スプーンのトータルアクションは、ボディ最後部で引っ張られている、フックの「ウエイト」「線径」「形状」と密接に関係していることはエリアゲームの常識。「波動」「動き」「ピッチ数」「フッキング率」、緻密な違いが大きな釣果の違いへと繋がる、スプーンフックの世界にキャンタこと狩野祐太さんがご案内！ 今回はニュードロワー『バンナ 1.4g/1.7g』のフックセッティング。
●文:ルアーマガジン編集部
バンナ 1.4g/1.7g（ニュードロワー）
『放流』から『ややこしい状況対応』まで、フックローテひとつで自由自在！
キャンタ得意の『飛ばしカラー』が施されたバンナ。
フックセッティングがハマると釣りが簡単になりますよ～！
MKフックシャープ#7（ヤリエ）
マイティのノーマルフック「最も長時間使えるバンナの基本となるセッティング」
バンナの能力を全方位から引き出せるノーマルセッティング。食うきっかけとなる「破綻アクション」もオートで入るセッティング。トラウトに見切られにくい波動とピッチ数のバランスが取れているので、最も長時間使えるセッティングといえる。
ハニカムTフック#6（ロデオクラフト）
神フックセッティング#1「食わせ能力と操作性能のバランス感覚が秀逸！」
キャンタ「ノーマルフックであるMKシャープ#7ほどではないが、それなりに破綻アクションも入り、ピッチ数もそれなりに確保できるセッティングです。1番の特徴は食わせ能力と操作性のバランス感覚が優れているところ。フックがトラウトの口には入るけど掛からない！ そんなときに、ワイドゲイブで且つ、フックサイズがあまり大きくないハニカム#6がいい仕事をしてくれます」
ハニカムTフックトーナメント#6（ロデオクラフト）
神フックセッティング#1「トラウトの動きがスローだけど掛けたい時の神セッティング」
キャンタ「このセッティングの目的はシンプル且つ明確です。【トラウトの動きがスローだけど掛けたいとき】、もう、この一択のみですね」
ハニカムTフック#5（ロデオクラフト）
神フックセッティング#3「放流ゲームの完全なるベースセッティング」
キャンタ「このセッティングのターゲットは完全に高活性です。【トラウトの速度が速いとき】【波動をもっと強くしたいとき】、そんなときのセッティングです。自分の中の放流ゲームの主軸セッティングでもあります。仕掛けに行けるセッティングですね。放流ゲームにハニカム#5から入って、どの方向のフックがいいか？ 探るのが自分のスタイルです」
ハニカムTフック#4（ロデオクラフト）
神フックセッティング#4「小型で速いトラウトに遊ばれてしまうときの神セッティング」
キャンタ「トラウトのサイズが小型で、且つテンションが高すぎる。そのためスプーンにじゃれついてくるけど、フッキングはしない……いわゆる遊ばれている状態ですね。そんなときには、トラウトが小型で速いから……と、ついついフックを小さくしがちですが、実はフックを大きくすることが重要。フックを大きくして、口のどこかにフックを残します。また、波動をさらに強くすることによって、その手のトラウトも反転まで持ち込めることがあります」
AGフック#6（ヤリエ）
神フックセッティング#5「簡単に言うと、とても【ややこしい状況】のときのセッティング」
キャンタ「最近の自分のマイブーム・セッティングです。【放流魚だけと動きはスロー】【絡み付くけどフックは残らない】【ピッチ数がないと見切られる】【フックが太いと露骨にイヤかる】【すごく食ってくるけど露骨にフッキングしない】【速く巻いたらダメ】……簡単に言いますと、かなりややこしい状態のときのセッティングですね（笑）。でも、最近、こんなトラウトが増えてきました」
狩野祐太さんのプロフィール
狩野祐太（かのう・ゆうた）
新ブランド「ディープ・パラドックス」発表で、さらに注目度が集まるエキスパート。トラウトキング選手権大会ダブルマイスター。独自の理論にのっとり、スプーンにこだわったモノ作りでエリア界に革命を起こした寵児。
『ルアーマガジン・マス王4』発売情報
『ルアーマガジン・マス王4』
エリアトラウト・シーズンイン！ といえば『鱒王』。ガチのシークレット深掘りで分かりやすく最前線をお届け！
表紙はアーティスト「NAMIKO」さん作のド迫力作品が目印…🐟 エリア猛者＆注目アイテム、今シーズンの主流だけを取り揃えました！ 発売です。冬の管理釣り場に必携です。
- 発売日：2022年11月16日
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
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