春は秋と同様に東京湾シーバスが限りなく盛り上がりを見せる季節だ。バチやマイクロベイト中心のパターンで、釣れるサイズは小型〜中型がメインになってくるが、DAIWAの釣りウマ営業マン・岡本隆治さんにとって春は最もサイズ(長さ)が狙える季節だと言う。実際に多数の釣果をあげているが、どんなパターンを意識して、どんな狙い方で挑んでいるのだろうか。
●写真/文:岡本隆治
解説はDAIWAの凄腕釣りウマ営業マン!
「裏パターン」なら春にランカーが狙える!
シーバスはベイトに依存する魚。東京湾の春といえば、バチ、ハク、稚アユ、マイクロベイト、アミ、ハゼなどが挙げられますが、基本的にはマイクロベイト中心のパターンがメインになります。(※プロフィールのリンクから過去に紹介したバチ抜けの記事もチェックできます!)
釣れるシーバスのサイズも小型〜中型がメインになる時期と言われていますが、個人的には(秋よりも)晩冬〜春にかけての時期が年間を通して最もサイズ(長さ)を狙える時期と考えています。
かつて、東京で3年間ほどランカーのみに的を絞って釣りをしていた時期がありましたが、とくに意識して、最も時間を割いていたのが「春の裏パターン」です。これは何かと言うと、ざっくりと言えば先述したマイクロベイトなどの小型のベイトに、大型のベイトが絡んでくるパターンです。
意識するべき春の大型ベイトはコノシロ…じゃなくて「イナッコ」
なかなか解説するのも難しい釣りなのですが、まずは春の大型ベイトについてお話させていただきます。この時期の裏パターンとして主要なベイトになるのが「イナッコ」です。
「ん…コノシロじゃないのね」と思われるかもしれません。では、なぜコノシロでなくイナッコなのか。
コノシロに関しては、シーバス側から見た「グルメランキング」が非常に高く、シーバスにとっては食べたくて仕方のない部類のベイトになると、個人的には思っています。「なんだ、じゃあコノシロ付きのシーバスを狙えばいいじゃん」…ま、待ってください! ブラウザを閉じないでください! とりあえず「私的グルメランキング」だけでもチェックしてください
ということで、まずはシーバスが好んで食べるベイトのランキングを紹介させていただきます。※あくまでも私的ランキングなので、参考までに。
- 《1位・マイワシ》栄養価・食べやすさともに最高の超高級ベイト! しかし、東京湾で見かけることはほぼない幻の食材。一方、遊泳力が高くて追い回すのは大変…。
- 《2位・カタクチイワシ》「海の米」と言われるほど、海の食物連鎖を支える栄養源。カタクチ入ったらシーバスも狂ったように活性が上がります。
- 《3位・サッパ》彼らが入ってくれば、河口域明暗はエンドレスヒット。老若男女に愛されるサッパちゃん。
- 《4位・コノシロ》1匹食えればお腹いっぱい! 大型シーバスにとってのラーメン二郎的存在。特に秋の産卵前の精力作りにはもってこい!
- 《5位・アユ》すぐに上流に遡っちゃうけど、通好みの食材。中には鮎を食べるため、堰を乗り越える「味のわかる」シーバスも。
- 《6位・サヨリ》ツノが邪魔で食べにくいけど、たまには光物も悪くない。
- 《7位・イナッコ》まあ、美味しくはないけど、いつでもどこでもいてくれる。何もなければとりあえずイナッコ…。
このほか、ランク外にコイ科魚類もいますが、上位はざっくりとこんな感じです。「いやいや、イナッコの順位低っ!」とお思いでしょう。ますますこの「春のイナッコパターン」に対する不信感が強くなってしまいそう…。
でも、そうなんです。実はシーバスにとってイナッコというベイトは、必死になってまで食べる程のエサではないのです。実はココが非常に重要なポイントになります。では、なぜイナッコにこだわるのか…の説明の前に、次項では超大型シーバスについて紹介します。
超大型シーバスの特性
大前提として、ここで言う超大型のシーバスは、東京湾の90cm前後のマルスズキの老成魚のことを指します。大きな体を維持するためにはカロリーを摂取しなくてはなりません。つまり、大型のエサを好む傾向にあります。
しかし、捕食にカロリーを使ってしまっては本末転倒。より少ない動作で確実に捕食したいはずですし、とくに産卵後の時期は体力も少なく、その傾向がより強くなります。
また、長い年月を生き抜きいてきた老成魚は、経験豊富がゆえに非常に警戒心が強く、違和感があると捕食をしないくらいシビア。ポイントの中でも捕食や遊泳に適したピンスポット(一等地)に陣取っているケースが多いです。
以上の超大型シーバスの特徴から、大型ベイトがいるフィールドの一等地に居付く本命は、警戒されないような丁寧なアプローチが重要になります。
さて、ベイトのイナッコの位置づけと、狙う大型シーバスの性質を理解した上で、どういったパターンで狙っていくべきか、を解説します。
おまたせしました! 「なぜイナッコなのか?」を解説します
先述したように、ランキング上位の「美味しいベイトたち」は、大小様々なシーバスたちに活発に追い回されて捕食する場所が定まらず、狙っていない小型のシーバスがヒットしやすくなります。
そうなると、最もランカーが付きやすい一等地の価値が薄まっしまい、広く探る必要が生まれキャスト数が増えてしまいます。また、狙っていない魚(小型のシーバス)がヒットしてしまうことで、本命の大型シーバスが警戒し、口を使いにくくなるケースも多くなります。
では、ベイトが「イナッコ」の場合、どう変わるのか。
ベイトランキング上位に位置する「美味しいベイト」とは違って、必死で追いかける程でもない「イナッコ」を食うシーバスは、居心地のいい場所で待ち伏せ方式でエサを食べる傾向にあるようです。
そのため、ランカーは一等地に居続けてくれる傾向にあり、一等地だけに的を絞ったアプローチを行えば、二等地、三等地にいる狙っていない小型シーバスに食われる可能性が低くなります。
「一等地から動きたがらない」「警戒心が強く楽にエサを食べたい大型シーバス」だけを選んで狙うことが出来るというのが、僕の考える「春の裏パターン」です。
釣り方や狙い方のコツはある?
正直、釣り方という釣り方はありません(汗)。
先述した考え方をそれぞれのフィールドに落とし込み、そのフィールドの状況・地形に合わせてアプローチが重要なので、このルアーをどこに投げてこう使えば良い! という答えは持ち合わせていませんが、意識するべき点をいくつか紹介いたします。
1「キャストをしすぎないこと」
ピンスポットを狙う釣りではシーズンを通して共通であると思います。「キープキャスト!」という言葉がありますが、回遊待ちの釣りであれば非常に大事な心掛けですし、私も狂ったように投げ続けます(笑)。でも、今回の釣りは、一等地の警戒心の強いランカーに狙いを絞った釣りなので、「セーブキャスト」になります。特に晩冬~春は水もクリアで、ルアーを魚によく見られています。
私の場合は、狙いのピンポイント&レンジが決まると、場を荒らさないよう、15分おきに投げたり場を休めるのに45分ほど待つこともザラです。どうでしょう? この釣りをやりたくなくなってきたのではないでしょうか(笑)?
2「セーブキャストと言いつつも…時合いを感じたら投げろ!」
キャスト数をセーブするということは、スレにくい反面、時合いを逃すリスクが発生します。こればかりは経験がものを言う部分でもあり、ある意味「感覚」や「野生の嗅覚」で感じ取るしかありません。水面に出た違和感、ルアーに当たるイナッコの密度が上がる、ボイルがあった、流速が変わった、など明らかなチャンスを感じたら、その時はキャスト数をある程度増やすべきです。
3「大型ベイト=大型ルアーではない」
大野ゆうきプロは「マッチザバイト」という言葉を作りました。すごい言葉だと思います。
ベイトにルアーサイズを合わせることよりも、シーバスに最適なアプローチ・アピールが出来るルアーを選ぶということですが、まさにこの釣りも「マッチザベイト」よりも「マッチザバイト」な釣りだと思っています。個人的にはベイトサイズに関わらず。50mm~200mm程度までのルアーを状況により使い分けています。
4「バチ・アミ等のマイクロベイトの状況は常にチェック」
記事の冒頭で「小型ベイトに絡む大型ベイト」と書きましたが、イナッコもプランクトンやバチ類を捕食しています。そのため、そうしたマイクロベイトが発生したほうが、裏パターンであるイナッコパターンも盛り上がる傾向にあります。
5「一匹狼になれ、そして通い込め」
この釣りはいかに地形を把握できているかも重要であり、複数人で魚をシェアできるような釣りではありません。また、ポイントとさらにその中の小さなピンスポット(一等地)の情報は非常に貴重。メジャーな場所でも、気づかれていないピンスポット(一等地)は沢山あります。
僕は、最初から友達が少なかったので、ちょうどこの釣りがマッチしていたんですよね…(笑)。
6「線ではなく点へのドリフトが必要」
ややこしい表現になってしまいますが、要はピンスポット(一等地)に付く1匹のみを狙いつつ、なおかつ他の魚に食わせないようにする釣りなので、そのピンスポットを通過する瞬間のためだけに「ドリフト」を行う必要があります。
狙った場所に「頭から流し込むのか?」「尻から流し込むのか?」「はたまたターンさせるのか?」、さらに立ち位置や着水ポイント、ラインスラック等を試行錯誤しながら流していく必要があります。私は風や障害物等を利用して、かなり無茶苦茶なアプローチをすることもあります(笑)。
裏パターン攻略のためのロッド&リールセレクト
この釣りで使用しているタックルを紹介していきます。
フィネス寄りのアプローチが含まれる場合=モアザン ブランジーノEX AGS 97ML/M(DAIWA)
私はこのロッドを「魔法の杖」と呼んでいます(笑)。最高のブランクスに新型AGS が搭載され、圧倒的な感度と軽さ、そしてシャキっとした使用感。なのに魚がかかるとバットが安定したクッション性を発揮し、パワーも十二分に持ち合わせています。そして何より、飛距離とキャストコントロールが圧倒的に向上しています。
営業していると「どの竿も同じ謳い文句じゃないか!」と言われることもありますが、本当にこの世の中にあるシーバスロッドの中でも、圧倒的な高い性能を持っていると断言できます!
繊細に、それこそ数cm刻みで攻めていきたいシビアな時期だからこそ、ブランジーノEXでないと釣りをする気すらおきません(笑)。
ビッグベイトの投入も想定される場合=モアザンブランジーノEX AGS 98M/MH(DAIWA)
こちらは魔法の杖パワーVerです(笑)。大型ルアーの飛距離や操作性がML/Mに比べアップします。ビッグベイトの基準にもなる「ジョインテッドクロー(ガンクラフト様)」までなら気持ちよく操作できますね。復元力の高いバットのおかげで、フッキングパワーの伝達能力が非常に高いのも特徴です。
個人的には、「ショアラインシャイナーZ バーティスR125」を中心に、80mmのシンペンやジョイクロまで、幅広いサイズのルアーローテーションを行う場合、こちらを持ち込みます。
過去にはメーターオーバーや、20kgクラスのアカメもこのロッドでキャッチしており、オールシーズンを通して使うなら、最も信頼できるロッドです。
ビッグベイト中心の場合=ブラックレーベルトラベル73H-5(DAIWA)
ジョインテッドクロー(ガンクラフト様)やアラバマリグなど、ビッグベイト系を中心に扱う場合はこの竿も準備します。
「ショアラインシャイナーZ バーティスR125F(DAIWA)」や「スイッチヒッターDHシリーズ(DAIWA)」「ジョインテッドクロー128(ガンクラフト様)」までが下限ですね。重量系ルアーを扱えるロッドですが、非常にマイルドなバットで、ファイトの安心感が最高です。
ただし、このロッド単体で釣りすることは少なく、「モアザンブランジーノEX AGS」をメインに使いつつ大型ルアーをローテーションしながら使用したい場合、一緒に持ち歩くようにしています
リール:22EXIST LT4000-XH(DAIWA)
これ以上無い最高のリールです。特に今回紹介したようなシビアな釣りをする際は、軽量な「モアザンブランジーノEX AGS」に合わせるという意味でも、その良さを引き出すためにリールもできる限り軽量に。
そして、マグネシウムモノコックのイグジストはとにかく強い。巻き上げトルクが尋常ではないので、90cmオーバーの個体とも常に勝負ができます。信頼と安心感がキャッチ率を確実に向上させてくれることでしょう。
ちなみに、イグジストはハンドルを純正の60mmから50mmまで短くしています。巻きのトルクは落ちますが、圧倒的に巻いている時の感度が上がります。春の裏パターンは繊細なドリフトアプローチがメインになるので、ちょっとしたルアーアクション&流れの変化をより強く感じることが重要です。
普通のハイギアのリールではハンドルをここまで短くすると巻き重りが不快ですが、超軽量なローターを積んだイグジストだからこそ、実現できるカスタムです。使用しているラインは、メインラインにPE0.8~1.0号、リーダー16lb〜25lbを状況に応じて使い分けています。
タトゥーラ300XHL(DAIWA)※ブラックレーベル73H-5用
ブラックレーベルトラベル73H-5と合わせるものです。
大型ルアーを投げ切る際、通常のスプール径34φ程度のリールだと、スプールが高回転になりすぎて、バックラッシュが起こりやすくなり、飛距離も伸びづらいです。
この「タトゥーラTW 300」は、43φのスプールを積んでいるため、スプールが過度に高回転にならず、安心感を持ってキャストできます。43φのスプールを軽量なマグフォースZシステムでサポートしているので、大型のみならず中型ルアーも扱いやすいです。
春の裏パターン対応ルアーセレクト
状況によって、様々なルアーを使うため、正直、コレ! と言い切れませんが、個人的に実績があるものは以下のラインナップになります。
ショアラインシャイナーZバーティスR125F・S(DAIWA)
大型のアフターシーバスは、地形に寄り添うケースが多く、ボトム周りを丁寧に攻められるミノーがオススメ。数あるミノーの中でもこの「バーティスRシリーズ」をオススメする理由はまず「圧倒的な飛距離」が出せること。同サイズであれば、他のルアーを寄せ付けない、とてつもない飛距離がバーティスRシリーズのお家芸。
加えて「まあまあ潜ります」。現在、ミノーは水面直下系が人気ですが、「バーティスRシリーズ」は、絶妙な潜航深度なんです。水面直下というのは、活性の高いシーバスを釣るのに非常に効果的なレンジではありますが「低水温・アフター・警戒心の強い大型シーバス」という条件ではこのミノーのレンジの入り方がとてもいいんです。
さらに「ナチュラルアクション」も特徴のひとつで、ヌメヌメとしたロール主体のナチュラルなアクションで、アピールしつつスレの進行も抑えられるでしょう。東京湾の自己記録「99.9cm」もこのルアーでキャッチしました。
スイッチヒッターDH97S/76S(DAIWA)
飛距離が出ないと捉えられないピンスポットも多々あります。飛距離を出して、レンジも自在に操れる「スイッチヒッターDH」は春のランカーハントに欠かせません。
飛距離とレンジはもちろんなのですが、高比重な「スイッチヒッターDH」はスピードによって「アクションを殺せる」というのがもう一つの魅力です。ある程度のリトリーブスピードが出てからスイングアクションが始まるので、狙いのポイントまでアクションを殺して(アクションさせずに)近付けることができます。
そしてダウンに入るターンの瞬間をそのポイントに持っていけば、その立ち上がりのアクションにバイトしてくるでしょう。もちろん、普通に巻いて食わせる能力もピカイチで、リアクション要素もあります。よりナチュラルに誘いたい場合は「ぶっ飛び君75HS(JUMPRIZE様)」とローテーションすることもあります。
モアザン クロスカウンター125F(DAIWA)
狙っている地形の起伏が激しく、水面直下まで根が張りだしているような干潟系の地形には「クロスカウンター125F」がばっちりです。
「バーティスR」と同じ重心移動システムを積んでおり、同系統のリップレスミノーでは飛距離はピカイチ。アクションも動きすぎず、弱すぎない絶妙なアクションです。水が澄んだ時には特にクリアカラー(ピンクヘッドクリアチャート)を多用します。このルアーの完成度はさすが。監修した小沼正弥プロに脱帽です。
モアザン レイジーファシャッドJシリーズ(DAIWA)&ジョインテッドクロー(ガンクラフト様)
S字系も外せません。流れが効く場合は「ジョインテッドクロー(ガンクラフト様)」。流れがほぼ止まったら「レイジーファシャッド(DAIWA)」という使い分けが多いです。特に「レイジーファシャッドJ」シリーズは、S字というよりもZ字と言えるほどカクカクのアクションが出るのですが「流れがなくとも常にターンアクションが出る」というのが強みです。ね、釣れそうでしょ(笑)?
ハドルテール系:ハドルトラウト(ハドルストン様)・レイジースイマー(イマカツ様)・ヴェイロン(ジャッカル様)
「ハドルトラウト?」ってなりますよね(笑)。バスフィッシングでは非常にメジャーなルアーで、ボディはI字。テールのみ左右に揺れる大型のスイムベイトです。大型ルアーの中ではこのタイプが最も丁寧に探れるので、重宝しています。
アラバマリグ:真ん中にフラッグ170(グロウデザインワークス様)周りはスイングインパクト(ケイテック様)
スレきったな…と感じたら最後にアラバマを上下に揺らす「バマスト」をお見舞いします。持ち運びがしにくいのと、タックルが限られるのが難点ですが、アフターのシーバスでも一気にスイッチを入れるポテンシャルがあります。
最後に
記事の中から伝わったかもしれませんが、この釣りは非常に忍耐力のいる、神経質な釣りだと思います。しかし、「狙って釣った!」という達成感が他の釣りよりも強く感じられる最高の釣りでもあります。
2022年の春、東京湾奥河川で釣り上げた90アップを食わせる直前、ルアーを操作しながら「絶対に食う」という確信があったこともあり、手が震わせながらの釣りとなりました。シーバスフィッシングも様々なパターンがありますが、ここまでドキドキするシーンは、そう多くはありません。
また、九州に移住した2022年4月。初釣行で今回の「裏パターン」の考え方の応用で、90アップをキャッチすることもできました。厳しくも、きっと一つの土台になることでしょう。根気のいる釣りですが、次の扉を開きたい方は、ぜひ、この「裏パターン」の沼に足を踏み入れてみてください。
長い文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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