3月初旬、少し汗ばむくらいの日中から夜もだんだんと過ごしやすい気温に変わってきた後中潮の週末、都内河川中流域のバチ抜け釣行に出撃した『HANF』のTAKAさん。この記事ではその時の様子をレポート。
●文:ルアマガプラス編集部
TAKA(HANF)
東京都在住。シーバスを始め、オフショアや渓流トラウトなど幅広い釣りを楽しむ。フィッシングを軸にしたアパレルブランド「HANF(ハンフ)」のメンバー。
世間はWBCで盛り上がるなか、バチ抜け釣行!
ここ最近のバチ抜けのタイミングでは、フィールドも熱が高まっており、連日アングラー達で混雑していると聞いていた。この日も少しだけ早めにポイントへエントリー。まだ上げの惰性が残っている満潮間近。空も薄く夕暮れが残っており、まもなく夜に突入するような時間帯だった。
川辺に入ると、思ってたより人も少ない。まだ自分達を含めて2,3組ほどだった。聞いていた話だと、もう川岸一線にアングラーが立ち時合を待っている状態だと。今日はこれから増えるのかな? と思いつつ、ゆっくりと釣りの準備を進めた。
WBC>シーバス釣り!?
この日はDEVILOCK遠藤さんも同行。川の流れはまだ上げ潮の惰性が続きそうな感じで、バチも視認はできない。もう少し待ち時間がありそうかな?と、気になるWBCの試合状況に2人で見入る。
それにしてもアングラーも少ない。週末の夜なら尚更アングラーも多いと踏んでいたが。さほど増えていない。みんな今夜は自宅でWBCを見ているのだろうか。
遠藤憲昭(えんどう・のりあき)
「DEVILOCK(デビロック)」のファウンダーでありプロデューサー。1996年のブランド立ち上げからファッションと音楽、格闘技を融合させ、大規模なカルチャーを生み出し続けてきた。2011年、「DEVILOCK」突然の解散から7年の時を経て2018年に再始動。格闘技イベント「RIZIN」や著名アーティストとのコラボなど、現在も精力的に活動を続けている。
突然のランカー降臨
川辺で男2人がWBC観戦をしてしばらく、ふと水面をみると数匹のバチが。ほぼほぼ潮どまりの様な状態だが、バチが抜け出している! 流れの中にところどころ波紋も、もわっと出ている。シーバスの捕食だ。 もう始まっているのか!? 2人で急いでキャストを開始した。
数投したくらいだろうか。突然、「きた!」と遠藤さんの声と共にロッドが豪快に曲がった。シーバスの豪快なエラ荒いが見えた。自分も思わず「デカい!」と口にして、あわてて竿を置き、ランディングのサポートに入る。
痛恨のセッティングミス
遠藤さんの一尾に刺激され、俄然テンションの上がった自分もキャストを続ける。すると直ぐにアタリが! 乗ったか!? いや、フッキングせずバラし。いまいちガツンとフッキングしない。
遠藤さんのパターンから見て、今日は少し大きめで引き波が出るルアーの反応がよいのかも。自分もルアーをモアザン スライ 110Fにチェンジし、アップクロスにキャストし流していく。その直後、今度はガツン! という豪快なアタリ。ロッドが強く引き込まれていく。これもデカい。慎重にやり取りを行う。
遠藤さんもネットを手にサポートに入ってもらう。が、岸に寄せてきた直後、パン!と竿が弾いて痛恨のバラシ…
あろうことか、ドラグが全開に締めっぱなしでラインがほとんど出ていないことに気づく。先日のボート上船後に水洗浄した際に、ドラグを締めていたままだったのだ。まさに詰めが甘い…痛恨のバラシとなった。
3度目の正直で70up
2度のバラシに心折れそうになりながらも、引き続きキャストを続ける。気が付けばすでに下げの流れが効きだし、流速も早くなっている。上流域からのバチが流れ始めてきていて、その数がみるみる増えていくのがわかる。
早くしなければルアーに見向きもされない時間帯が来てしまう。一旦ルアーサイズをダウンさせて、モアザン スライ 95Fをチョイス。この流れでも水噛みしてギリギリ自然に流せそうだと、一投。吸い込まれるようにグン! と強い当たりが来た。乗った! 今度はドラグ設定もOK。慎重にランディングしたのは73cmのシーバスだった。
気が付けば時間も過ぎて
そのあと一気に水面はバチだらけになり、ルアーの反応も悪く納竿。周りのアングラー達も皆帰ってしまった。
途中途中WBC中継を観戦し、釣りには100%集中できない一夜でしたが、なんとか良いサイズのシーバスはキャッチできました。もうそろそろ中流域のバチ抜けもピークを過ぎていき、下流河口域のゲームに移っていく。今年は引き続き出撃回数を増やしていきたいと思う。
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