大野ゆうきが教える!初めての「バチ抜けパターン」基本さえ覚えておけばシーバスは釣れる!

春の一大イベント・バチ抜けパターン。多くの釣り方が研究され初心者にとってわかりにくい部分もある。そこで、これだけは実践したい要点を大野さんに聞いてみた。「釣り方よりもバチを見て、ボイル音を聴き、そこへ投げるだけ!」。バチ抜けシンプルプランを大公開!

●文:ルアマガプラス編集部

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教えてくれるのはシーバス界のカリスマであり、東京湾奥の超スペシャリスト!大野さん!

大野ゆうき(おおの・ゆうき)
東京都在住。東京湾をホームとするが、日本全国のフィールドで活躍するシーバスをメインとしたプロアングラー。釣り場は自身の足で収集、分析。独自の情報で釣果をものにするスタイル。DAIWAフィールドテスター、ポップシークルー代表。

まずは「一番効率の良い」時期と場所を選ぼう!

初心者がバチ抜けで失敗しやすいパターンが「バチが抜けていない」こと…!?

大野「東京湾では年末年始にバチ抜けが起きている場所もあれば、6月に抜けている場所もあります」

いざ釣りに行ってもバチが抜けていなかったから釣れない。そんなことが多いのだという。

大野「一番バチが抜けている確率が高い場所と時期は、港湾部の4月中旬くらいから5月

初心者にとって釣りやすいのは港湾部。その5月前後が一番おすすめだという。

大野「あとバチは暗い時間帯の潮が動いているときに抜けています夕マヅメから朝マヅメまでに潮が良く動く時間をタイドグラフであらかじめ調べておくのが大事です」

バチが見えて「捕食音」があれば即キャスト!

大野「釣りをする時期と場所が決まれば、あとは実際に釣り場でバチがいるかどうかのチェックです」

バチ抜けパターンで大事なのはバチを見つけること。まずはバチを目で確認しよう!

大野「あと、初心者の方は捕食音を聞いてないことが多かったんですよね。シーバスがバチを喰っているか。これを判別する大事な情報になります」

バチが抜けていてもシーバスがいなければ釣れない。当たり前のことだが、しっかりとバチを喰っているのを捕食音で確認するのが大事だ。

大野「捕食音以外にも水面に波紋が出てバチを喰っている場合もあります。そういった波紋もチェック。そして、捕食音と波紋が出た場所へルアーをキャストしていきます

音と波紋でシーバスがバチを喰っている場所を把握。そこへすかさずキャスト!超基本ではあるが、初心者が手堅くシーバスを釣るシンプルなプランがこれだ!

釣り方は「ミノーをゆっくり巻く」だけ!

おすすめする釣り方もまさにシンプル!

大野「初心者の方であればバチ専用のルアーではなくて大丈夫。いつも使っているミノーがあればそれをゆっくり巻いてスローに引いてくるだけ

難しいテクニックを覚えるより、基本に忠実なスロー引きでOKだという。

大野フローティングミノーならよりゆっくり、シンキングミノーはゆっくりすぎると沈んでしまうので若干速めに巻いてくるバタバタ動かすとバチの時はあまり食ってくれないので普段はアクションさせて使うルアーもアクションが出ないスピードで巻くこと。これだけで大丈夫です!」

ルアーはフローティングとシンキングの2タイプで、巻くスピードを意識しながら使っていこう。下記では実際に大野さんが先日の取材(ルアマガソルト5月号※3/21売り)にて使ったルアーを4つ紹介!

大野さん的!バチ抜け初心者おすすめルアー

モアザン スライ95F(DAIWA)

重心移動システムで素早い立ち上がりのスライは、水面直下を安定して引けるのでバチ抜けにおすすめ! フローティングタイプのミノー。

モアザン スライ スリム125F(DAIWA)

スライよりもやや細めのシルエット。背中にある2つのコブが特長で、これが魚を誘う波紋を発生。ゆっくり巻き続けるだけでしっかりと魚を誘発。

モアザン ガルバスリム80S(DAIWA)

ガルバスリムは重さもあるので飛距離も抜群。遠くでボイル音がするときに活躍。シンキングタイプなので若干速めに巻いてこよう。

モアザン キャロット72S(DAIWA)

シンキングタイプだけどサイズも小さく軽量。ガルバスリムよりもゆっくり巻いてスローに引けるので、水面直下を引きやすい。

これだけ実践すればバチ抜け初心者でも数釣り可能!

基本として当たり前に思われていること。でも、バチ抜けパターンで本当に一番重要なのはバチを見つけてボイル音のする場所へキャスト。そして、ルアーをゆっくり巻くだけ。これを実践することに集中!

大野「基本だけ覚えておけば、人が密集する場所へ無理して入る必要もありません。バチがいてシーバスが喰っていればどこでも釣れる可能性はあります」

この春はバチ抜けシンプルプランで釣りまくってみよう!

大野さんバチ抜けパターン使用時メインタックル

  • ロッド:モアザンブランジーノEX AGS94LML MATCH THE BITE CUSTOM FORCUS(DAIWA)
  • リール:イグジスト LT4000-XH(DAIWA)
  • ライン:シーバスPEパワーゲーム 0.8号(東レ)
  • リーダー:スムーズロックプラス 14lb(東レ)

DAIWA公式YouTubeチャンネルでは大野さんによるバチ抜けハウツー動画も公開中!


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。