
ネイティブな渓流魚ゲームを制するために考え抜かれたバスデイ渓流ミノー『もののふ』シリーズ。ハンドメイドを彷彿させる美麗なデザインに搭載された最新鋭ギミックの数々。もののふが今……熱い視線を集めている理由とは。40mmクラスの渓流ミノーは数多く存在するが、30mmクラスのミノーは希少な存在といえる。全長35mmのスモールシルエットだからこそできることはなにか? 35mmの小さなボディに詰め込まれた数々のギミックに迫る!
●文:ルアーマガジン・リバー編集部
バスデイもののふ開発者ご紹介
もののふ35S(バスデイ)
『もののふ35S』は35mmのボディに3gのウエイト
大林「通常サイズ(50mm前後)のミノーで喰わせ切れないときに、30mmクラスの小型ミノーが、フォローベイトとして活躍することは以前から知っていました。ですが30mmクラスのミノーはまだまだ希少な上に、どのタイプも軽量なので、やや扱いにくい印象がありました。それを扱いやすくするためには、最低3gのウエイトが必要だと感じていました。その条件をクリアできなければ、35Sの発売はなかったと思います」
35mmというサイズは渓流ミノーの中では超小型。ウエイトを入れるスペースの確保も難しそうだ。
大林「『もののふ』全シリーズに共通しているのが、アクションを加えた直後にできる一瞬の『間』。この『間』が喰わせるための生命線を握っているため、開発段階ではかなり気を遣う部分です。たとえばドボンとすぐに落ちてしまうルアーでは、演出不可能なんです」
35Sの内部ウエイト構造!
小粒だけどしっかりと『間』を取ることができる35Sは、ボディが小さい分小回りが利く。そして、その回転力がスピードを殺してくれる。
大林「だからアップに投げてもゆっくりと流すことができます。これはかなり大きな特徴です。小型で一気に流れてしまうと、まったくアピールできませんからね(笑)」
35Sは小型ボディの割にはアピール力が強い。その要因のひとつは、前述した「スピードを殺せる」こと。そしてもうひとつの要因が「フラッシング効果」だという。
大林「背っぱりが強いので、しっかりと倒れ込んでくれます。トゥイッチしたときにバタンバタンと倒れて水を強く押します。そのときの波動によるアピールと、あとはフラッシング効果が絶大です。短い移動距離でもしっかりとアピールしますよ」
少渓流から中規模渓流まで活躍の場は多い。
もののふ45S、50S、そして35S!
【上】もののふ35S。【中】もののふ45S。【下】もののふ50S。45Sは狙ったポイントへ弾丸のごとく飛ばして攻めることができる攻撃型ミノー。50Sよりもややテール重心の設計となっており、着水後に適宜のレンジまで迅速に潜行させることができる。泳ぎ出しも速くハイテンポでピンポイントを攻略できる。50Sは渓流のスタンダードミノーといえる存在。フォール姿勢を水平設計にすることによって、キャスト後に魅せて釣るスタイルを得意とする。
もののふ35Sの特徴
- アップに投げたときにスローに流せる!
- 35mmのスモールシルエットだけどアピールは強い!
2023NEW渓流ルアー もののふ35S 基本性能 水中映像
『ルアーマガジン・リバー 2023年6月号』発売!
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