シマノの釣りへの情熱と海洋堂の技術力が組み合わさり実現した「STRIKE FANTASY」シリーズ。2022年には藤五郎鰯をテーマにした「サイレントアサシン129F」が発売されているが、コラボルアー第2弾として登場するのが、「サルベージ70ES」をベースモデルにした、「丸鱸70ES」! 鱗の質感やヒレの造形など、うっとりしてしまうような仕上がりとなっているぞ!
●文:ルアーマガジンソルト編集部
ルアーとして造形美の限界に挑戦したコラボ第2弾
ストライクファンタジーの第2弾は、シーバス用のバイブレーション。エクスセンス「サルベージ70ES」をベースモデルとして、ストライクファンタジーの鱸をフィギュアで表現した、躍動感のあるルアーとなっている。
ルアーの機能にはほとんど無関係なヒレの先端の細かい凹凸やエラ周りの緻密な面構成、逞しく隆起した背中の筋肉から流れるように繋がるヒレの基部の造形など、リアルデザインの概念を覆すようなモデリングの限界に挑戦している。
空気抵抗は大丈夫?
ストライクファンタジーの「丸鱸70ES」は、造形へのこだわりと同様、ルアー本来の性能にも徹底的にこだわっている。これだけ大きなヒレがついたバイブレーションでは、回転せず真っ直ぐに飛ばすのはなかなかに難しい。
そこで「丸鱸70ES」では、ベースモデルの「サルベージ70ES」に比べて、ウエイトをやや前方に集中させるとともに、ラインアイも前にズラすことで飛行姿勢を安定させている。20gのウエイトがあるため、重さを活かした遠投が可能だ。
遊泳バランスのキモはヒレとラインアイの位置にあり!
バイブレーションプラグのヒレはミノーやクランクベイトのリップのような役割を果たす。「丸鱸70ES」の大きな3つのヒレはしっかり水を押し、明確な引き感を発生させる。遠投時のジャークやリフト&フォールでもルアーの挙動をイメージしやすく、フォールアクションにも変化を持たせる役割も持つ。
「丸鱸70ES」の3つのヒレは、最終的に左右対称にセンターで割って貼り合わせる一般的な構造ではなく、右ボディに鰭を組み込むアシンメトリックな金型構造とすることで、薄さと強度を両立していえる。アクションのキレを生む薄さと、強度を確保する厚さの微妙なバランスにかなりこだわっているのだ。
また、このヒレは、フリーフォール時にふらついたり旋回したりターンしたりと、ランダムなフォールアクションを発生させるのも特徴。バイブレーションとしては比較的水平に近い沈下姿勢で、回るか回らないかの微妙なバランスを追求している。
ちょっとしたラインテンションの差でふらついたりシミーフォールしたりと、かなり遊べるルアーに仕上がっているようだ。沈下姿勢の影響で、重さのわりにフォールスピードが遅めであることも追加しておきたい。
造形美はもちろんのこと、ES(エクストラシンキング)の重さと遠投性、S(シンキング)の繊細さと軽やかな動きを両立させた、良いところどりのルアーと言えよう。
カラーはこちらの6色!全色揃えたい!
ルアーだけでなく、フィギュアも展開!超リアルです…
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。