レバーブレーキが搭載されたスピニングリールは磯釣り専用に開発されており、メジナなどの鋭いツッコミをいなすときにラインの滑り出しをドラグだけに任せるのではなく、アングラー自らがブレーキを調整してラインの出方を決められるのが最大の特長だ。このマニュアル感覚が一部のルアーマンにも支持され、おもにシーバスゲームで使用されることが多い。しかし、今回紹介する『ハイパーフォースLB』は磯釣り用レバーブレーキの流用ではなく、ルアーフィッシング専用として新たに設計された“EXS(エクス)ブレーキ”を搭載しているという。
●文:ルアマガプラス編集部
ハイパーフォース LB(シマノ)
【スペック】
品番 | ギア比 | 最大ブレーキ力(Kg) | 最大ドラグ力(Kg) | 自重(g) | スプール 径(mm)/ストローク(mm) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング数BB/ローラ― |
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C2000MDH | 5 | 3 | 3.5 | 185 | 43/12 | 0.6-200,0.8-150,1-110 | 68 | 45 | 6/0 |
C3000MDHPG | 4.6 | 3 | 8 | 240 | 47.5/14.5 | 0.8-230, 1-190,1.2-150 | 69 | 45 | 6/0 |
C3000MHG | 6 | 3 | 8 | 240 | 47.5/14.5 | 0.8-230, 1-190,1.2-150 | 89 | 55 | 6/0 |
ルアーフィッシング専用に開発されたEXSブレーキとは、ブレーキレバーとブレーキシューの間に弾性部品をマウントすることで、ブレーキ力が急激に変化することを制御。つまり、ブレーキオフの状態からいきなりブレーキを掛けたとしてもすぐさま『ガッツン!』と効くわけではなく、段階的にジワジワとブレーキを作動させることができるのだ。こうなるとヒットした魚にも抵抗感が伝わりにくくなるので、魚も暴れることなくアングラーが主導権を握ってファイトすることができる。
また、ベールを開くことなくレバーひとつでラインを放出することができるので、ボートゲームではブレーキを解放してローターを逆転させ、ルアーのフォールスピードをコントロールすることも可能。このテクニックは鯛ラバやひとつテンヤ、メタルスッテなどのゲームに多用できるだろう。
そして、ドラグには通常よりも軽い滑り出しでダッシュ力が強い大型アオリイカやシーバス、マダイなどの突っ込みを軽くいなしてくれるハイレスポンスドラグを採用。スムーズならラインの滑り出しがラインブレイクを抑えてくれるので、細めのPEラインを使っても安心してファイトを楽しむことができる。
ラインナップはC2000MDH、C3000MDHPG、C3000MHGの3機種。ターゲットサイズや探る水深などに合わせて使い分けることができるので、これまでの釣り慣れたゲームをより昇華させるという意味でも、新たなエッセンスであるルアーフィッシング専用“EXSブレーキ”搭載リールにトライしてみてはいかだだろうか。
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