エリアトラウトのフック種類と大きさで釣果が変わる! タイプの違いの基礎知識

どんな釣りでもフックがなければ、魚を釣ることはできない。ゆえに、疎かにしてはならない重要項目なのだが、極限のプレッシャー下が当たり前のエリア界では時にルアーさえも凌駕するファクターにもなり得る。つまり、フックを正しく理解して扱うことこそ最もお手軽な釣果を伸ばす方法であり、盲点。フックの基礎知識がわかったら、次は使い分け! 使うルアーや魚の状況に合わせてスムーズにセレクトできるようになろう。 解説してくれたのはエキスパートアングラー・和田浩輝さんだ。

●文:ルアーマガジン編集部

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フックの使い分け

フックの基礎知識はこちらで解説している。必読だ!

大きく分けて、2択! ワイドかナローか!

針の使い分けと聞くと、種類、線径、番手なども多くなり、大いに迷ってしまうが、ヴァンフックは形状はもちろん、ワイヤーの硬さも非常に秀逸であるため、大きく分けて2種を使い分けるだけで済むため、その迷いは減る。

和田「基本的にはフックのゲイプ幅が広いほど魚の口に触れやすく狭いほど貫通力が増します。ヴァンフックで言うと前者がSW、後者がSP。その利点を念頭にそれぞれの線径とサイズをセレクトしましょう」

使用スプーンに合わせてフックを選択しよう

ナローフックの場合のスプーン重量とフックサイズの対応早見表

ナローフックで軸径21ならサイズ
スプーンなら1gまで#8
1.2~1.4gを基準にオールマイティー#7
1.6g以上のスプーンや大きめのシルエットのルアーに#6

ワイドフックの場合のスプーン重量とフックサイズの対応早見表

ワイドフックで軸径31ならサイズ
スプーンなら1.5gまで#7
2g前後を中心に万能サイズ#6
2.5g以上のスプーンやシルエットの大きいルアーに#5

上記はあくまでもベース。この基本を軸に、フックの利点を活かして、状況にアジャストしよう。

例えば、SP-21F#7を使用していてバイトはあるが、バレが多ければ軸の細いSP-11Fを使って貫通力を上げたり、そもそも掛からないことが多いときは、幅広のSW-21F#6にして掛かり重視するなど、使い分けは自由だ。

和田さんのオススメ! 迷ったらコレ!

SP-21F #7(ヴァンフック)

形状、線径、サイズ、すべてのバランスが整っているので、迷ったらこの針を中心に、軸の太さやゲイプ幅を調整していくといいかもしれません。

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VANFOOK(ヴァンフック)

他にもピックアップフック

SW-11F #8(ヴァンフック)

ヴァンフックの中でも、一番細い線径で、マイクロスプーンのような軽いスプーンはフックの重量でアクションが変わるため、フックの軽さにもこだわった。形状も専用設計しており、ストレートポイントを採用し、軸の細さと相まって、「触れたら刺さる」理想のワイドゲイプに。

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VANFOOK(ヴァンフック)

SW-31F #8(ヴァンフック)

放流魚のようなアグレッシブで速いバイトにも対応できるように、SW-21Fをベースに線径を太くしたモデル。ワイドゲイプのため、プラグとの相性も良く、ミノーによるジャークなどの速いバイトを誘発する釣りにも良い。魚の大きなポンドでも活躍する。

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VANFOOK(ヴァンフック)

和田浩輝さんのプロフィール

和田浩輝(わだ・こうき)

若くして、エリア界最強マイスターの一角に君臨する天才。その戦績は圧倒的で数々の大会で輝かしい成績を収め、見事トリプルマイスター達成。ヴァンフックのプロスタッフおよび、DAIWAフィールドスタッフを務める。

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  • 発売日:2022年11月16日

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