エリアといえば王道のスプーン、初心者でも釣りやすいクランク。テクニカルなミノーにボトム系など数多くのタイプが混在。しかし、エリアのマスに最適化した豆ルアーを知っているだろうか? シブくても食ってくる! 縦釣りと呼ばれる世界を「しもきん」こと霜出朋言さんがが紹介!
●文:ルアーマガジン編集部
霜出朋言さんのプロフィール
霜出朋言(しもで・とものり)
ロブルアー・プロスタッフ。エリアフィッシングを始めてから縦釣りに目覚め、初出場したバベルキングとバベル王者で連続優勝。さらに、バベルキングでは3年連続で優勝し、殿堂入り。その型にハマらない自由奔放な釣り方とファッションは多くのアングラーに影響を与えている。
ペレットが水面から落ちる様子をそのまま模した釣り
エリアフィッシングのルアーは進化を続け、現在はあらゆるタイプが使われている。なかでも、他にはない豆ルアーはエリアならではのルアーといえるだろう。
そもそも豆ルアーとはなんだろうか?
霜出「エリアのマスは、ペレットという固形のエサを食べて育ちます。豆ルアーはそれに似せたものが始まりで、エリア独特の食性に合ったルアーなんですよ」
そう教えてくれたのは、豆ルアーの名手・しもきんさん。エリアフィッシングを始めたのは2017年からと古くはないが、2020年に初めて出たエリア大会のバベルキングで優勝。翌月の豆系最大最高峰の大会バベル王者でも優勝。一気に豆ルアー界のトップに躍り出た新進気鋭のエリアアングラーだ。
霜出「豆ルアーはキャストしてからフォールで食わせる、いわゆる『縦釣り』で誘っていきます。これもペレットやエサが水面から落ちていくのを魚が食う習性を利用しています」
投げて落とせば良いとは簡単な釣り方ですね!
霜出「シブいときでも食ってくれるので、お助け的なルアーになります」
エリアのまさにエサ。お手軽簡単な豆ルアー、でもこだわれば沼のようにハマっていく深い世界へ。しもきんさんが分かりやすく手ほどき!
今回使用した4タイプの豆ルアー
今回使用したのは、この4タイプの豆ルアー。すべて縦釣りの名手である、しもきんさんが開発に携わったものでバベコンジャイアントは2022年の新作となる。
バベルWZ(ロブルアー)
しもきんさん監修。バベルZより幅広に作られたワイドボディ。よりフォールが遅くなってオールラウンドに使える豆ルアー。自重もあるのでキャストしやすく初心者にも◎。
豆ルアー使い方の基本
縦の釣り超定番テクニック! 上げて落とすだけでよく釣れる
豆ルアーはフロントにフックがあるためしっかりフッキング
エリアの魚のエサであるペレットにそっくりな豆ルアー。アクションもそれに合わせた釣り方がベスト!
霜出「キャストして着水したらそのままフォールさせます。そして、ボトムまで着いたらロッドを上げてリフトしていきます。たるんだラインはリールを巻いていって、またフォール。着底したらまたリフト……といった感じで、縦の動きに特化した誘い方が基本です」
スプーンやクランクベイトといったエリアルアーは横に誘ってくる事が多い。それに比べて豆ルアーは、リフト&フォールといった縦の動きが多いため縦の釣りと呼ばれている。
霜出「また、バベルのように豆ルアーはリアではなくフロントフックのセッティングになっているのでフロントフックルアーとも呼ばれています」
フロントフックだと良いことがあるんですか?
霜出「感度が非常に高くてフッキングが良く飲まれる事も少ない。なので、良い場所に掛かりやすい」
たとえ大型でも口の良い場所に掛かってくれるからキャッチ率もUPするという。
霜出「あとフォール中に反応があったレンジがわかれば、そのレンジを重点的に誘えば効率良く魚が獲れます。まずは、縦の釣りで魚の反応を感じ取ってみてください」
巻き落としていけばアタリも取りやすい
豆ルアーは縦の釣り。リフト&フォールが基本だとわかってはいるが、軽いルアーの扱いに慣れていない初心者にとっては少々ハードルが高いかも!?
霜出「エリアの釣りに慣れていない初心者の方なら、投げて巻いてくる。それだけでも釣れますよ!」
ええっ!? 豆ルアーって、縦の釣りじゃなくても良いんですか?
霜出「キャストして着水してから、ゆ~っくり巻くと斜めに落ちていくので『巻きフォール』などと呼ばれ、それらを発展させてスプーンのように平行に巻いてくるテクニックを『巻きバベル』と呼んでいます。これすごい釣れるんですよ!」
事実、しもきんさんがバベルキング&バベル王者をW制覇したテクニックが、この巻きバベル。
霜出「この釣りはアタリも取りやすいので、初心者の方におすすめの釣り方です。そして、ロッドをちょっと上げてゆっくり巻けば、バベルが水の抵抗を受けやすくなってよりスローに誘えるのでシブいときでも効果的です」
縦の釣り以外にスローに巻いてくる横や斜めの釣りでも豆ルアーは活躍!
霜出「このロッドを上げて巻く釣り方は、フックが上向きになっているのでフッキングが決まりやすく、キャッチ率も上がってくれるはずです」
分かりやすい釣る秘訣
1mでも遠くへ飛ばそう!
0.6gのバベコンを勢い良くキャスト。軽量なのにしっかりと遠投を決める、しもきんさん。
霜出「エリアでは1mでも遠くへ飛ばしてルアーを引いて誘う。これが釣るコツの第1段階です」
こんなイメージでゆ~っくり巻く
軽いルアーに慣れていない人は、まずキャストしてから超ゆっくりに巻いてくる。これでも豆ルアーは良く釣れる!
霜出 「いわゆる横の釣りでもOKです。ゆっくり巻いてくると徐々に落ちていくので斜めの釣りとも言えます」
またまたナイスサイズ! 大型魚ばかり!? そのワケは……
都内屈指の大型トラウトフィールドで実釣!
しもきんさんがバベルで釣り上げた魚は全て30~40cmを超える大型ばかり。豆ルアーが大型へ効く証明になっているが、実釣地である秋川湖は大型トラウトで有名な場所。
霜出「良いのを釣って見せたかったからここに来ましたが、今季はさらに大型が多いですね……!」
今回の実釣地『FISH UP 秋川湖』
2016年の秋にオープンした都内最大ポンドを誇る秋川湖。今季は10月21日にオープンし、アクセスの良さから多くのファンが連日通っている人気フィールド。料金は1日券で男性5,000円、女性4,200円、中高生4,000円、小学生3,200円。他にも3、6時間券やペア券などもある。
項目 | 情報 |
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エリア名 | FISH UP 秋川湖 |
所在地 | 〒197-0832 東京都あきる野市上代継600 |
電話番号 | 0425-58-5861 |
営業情報 | 07:00~18:00 木曜日定休 ※営業日、営業時間は変更される場合がございます |
Webサイト | https://www.fishup.tokyo/ |
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