エリアトラウトロッド「もし1本だけ選ぶとしたら?」松本幸雄さんとキャンタさんに聞いてみた

エリアトラウトは釣り場の状況で魚の活性が目まぐるしく変化する釣り。これに対応するためには、状況に応じた設定を施した複数のロッドを持ち込み、すばやく状況に合わせるのが手っ取り早い。……のだが、初心者がいきなり複数のロッドを揃えるのは難しい。そんな方向けに、あえて1本だけを持ち込むとしたら? エキスパートアングラー松本幸雄さんとキャンタさんに聞いてみた。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

松本幸雄さんが選ぶトラウトロッド1本

フォーナインマイスター ホワイトウルフ 62UL(ロデオクラフト)

汎用性の広さと使用ラインの多様性が魅力!

松本「1本の場合は汎用性を考慮してホワイトウルフ 62ULです。本来はPEを組んで使う巻きロッドですが、ナイロンorフロロを組むことによって、ラインの伸度でワンクッション。ティップでツークッション取れる優しいロッドになります。エステルと組み合わせてもPEよりは遊びができるので扱いやすいです。さらにはミノーイングから掛けクラキングまで対応できる幅の広さが魅力。ボトムもシェイクであれば問題なくこなせますが、唯一あまり得意ではないのが、バイブレーション系の縦裁きです」

松本幸雄さんがもしも……2本選ぶとしたら?

フォーナインマイスター ホワイトウルフ 62MLS&606L-e(ロデオクラフト)

ナイロンロッドとエステルロッドがオススメ

松本「2本選ぶとなると、どのエリアさんに頻繁に行くか? という問題が大きく絡んできます。ですが、それは人によって様々なので、ここでは最大公約数的な解説をさせていただきます。基本はエステル対応ロッドとナイロン対応ロッドの2本がオススメです。具体的には62MLSと606L-eですね。これらのロッドはナイロンでもエステルでも、PEでも使える幅の広さが魅力です。ヘビー級と軽量級の両極端の2本があれば、大方の状況はカバー可能です」

松本幸雄さんのプロフィール

松本幸雄(まつもと・さちお)

ホワイトウルフ開発者、ロデオクラフトスーパーバイザー。バリバスフィールドテスター。タレックスモニター。オプトさいとうフィールドテスター。伝説的エリアロッド『ホワイトウルフ』シリーズ開発者にして、ウッサ、BFの開発者。

誰からの影響も受けていない、超個性派理論は「独創性」に富んでいる。一見「奇想天外」に思える松本理論も、実は王道を直撃しているため、のちにエリアの常識として定着することが多い。エリア業界に数多くの「常識」と「定説」を築き上げた、影響力マックスのプロアングラー。

キャンタさんが選ぶトラウトロッド1本

フォーナインマイスター キメラ603L-e(ロデオクラフト)

ラインを変えることによって 1本でも十分に遊べる!

キャンタ「前提として釣り初心者の方には、自分も松本さんと同じホワイトウルフ 62ULをオススメします。ですが同じロッドをオススメしても意味がないので、自分はほかの釣りをしていて、今回エリアデビューする方にオススメの1本をセレクトしました。その場合はキメラ603L-eです。エステル対応で使用すると操作系の釣りに振られますが、フロロ、ナイロンで使用すると、しっとり巻くことも可能です。マイクロスプーンの他にミノー、マイクロクランクにも対応しているので、ラインを変えることによって、ロッド1本でも不自由なく遊べます」

キャンタさんがもしも……2本選ぶとしたら?

フォーナインマイスター ホワイトウルフ キメラ 603L-e&ホワイトウルフ 62MLS(ロデオクラフト)

あらゆる状況に対応可能な2本をセレクト!

キャンタ「2本選ぶ場合はホワイトウルフ 62MLSを追加します。どちらのロッドも使用ラインを変えることによって味付けを大きく変えられるのでとても便利です。この2本があれば、あらゆる状況に対してハズさない可能性が大きいです。ちなみにもう1本追加して3本選ぶ場合は、ここに606L-eが追加されます。この3本のロッドが自分の中の主軸でもあります」

キャンタさんのプロフィール

狩野祐太(かのう・ゆうた)

新ブランド「ディープ・パラドックス」発表で、さらに注目度が集まるエキスパート。トラウトキング選手権大会ダブルマイスター。独自の理論にのっとり、スプーンにこだわったモノ作りでエリア界に革命を起こした寵児。

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  • 発売日:2022年11月16日

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