《シーバス》カキ瀬攻略の心構え。夢の国浦安アイランドのルアーフィッシングガイド

ディズニーリゾートの所在地として知られる千葉県浦安市。この東京湾奥エリアをホームグラウンドとしているのが、アングラーズマイスターの浦安家族さんだ。今回は、東京湾シーバスゲームの代表的な「カキ瀬パターン」の攻略法について解説。

●写真/文:浦安家族(アングラーズマイスター)

2024 新製品情報

千葉県浦安市在住のロコアングラー! シーバスを中心に活躍中!

[写真タップで拡大]

浦安家族

平日の日中はサラリーマン、土日は子育てに奮闘する二児のパパアングラー。時間的な制約があるため、近所で短時間釣りを楽しむことが多い。得意な釣り方はルアーアクションで喰わせること、時間があれば地元浦安界隈でロッドを振るう。特技はモノマネとカレー作り。趣味はディズニーランド歩きの、寒さに弱い37歳。

【カキ(牡蠣)瀬攻略のポイント】

  • [ポイント①]最初からボトムにルアーを落とさない!
  • [ポイント②]巻きながらボトムを感じとろう!
  • [ポイント③]水面のザラツキから下に潜むカキ瀬をイメージしよう!
  • [ポイント④]投げる角度を色々と変えて、“今日の”当たりアクションを探そう!
  • [ポイント⑤]カキ殻が落ちていたら、警戒レベルUPしよう!
  • [ポイント⑥]普段混雑している釣り場なのに、一部だけ空いている!?

カキ瀬を攻略できれば良型シーバスもキャッチ可能!しかし…

皆さんこんにちは!! 浦安家族と申します。私が住んでいる千葉県浦安市は、海や河川に囲まれている釣りには恵まれた地域です。季節によって様々な対象魚の釣りを楽しむことができますが、特に旧江戸川のシーバスは80cmを超えるランカーサイズを釣ることができることで、全国的にも有名なフィールドです。

[写真タップで拡大]

そんな大型シーバスが好む旧江戸川で、ランカーサイズを釣るために重要となる、地形を意識したパターンの1つ、カキ瀬攻略について考察していきましょう。

旧江戸川に初めてきた人は、まず水深や地形などを把握するためにバイブレーションを選択する人もいると思いますが、気を引き締めて投げた方がいいかもしれません。旧江戸川は釣り人の間では”根掛り地獄”とよばれており、場所にもよりますが、川底(ボトム)はカキ瀬やゴロタ石が点在し、時には廃棄ゴミなどがたまっていてルアーを通すには難しいエリアがあります。しかし大型シーバスや年無しクロダイをキャッチするには、このカキ瀬を攻略することが不可欠です。

【カキ瀬攻略のポイント】

[ポイント①]最初からボトムにルアーを落とさない!
カキ瀬についた魚を狙うと聞いたらボトムを狙うと考えて、(ルアーを投げて)水面からボトムまでカウントをするという使い方をするかもしれませんが、ここでいきなりボトムまでのカウントはやめておきましょう。気を付けていてもボトムに着底したら、即根掛りということも多くあります。

まずは水面着水と同時に巻き始めるということでOKです。

画像出典:Wikipedia [写真タップで拡大]

というのも、旧江戸はシャロ―エリアが多くバイブレーションは自重によって、それなりに沈みます。その自然なレンジの入り方でも十分に魚を釣ることが出来ます。(最初はこれでもリールを巻くスピードなどが遅いとレンジが入ってしまい根掛りしてしまうと思います。)ルアーの自重によるレンジと巻きスピードに応じたレンジを把握したうえで慣れてきたら着水からカウントをして探ってみてください。

[ポイント②]巻きながらボトムを感じとろう!
着底でボトムを取ったあとにそのまま巻く(ずる引き)とカキに引っかかることやゴロタのスリットにはまることがあります。それを避けるということで、私は水面着水同時から巻き始めて徐々にレンジを入れていき、ルアーが何かに当たったら、竿をあおってかわす、よけるという方法で広範囲に“どこに、何があるか”おおよその把握を行っています。バイブレーションの早巻きだと、障害物に刺さってしまうこともありますが、シャッド系のミノーは回避能力が高いかなと思います。ボトム把握の際は、使ってみるといいかもしれません。

[ポイント③]水面のザラツキから下に潜むカキ瀬をイメージしよう!
水面に現れる“流れの変化”に注意してみると、浅いエリアなのかカキ瀬があるエリアのか、おおよそ判断することができます。この方法は水面近くで見るよりも上から見た方がよくわかるので、釣り場に立つ前によく観察してみるのがお勧めです。

河川敷の上の方から見るとよく変化がわかる。 [写真タップで拡大]

[ポイント④]投げる角度を色々と変えて、“今日の”当たりアクションを探そう!
カキ瀬は多くの魚が潜んでいる可能性が高いエリアです。カキ瀬についている魚に対して、色々なルアーの見せ方をすることで魚の喰いのスイッチを刺激しましょう。

例えば「カキ瀬の横をしっかりルアーを通して、長く引いて多くの魚にアピールする方法。多くの魚に対してルアーを見せることで魚の競争心を煽りスイッチを入れる」あるいは「カキ瀬でピンポイントなアクションを加えることによって、急にベイトが飛び出したという風に思わせてリアクションバイトで魚を釣る」など。

根掛りを外したルアーに魚が喰いついてきたという経験をしたことも多いはずです。その原理と同じですね。

カキ瀬に対して正面にルアーを通すか、横に対してルアーを通すかイメージする。 [写真タップで拡大]

[ポイント⑤]カキ殻が落ちていたら、警戒レベルUPしよう!
カキ瀬が荒いエリアであれば、大体先行者も根掛りをしています。根掛りを外そうとしたときに牡蠣殻ごと回収できることがあり、そのカキはその場に落としているケースが多いです。なので、カキが釣り場に落ちている場合は、警戒レベルをあげましょう。

カキが落ちていたら注意! [写真タップで拡大]

[ポイント⑥]普段混雑している釣り場なのに、一部だけ空いている!?
旧江戸川は人気釣り場なので常に混雑していますが、ポイントの埋まり方には法則があります。どういうところが人気かというと“釣りがしやすいところ”から埋まっていき、カキ瀬が荒いところなどは空いているケースが多いです。混雑しているのに不自然に空いている場所があったら、気を付けて投げてみてください。ただ、“釣りがしやすいところ”は常に人が投げているので、魚がスレています。釣りがしやすいところを選択するのか、あえてカキ瀬が荒いところでフレッシュな魚を狙うのか選択すると楽しいですね。

[写真タップで拡大]

カキ瀬以外にも、地形的攻略法はまだまだある!

今回はカキ瀬攻略にフォーカスを当てて書いてみましたが、地形攻略はまだまだあります。例えば、「馬の背攻略」「航路のかけあがり」「シャローエリア」「ゴロタ、沈みテトラ攻略」「明暗」「ワンド」「排水」などいろいろとあります。今後も機会があれば、書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします!

【アングラーズマイスターとしての心得】

  • 根掛りしたルアーはゴミとなることを意識!
  • なるべく根掛りしたルアーは外す努力をする!
  • ラインを直接切らずラインを残す量は最小限に!

最後に、釣り場への負荷を極力軽減するために、私が心がけていることを書かせていただきます。例えばルアーが根がかりした場合、自分が移動して角度を変えて、チョンチョンします。穂先をチョンチョンと根気よくやると取れることが多いですね。どうしても外れないときには、無理に引っ張るとリールを痛めたり、ロッドの破損に繋がることがあるので、グローブにクルクル巻いてとるか、根掛り巻き取りのツールを使うと便利です。


※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。