところによればなんとこの日魚を釣り上げた英雄が3名いらっしゃるということで、結果発表です!

なんと、入賞は津輕道場入門者が2/3名! しゅごい!! [写真タップで拡大]

3位 小野さん

小野「厳寒期に実績のあるシャッドやミノーのように、スピナーベイトをサラサラ引きたくてディーパーレンジを使用。ある程度岸から距離を取って、イメージは1mくらいですが、実際は70~90cmだったと思います。そのレンジをキープしてトレースしていたら、岸からやや離れたところで違和感の後にラインが走ってました。ルアーは手塗りの赤ですね」

項目使用タックル
ヒットルアークリスタルS ディーパーレンジ 3/8oz(ノリーズ)
ロッドロードランナーハードベイトスペシャル HB630L(ノリーズ)
リール13 メタニウム(シマノ)

2位 竹之内さん

竹之内「岸から少し離れた、1段下のレンジを岸と平行に投げ続けるためのパワーロール。これはノリーズカップ時に津輕さんがやっていたことを真似させてもらいました。結果、今日1日やり切って1バイト。バイトは深かったです」

項目使用タックル
ヒットルアークリスタルS パワーロール 3/4oz(ノリーズ)
ロッドロードランナー LTT650MH(ノリーズ)
リールバンタム(シマノ)

1位 山本さん

山本「メインはディーパーレンジでシャロー勝負。ルアーはノリーズスタッフの山本寧プロの受け売りです。ただ、釣れたのは橋脚で落とし込んでからのしゃくり上げで、沈んでいるオダか何かからハングオフした瞬間に抑え込まれました。今回の大会は師匠である津輕さんが主催なので、参加させていただきました」

項目使用タックル
ヒットルアークリスタルS ディーパーレンジ 1/4oz(ノリーズ)
ロッドロードランナー ハードベイトスペシャル HB600L(ノリーズ)
リールカルカッタコンクエスト BFS HG(シマノ)

ということで、無事何事もなく、そしてこんな時期でもみんなで熱くなれたバスフィッシング。真冬にスピナーベイト?という疑問的大会は結果、バスフィッシングの楽しさ満点のとても面白い大会だったと思います。

津輕さん、戦犯扱いしてゴメンナサイ!!

あ、そういえば、田辺さんが景品で用意した特別仕様のパワーロール。バーニングブレードといって、実際に火であぶったそう。

熱することで、余計な塗装が落ち、レスポンス向上と淡い虹色になるそうです。ブレードも内側に曲げており速引き対応仕様! [写真タップで拡大]

マジかっこいいから、自分もやってみよう!


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