シーバス・バチ抜け決戦兵器『ノガレ』に注目。爆釣必至の考え抜かれた、トドメのi字系ここにあり!

さて、産卵を終えて体力回復のためにシーバスたちがパクパク、パクパクあれを飽食する季節がやってきますよ(きましたよ)! そう! BA・CHI・NU・KE! バチ抜けー。湾岸エリアには、シーバスの体力回復のオヤツとも言えるこのベイトがワンサカと湧いてくる時期。それを仕留めるべく有効とされているのが「i字形」と呼ばれるアクションのよわーーーいプラグ類。こいつの有効性が理解されてもうだいぶ立ちますが、この分野の釣りの元祖とも言えるオヌマンこと小沼正弥さんが、考えに考え抜いたバチ抜けルアー『ノガレ120F』これが今シーズンも炸裂するか!? さて、ルアー最強ヲタクの小沼さん、ちょっと解説してください!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

バチ抜けシーバス歴は20年以上!フィッシングショーでも大人気のシーバスプロ・オヌマン!

小沼正弥(おぬま・まさや)
シーバス釣りが生業の職業釣り師。豊富な経験や実績にあぐらをかかず、日々、自身の釣りを研鑽。持ち駒の多さはシーバスアングラー随一で、取材ではどんな状況でも高確率で獲物を仕留める仕事人だ。DAIWAフィールドテスター。ルアーメーカー「PickUp(ピックアップ)」代表。

で、ノガレって何が凄いん? 今までのバチ対応ルアーとどう違うん?

いやぁ、小沼さん。バチ抜けの決戦兵器として噂になっているi字形”ノガレ20F”。何が凄いんすか。その辺を詳しく教えて下さい。小沼さんといえば、オネスティ(エバーグリーン)に代表されるように、i字形の元祖であり第一人者ですよね!

小沼「泳がないルアーって昔は見向きもされなかったからね! めちゃくちゃ釣れるんだけど、一部の解かってる人しか使ってくれなかった」

いろいろなブームを経て、i字形というジャンルが確立され認知されてきた昨今ですが、ある意味、さまざまなi字形が投入されている群雄割拠な市場に小沼さんがこのノガレ120Fを放り込んできたってことは相当な自信作と見てよろしいでしょうか?

小沼「自信あるね! なにせ、東京の運河でただバチを観察するってのを2年間やって、そこから導き出したルアーだからね。橋の上から泳いでいるバチを見て、そのバチが出す波紋や、無数にいるバチからどれが選ばれてシーバスに食われているかとか、めちゃくちゃ観察した!」

バチ抜け。ゴカイなどの多毛類が産卵のために水面でワイのワイのフィーバーする現象。早くは12月から、ピークは春先。今年は暖冬だし、もうすでにバチ抜けが東京湾で結構激しいとの情報も入っている。

2年間、橋の上から観察ですか。拘っていますね….。

小沼「まずね、ノガレの引いた時の波紋の出方。これがキモ。ノガレってね、頭とテールの2ヵ所、そしてボディのギザギザの部分の3ヵ所から波紋が出るの。コレなんだよ。運河で観察してたら、喰われている個体の波紋の出方がそうだったんだよ。しかも、シーバスがバチを喰うのはオスより圧倒的にメスが多い。選んで喰ってるんだよね。

その、メスの動きを再現したのがノガレってワケよ。テストしていて、ノガレがその動きを再現できたって確信したのは、オスがノガレに向かって放精したのを見たとき。これでイケる!ってね。シーバスの好むメスのバチの波動や動き、波紋の出方を再現できた!

実際、釣れ方が半端なかった。他の人が違うバチルアーを使った後でも効く。ノガレを使われているとちょっときついけど、他のルアーだったら先行者いてもへっちゃら。ホント釣れるから」

オスのバチよりメスのバチとかおもしろい話ですねー。それを再現したのがノガレとか、話聞いてるだけでも欲しくなります。そういったバックボーン、ルアーには大事だと思います。

小沼「でね、スレてくると、この完全再現の波紋でさえ、嫌う個体が出てくるのね。なんで、ZAGS-88ST ソリッドソリューションGRT88(エバーグリーン)が必要になってくるのよ」

お、商売絡めてきましたか?

小沼「そういうこと言わないの! 俺、必要なものしか作らないから。どういうことかというと、このロッドを使うと更にそういう状況でも釣れる。グラスソリッドのロッドなんだけど、1段水面下にルアーを運んでくれる。つまり、フローティングのノガレ120Fの波紋が消えるんだよ。すると、最初のメスバチ波紋を出していたノガレ120Fがスレたシーバスに対してより繊細なi字形ルアーとして機能するんだよ。さ・ら・に釣れる。まぁ、使わなくても釣れるけど、更に釣りたいならコレ使って!」

バチ抜け捕食はシーバスも警戒心が強くなる。多いと感じるかもしれないが、ナイーブなシーバスを相手に4本のフックで確実にフッキング。


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