知り合いの海人(うみんちゅ)が獲ったインガンダルマ(バラムツ)を頂いたハイサイ探偵団。人には消化できない脂を持つ別名オイルフィッシュを1尾まるごと食べるとどうなるかを体を張って検証する。羞恥を捨てて味わう料理の数々…そしてその先に待っていた生理現象とは?
●文:ルアマガプラス編集部
ハイサイ探偵団(はいさい・たんていだん)
視聴者からの依頼を調査するというコンセプトでチャンネルをスタートさせるが、釣りやアウトドア、料理などメンバーが楽しめる企画を中心に沖縄で活躍。ハイサイ探偵団の詳細は、下記アイコンからチェック!
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全身大トロといわれ、食べると下痢、腹痛をひきおこすともいわれるバラムツを調理し、実食。味は? その後の体調の変化は? 体験しないとわからないリアルな結果を求めてハイサイ探偵団は人体実験を試みる。決してマネはしないでください。
【検証】一切れ食べたら絶対にお漏らしする謎魚を一本丸まる食ってみた【バラムツ】
流通禁止! 脂まみれの深海魚
インガンダルマは沖縄の地方名で標準和名はバラムツ。オイルフィッシュの異名を持つ深海魚で、身に人には消化できないワックスエステル(蝋のような脂)を大量に含み、食べると肛門から脂が出るといわれるほど。そのため食品衛生法では販売が禁止されているが、各地で獲れたバラムツは漁師さんたちを中心に地元の方々が食用することもある。食べる際は自己責任で。食べ過ぎに注意。
[解体]見た目はいかついが身は包丁がスッと入るほど柔らかい
インガンダルマの解体に取り掛かる前にハイサイ探偵団はウロコに興味津々。棘のようなウロコを前に試してみたのが大根おろし。するとみるみる粗めの大根おろしが擦り上がる。バラの棘のようなウロコがバラムツの名前の由来といわれている。
解体を始めると小型の包丁でも刃がスッと入るほど身はやわらかく、そして白い。ワックスエステル大量含有の身が正体を現す。
三枚に下されたインガンダルマの身は白濁し、白身魚のような透明感はなし。身はふわふわと柔らかそうだが、触っただけでも脂で手がギトギトになるのだろうか。
まずは刺身で実食!
全身大トロといわれるインガンダルマの身。刺身を食べると口の中でとろける。大トロのような味わいはハイサイ探偵団の口に合ったようだ。
[調理]煮ても焼いても普通に美味しそう
メンバーそれぞれが調理を担当。下ごしらえで切り身を湯引きすると残ったお湯には大量の脂が! 食用油のような透明感はなし。まさに蝋。
インガンダルマの頭で出汁をとった味噌汁に身をどっさり入れ、ひっちゃん担当の一品目、インガンダルマの味噌汁が完成。
二品目はもーりー担当のインガンダルマの照り焼き風。脂の多い身だからか、良い照り具合。火を入れると身割れしやすい魚であることがわかる。
三品目はインガンダルマのハンバーグ。JOYが担当。隠し味にホヤ風味のほや塩を使ったこだわりの一皿。
四品目ははるおっき担当のブリ大根ならぬインガンダルマ大根。作り方はブリ大根と同じ。煮込むと脂がどのくらい浮き出すのか。
[実食]会場には通報必至の異様な光景が!
すべてにインガンダルマを使った4品を実食。ハイサイ探偵団の試食会場には事情を知らない人が見たら通報必至のアブノーマルなドレスコードが出されていた。
実食時のドレスコードはなんとオムツ! 知らないうちに肛門から脂が…というインガンダルマを食べた後の生理現象を警戒しての装備。羞恥を捨てての人体実験だ。しかし、料理の味はどれも美味いらしい。
数時間後、実食した4人の体に異常なし。オムツを外して余裕の笑顔。また食べたい、とも宣う。ハイサイ探偵団の面々は人が消化できないワックスエステルを消化してしまったのか?
翌朝、ワックスエステル流出! インガンダルマの洗礼を受ける
翌朝、4人が集まると恥ずかしそうにニヤニヤ。どうやらインガンダルマのワックスエステルの威力を身をもって知ったようだ。この検証でわかったことは、インガンダルマを食べた後は寝る前にオムツを履く。バラムツを食べる機会があれば参考にしよう。
今回紹介した動画はコチラ!
インガンダルマ(バラムツ)は美味しい。ただ、たくさん食べると確実にお腹にくる。ハイサイ探偵団はコチラの動画で身を挺して教えてくれた。
【検証】一切れ食べたら絶対にお漏らしする謎魚を一本丸まる食ってみた【バラムツ】
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