加熱する一方のオフショアやロックショアのビッグゲーム。ヒラマサなどの青物はもちろん、夢のマグロやGTなど…モンスターターゲットを狙う猛者どもがしのぎを削っている。そこで新進気鋭ながら純粋な実績で超人気になったルアーブランドが「GOOD BAIT(グッドベイト)」。そのラインナップとプロトモデルに肉薄する!
●文:ルアマガプラス編集部
山田晋(やまだ・しん)
釣具メーカーにて長年オフショアルアー開発として活躍。独立し2021年にオフショアルアーメーカー「グッドベイト」を立ち上げる。オフショアとロックショアに対応する大きな魚を釣るためのプラグを展開。徹底した現場主義でモノ作りを押し進める。山田「世の中にすでにあるルアーで釣れないときに釣るためのルアーを目指しています」。
ブランド第1弾ルアー「BnD180F」Bubble’n DiveでDnB!
約2年前にリリースされた『BnD180F』
山田「GT、ヒラマサ、クロマグロ、キハダマグロなどをターゲットにしているルアーです。オフショアでも磯のロックショアでも使いやすいペンシルになっています。このルアーのコンセプト、バブルアンドダイブの略称が名前になっています」
山田「このルアーの命題的コンセプトは、泡を自在にコントロールして、サカナが食い切らない状況で寄せて食わすこと。ひとつで4種類のアクションを持たせている。アングラーはロッドは一度に1本しか持てません。その1本で結び変えずに、ジャークでリップに水を噛ませウォブリングや泡を噛ませたダイビングアクション、ショートジャークでポッパーのようにポッピングをしたり、ミノーのように巻いて泳がせたり…ができるようになっています」
ヒラマサ特化!「BnD163F」は単なるダウンサイジングじゃない!
山田「今年から小さいサイズを展開しています。ぱっと見は180のダウンサイジングでBND180Fと同じコンセプトなんですが、よりヒラマサに特化したファインチューンというモデル。ボディの形状が、180はしっかり潜るベンドカーブ形状で、163はストレート気味にデザイン。そのため、アクションはクイックかつアクション幅も大きく、浮き上がりが早いハイレスポンス仕様に仕上がっています」
プロトルアーは「水平浮き」×「ダイビングペンシル」
目下制作中のプロトタイプルアーも、普通のルアーが釣れない状況で釣れるルアー…というブランドコンセプトに基づく。
山田「水平浮きのダイビングペンシルを目指しています。ダイビングペンシルはボディ後方に重心があって、静止状態だと直立で浮くモノが多い。もちろんそれは良く釣れる。でも、直立系ダイビングペンシルで釣れない場合も少なからず出てくる。そういうときに浮かせるとミノーのように水平に浮き、アクションはダイビング…というのがこのプロトです」
山田「水平に浮くことで、斜め後ろからのサカナ視点からすると、直立浮きは「点」のような存在なんですが、水辺浮きだと「線」で視認されます。
さらに、ダイビングペンシルは潜らせてからの浮かせるときに直立タイプは頭からスポン!と素早く浮く。水平浮きだと、水平姿勢で背中に水を受けて浮いていくので、ゆっくりとした浮上を見せる。なので、水中でのバイト率が高くなるんです」
このプロトタイプも新機軸!オフショアゲームを加熱する新たな「グッドベイト」登場が待ち遠しい!!