《爆速BBQ》最強の裏技つかって30秒で簡単着火。もっと早く知りたかった!ソロキャンでも超便利な炭があった!

『炭』界隈のゲームチェンジャーになり得る、なかなか面白炭を見つけたので紹介します! 製法に特許がかかっている、なかなか燃料としていけている『炭』なので使い方広がりますよ〜。バーベキューの世界広がる! そして、美味しい『焼き魚』食べたくありませぇん??

【特許取得】着火早すぎw 魔法の炭《ペレタン》の正体とは

●文:ルアマガプラス編集部(深谷 真)

2024 シーバス特集

埼玉県の飯能市で出会った至高の『炭』

先日、イベントの打ち合わせでお邪魔したとある管理釣り場。管理釣り場のオーナーがポツリ。

オーナー『ああ、例のペレット型の炭、ちょっと使い勝手見ていきませんか?』

”例の炭”。そういや、最初の打ち合わせの時にえらく推してきていたな…。ペレット燃料って結構あるからめずらしくもないんだけどなぁ〜と思いつつもお話につきあうことに。

『この炭ね、一応、組合で製造の特許とっているんですよ。すごく使いやすい炭でね。兎に角、着火から熾火になるのがはやいんですわ』

オーナーがなにやら専用のバーベキュー台にそのペレット型の炭をパラパラと薄く敷き詰め、炙りとかに使う家庭用ガスバーナーでざっくり30秒ほど軽くペレット型の炭を炙る。

オーナー『はい、もうこれですぐにバーベキューで入れるんで後は置いた網が温まればOK。速くないですか?』

5mm程度の大きさの小さな炭です。 [写真タップで拡大]

使う量も少なくてOK。コンロの大きさにあわせて、薄く敷き詰めるだけ。 [写真タップで拡大]

いくらガスバーナーを使っているからといっても、この速度で熾火になる炭って聞いたことねぇ…。で、手のひらを炭に近づくと、もうアッチアチ。

オーナー『あと、炭本体からは、ほとんど煙も出ないんですよ。あと、ほとんど燃えつきて灰も出ないんですが、自然由来でミネラルたっぷりなので、自宅の観葉植物のプランターなどに混ぜてもらえるといいですよ。兎に角、使いやすいんです』

なんと…。なんか凄くね〜?これ。めっちゃ便利じゃん。売ってるんですか? 少量なら密かに?販売代理店的なの探してる???NHKさんも一度取材に来た??? 大手商社が気になって商談に来たけど、製造法に特許かかって中国で作れないから諦めて帰った??

ハイ! その話、興味あります! 私が売りまぁす! ← 面白いこと好き

オーナー『あ、じゃぁ、この炭を開発した人たち呼びますので、ちょっと解説させますよ』

ということで、この炭と専用コンロの開発に携わった社長さんが急遽、打ち合わせ場所に現れ、ふむふむとお話を聞くことに。ごめん、オーナーそっちのけになっちゃった…。

その方のお話も面白いこと面白いこと。社長!なんでこんな『もんゲー炭』が眠ってるんすか。

社長『田舎の森林組合で作ったもんだからさぁ、コネクションってやつが薄いんだわ』

全国にきっとあるんだろうなぁ、凄く便利なモノ発明しているのに、表舞台に出てこないとか。いや、社長。これ、ちゃんとプロモーションしたら売れますよ?だってめっちゃ便利ですもん。家庭で手軽に炭火焼きとかソロキャンパーとか絶対便利で、素敵ですやんか!

で、後日、炭の開発に関わったもうひとりのキーマンにお話を聞くことに。むしろ開発の責任者。

この方、東京大学大学院で樹皮だの樹木だの炭だのの研究を共同でしまくった、どうやら木材に関するエキスパート

お話を聞いていると、あ、やっぱり便利だしコスパいいし、荷物にならないし、消臭効果も物凄いし、思ったよりスペック高い炭だった! 自分、アクアリウムやるんですけど濾過剤にも使えるじゃん! ということに気付かされます。この炭に関する論文も見たのですが、面白いこと書いてるんですよ〜。アンモニアやトリメチルアミンの吸着力もすごいんだって!

何度も言いますが、これは、ちゃんと特徴を伝えてあげれば欲しい人たくさんいるだろうなぁと思った次第です。

ペレット炭、『ペレタン』の特徴

ということで、ひとつひとつは物凄く小さい炭です。ペレタンという商品名はペレット状の炭というところからきております。原料は廃材となる杉の皮や檜の皮をペレット状にして特殊な製法で炭化させたものです。なのでエコ。SDGsです。

小さい炭ですので、着火がめちゃくちゃ早いです(家庭用のバーナーを使います)。で、温度が一瞬で規定温度まで上昇し、安定します。小さいので持ちが悪いのでは?と思われがちですが、コンロサイズ次第ではありますが薄ーく敷いて、30分程度、温度が維持できます。

で、時間延長&温度維持のため、網の上からパラパラと炭を足せたりと利便性が高いのも特徴です。

使用量が少ないので、保管、運搬が楽。もちろんコンロやバーベキューを楽しむ時間にもよるのですが、かなりの回数バーベキューを楽しめるのです。

ペレタンそのものが着火しても、煙はほとんどでません。食材の油が落ちたり、食材所以の煙は当然出ますが、テストしたところ従来の炭よりも全体的に煙が出にくい特徴があります。ベランダバーベキューや、室内換気下などであれば使えるレベル。

このペレタンには500度の高温タイプと、300度の低温タイプがあります。どちらも語り出すとなかなか止まらない高性能炭なんですが、300度の低温タイプは類似する炭がない逸品。500度はバーベキューに。300度は調理好きに。燻製や焼き芋、じっくり焼き…わかりますよね!用途広がるぅ!

既存のコンロで使えるのか

結論から言いますと、数多あるバーベキューコンロ、ストーブなどで使えますが、100%の実力を発揮するには専用コンロがあったほうがいいかと思います。

非常に小さい炭ですので、より燃焼効率を上げるためには、ちょっとした工夫があったほうがいいだろうなというのが、テストを重ねてきた部分での解です。

この炭の熱量そのものは高いのですが、物理的に小さいために網と炭との距離が開きすぎると、なんか温度低いなーと感じてしまう使用者もいると思います。

コンロの煙突効果などで火力の調整はできると思うのですが、そういった機能をしっかり備えているコンロは探さないと(知識がないと)、難しいかと思います。

なので、とりあえずこの炭の特徴を活かすコンパクトなコンロ開発中

なので、ルアマガでは、誰でも『頑張らなくても使える』この炭の利便性を最大限に生かすためのコスパのいい専用コンロを開発しようとは思っております。

なかなか地味な商材ではありますが、理解して使ってくださる方のリピ率が高いのも特徴。昨今、地震なども多く怖いところですが、防災用の燃料としてもコンパクトで使い切れるので最適なのです。小さい炭なので、保存していても着火にあまり影響ありません。

自治体さんからは、防災に良いのではないかという問い合わせもいただいてたりします。これから本格的にプロモーションしていきますので、乞うご期待ください。

初期モックの専用ストーブ。特徴的な口だか耳だかの形状は実は機能があったりします。 [写真タップで拡大]

ついでなので、猫っぽくしてみたのですがこれは遊び。1枚の板みたいにコンパクトになります。 [写真タップで拡大]

サンプルで作ったのですがロストルメッシュがこんな感じに。製品版はもっと美しくなる予定(笑)。内部フレームの強度を少し間違えたので修正予定。

猫じゃないバージョンもあります。ザクレロみたいな口ですね。


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