ジャイアントベイトを丸呑みにするシーバスの姿がヤバい。塩分濃度が濃いエリアに潜むモンスター捕獲術

高知に110cmオーバーのシーバスにこだわって挑み続ける漢がいる。「春はもっともチャンスがあります」という若きランカーハンターの高木さんだ。なぜ100cm超ではなく110cmなのか? 高知のランカーシーバス事情とその実釣スタイルに迫る。
※本記事はルアーマガジンソルト2023年5月号より転載しています

>>モンスターシーバスのヤバい姿<<

●文:ルアーマガジンソルト編集部 ●写真提供:高木 響

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アングラー紹介

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高木響(たかぎ・きょう

京都府出身、高知県在住。大学進学で高知に移り住み、アカメやシーバス釣りに本格的に取り組む。寝る間を惜しんで魚を追い続けた結果、昨年末にはキャリア6年弱で137cm、推定40kgの怪物アカメをキャッチ。今、注目の若きランカーキラーだ。アングラーズマイスターとしても活躍中。

実釣フィールド紹介

【高知県・浦戸湾】
高木さんのホームフィールドは浦戸湾。高知県の中央部付近に位置する土佐湾の支湾の一つで、奥行き約6kmと縦長の湾内には鏡川、久万川など7つもの河川が流入。汽水性の魚類が多数生息し、それを捕食するアカメやスズキが潜む。銀鱗系ランカー狙いのメッカとして知られている。 [写真タップで拡大]

110cmを超える個体を追う、若きエキスパートの思考

高木さんのシーバスの自己最大記録(2023年2月末現在)は106cm。メーター超はシーバスマンにとって夢のサイズだ。

高木「3〜4年前ですけど全長30cmのジャイアントベイトを真横から寸胴のような口でズボッと丸ごと吸い込むスズキがいたんです。そのときは5mくらいの至近距離で弾かれてのらなかったんですけど、確実に110cmを超えるサイズでした。かつて浦戸湾を騒がせていたスズキです」

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かつて…?

高木「タイリク(スズキ)です。マルスズキは100cmを超えてもそこから5cmで止まる個体が多い。110cmを超えるのはタイリクで、それを追っています」

では高木さんの自己最大魚は?

高木「タイリクだと思いますけど、断言はできません。90cmオーバーも何尾か釣っていますが、タイリクかマルか、微妙なところです」

110cmの壁を超えればタイリクスズキということに?

高木「その可能性が高いです。もともとは大学に入ったばかりの頃に近所の川でアカメを見てしまった(笑)。釣りたいと思って、1年くらい苦戦しましたが、2年目頃からある程度コンスタントに釣れるようになりました。このアカメ狙いでたまに見たことのない体高のスズキが釣れて、バイトの仕方も激しいし、むしろでかいスズキが釣りたい! と思い、今も追いかけています」

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では110cmの壁を突破するためにわかってきたことは?

高木「時季的なことでいうと、産卵後の魚が戻ってくる2月下旬から4月が一番のチャンス。産卵前の秋も良いですけど、水温が高めでベイトが多く、散っていて居場所が絞りづらいです」

逆に早春は水温が低め。

高木「三寒四温で気候も変動しやすいですよね。ベイトは秋より少なく、温かくて居心地の良いところに溜まり、そこにスズキが付きます。要は居場所が絞りやすい」

これは全国各地の春のランカーシーバス獲りでも共通して言えそうだ。

春はランカーシーバス捕獲のチャンス

春は水温が低めで、ベイトフィッシュの数も秋に比べて少ない。その分、ベイトフィッシュの動きが捕捉しやすく、そこに付くシーバスを追いかけやすい。

高木「産卵を終えたでかい個体ほど、エサを喰いたくて湾奥や河川にいち早くさしてきます」

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ランカーシーバス捕獲のケーススタディ

高木「一昨年、ボラの多い年でした。流入河川にコノシロが3、4日溜まっている場所を見つけて、そこにボラもいた。スズキも付いているのになかなか口を使わないで2晩苦戦。3日目の昼間に温かい雨が降って、水温は下がらずに濁りが入った。これは確実にチャンスだと思って、釣れたときは魚が付くピンまで絞れていました」

温かい雨後にクラッシュゴーストの姿勢変化で93cm。 [写真タップで拡大]

高木「橋の明暗の足元の護岸際で、一番流れが走るタイミングで沖目に投げて、上流からクラッシュゴーストのテールをスズキのほうに向けてスーッと送り込んで、ピンに近づいたらチョンッとトゥイッチ。シルエットがフワッと変わるようにボディを横に向けると、バフッと喰ってきました」

高木さんが主戦場とする浦戸湾は、南北に細長く春の流入河川の水は海水より冷たい。これは、春の河川絡みのエリアでは、多くのフィールドで当てはまるシチュエーションだろう。

春は湾内でも塩分が濃い水域=水温が高いエリアが有望。 [写真タップで拡大]

高木「春の浦戸湾は塩分と水温がリンクしやすい。海水の影響で水色がクリアなところは水温が高めで、海水が入り込む湾奥や流入河川の上限までベイトがさしてきます。ベイトはジャイアントベイトで狙うならイナっ子、コノシロ、ボラです」

ベイトフィッシュが居れば、大型のタイリクスズキ捕獲の可能性は十分あると言える。

高木さん使用の、対モンスターシーバスタックルを紹介

高木さんがメインでテストし、開発を進める対モンスター用ロッドだ。

高木「もともとブリストコモド6.10XHというパワーがあって、キャストウエイトの幅が広くて、操作性の高いモデルがあります。これをもっと大場所で使いたい。遠投してもルアーの操作性を上げたい。あとルアーの大型化にともなってもうちょっと強いロッドがほしかったので85XXHに」

ブリスト85XXHプロト[フィッシュマン]
パワーがあって曲がるロッドが、高知のモンスターを確実に寄せる。 [写真タップで拡大]

高木「パワーがあってもきれいに曲がる。遠投性が高く、アキュラシーに優れ、ゼロバックラッシュ。フィッシュマンのロッドのコンセプトを体現しています」

137cmのアカメもブリスト85XXHの最終プロトでキャッチ。

【高木さん使用タックルデータ】

  • ロッド:ブリスト85XXHプロト(フィッシュマン)
  • リール:タトゥーラ300XHL(DAIWA)
  • ライン:PE8号
  • リーダー:ナイロン120lb

高木「リーダーは本来は80~100lbを使いたいですけど、高知はアカメがいるので120lb。太いリーダーでルアーの動きを落としたくないので長さは矢引きくらいです」

フィッシュマン高木響さんの実釣を動画で見る

イワシパターンやハクパターン、イナッコパターンなど…様々なパターンが混在する高知県が今回の舞台! Fishmanフィールドテスター高木響の新シリーズ「GO!GO! fun fishing」、待望のVol.2はホームである高知県のサーフや河川を舞台に巨大シーバスを狙う! 刻々と変化する状況やパターンに合わせ、小型のルアーからビッグベイトまで、適材適所ルアーをローテーションさせてターゲットに迫る!

【タックルデータ1】
ロッド:ブリストベンダバール10.1M(フィッシュマン)
リール:アンタレス DC MD XG Left(シマノ)
ライン:キャリアハイ6 2.0号(サンライン)
リーダー:シーガーエース 20lb(シーガー)
ルアー1:JOLTY30g(ブルーブルー)
ルアー2:Blooowin!165F-Slim(ブルーブルー)
ルアー3:RAZAMIN90(ブルーブルー)
ルアー4:Shalldus20(ブルーブルー)

【タックルデータ2】
ロッド:ビームスリプラウト 7.8ML(フィッシュマン)
リール:アンタレス DC MD XG Left(シマノ)
ライン:キャリアハイ6 2.0号(サンライン)
リーダー:シーガーエース 20lb(シーガー)
ルアー1:RAZAMIN90(BleuBlue)
ルアー2:Blooowin!125F-Slim(ブルーブルー)
ルアー3:Staggering Swimmer 140S(シマノ)

【タックルデータ3】
ロッド:ブリスト8.5XXHプロト(フィッシュマン)
リール:カルカッタコンクエスト 301 Left(シマノ)
ライン:フィッシュマンPEプロト 8号(フィッシュマン)
リーダー:スーパーステルス 100lb(フィッシュマン)
ルアー1:クラッシュ9(DRT)
ルアー2:Lo-Fi(Strugglearts)
ルアー3:MASA-UO(issei)

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