《絶対やるべき!》誰でもマネできるプロのリールメンテナンス術

釣行から帰ってきたら、さぁビール!? いやいや、まだやることはある! 今日1日を一緒に楽しみ、助けてくれた道具をいたわりましょう。すぐできる面倒不要のカンタンリールメンテナンス。やるとやらないじゃ大違い! チューニングショップ代表兼エンジニア、横沢達哉さんに釣行後のリールメンテナンスのやり方をうかがった。

●文:ルアーマガジン編集部

リールと長く仲良く付き合うために

「できれば雨の日は釣りはしたくないです。試合なら仕方ないですが、やるなら使うのはサブ機でしょうね。メインのリールはなるべく雨に濡らしたくないので――」

これは別の取材で記者が聞いた、トーナメントで活躍するアングラーの発言。リールが釣果に直結するというエリアトラウトにおけるリールの重要性を端的に表現した言葉で、つまり、人より多く釣るためにも、常にまっさらなノイズのない状態=高感度のリールを使いたいという意味だ。

そこで、いつでも新品! とまではいかずとも、それに近い状態をキープするための方法を、エリアトラウト専門のリールチューニングショップのエンジニア、横沢達哉さんに教わった。

横沢「エリアでは直置きはもちろん厳禁ですが、ロッドスタンドに立てておいても汚れます。雨じゃなくても風が強い日であれば砂ぼこりなんかは普段よりも多く付着します。一般のアングラーさんであれば、トーナメンターさんのように天気に対して神経を尖らせる必要はありませんが、どんな天候でも普段から釣行後にメンテナンスをする習慣さえあれば、かなり快適に釣りができると思いますよ」

とはいえやっぱり家に帰ったらビールが飲みたい……。

横沢「ほんの数分で終わるので我慢してください。終わってから飲みましょう(笑)」

リール掃除に使うもの

用意するもの説明
汚れないように下に引く紙キッチンペーパーでも良いが、横沢さんは厚手でより丈夫な紙ウエスを使用する。
濡らした布何でもOK。
乾いた布洗車に使うマイクロファイバークロスがおすすめ。
綿棒市販の綿棒。
created by Rinker
日本製紙クレシア(NIPPON PAPER CRECIA)

第1工程「リールの外側をきれいにする」

濡らした布を絞ってリール全体を拭く。水洗いではなく、あくまで絞った布で汚れを拭き取る。目立つ汚れは確実に落とそう。マイクロファイバークロスは洗剤を使わなくてもきれいになる。

乾いた布で同じく全体を拭く。

第2工程「リールの内側をきれいにする」

ドラグを逆回転させてスプールを取る。

布では拭ききれない細かい部分や隙間を綿棒で拭く。アーム回りやラインローラーも拭いておこう。

ローター周り、スプールの裏側も忘れずに。ローラーを戻したら終了!

横沢達哉さんのプロフィール

横沢達哉(よこさわ・たつや)

レビテーションエンジニアリング代表。

スピニングリールのチューニングショップ、レビテーションエンジニアリングの代表兼エンジニア。エリアトーナメンター向けのリールチューンが本域だが、淡水海水を問わず、釣魚に適したチューンを施してくれる。

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  • 発売日:2022年11月16日

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