
6月にケイテックよりデビューする『F-SPECシリーズ』は、「7ft6in」「ソリッドティップ」「スパイラルガイド」と特徴の詰まったこだわりのロッドに仕上がっている。オリジナルのナナロクシリーズと対をなす『F-SPECシリーズ』を紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
F-SPECシリーズ(ケイテック)
2019年、ケイテックは7ft6inのロッド『ナナロクシリーズ』を発売した。そのレングスはシャローの接近戦を有利に運ぶ絶対解であり、カバー攻略において大きなアドバンテージをもたらす
延々と続くアシをていねいに刻んでいく。複雑なブッシュの奥へそっとリグを送り込む。アタリがあれば力強くフッキングを決め、間髪入れず相手を障害物から引き剥がす…そんな、ブラックバスという魚ならではの釣りの醍醐味が味わえるロッドだ。
しかし一方で、開発段階から『ナナロクシリーズ』を使い込むほどにパワーゲーム主体の展開だけでは手に負えない状況があることもあらためて実感していた。シンカーを軽くしたり、ルアーのボリュームを落としたうえで、繊細な誘いをかけてみると反応が返ってくるケースがしばしば…そして7ft6inという長さが活きる、まったく別の世界があることに気づいたのだ。
『F-SPEC』 = フィネススペック。
オリジナルと対をなすからこそ必要な、もうひとつのナナロクシリーズ。
ソリッドティップ&スパイラルガイドの理由
リグが軽いと必然的にフォールの時間は長くなる。したがって、落ちている途中で食う可能性も高まるわけだが、タフになればなるほどフォール中のバイトは手元に伝わらないもの。ラインの動きが止まったり、わずかにプンと跳ね上がるだけといった具合い。
そんなアタリさえも認識するためには“ラインの重さ”を感じられる繊細なティップが必要であり、違和感を与えず食い込ませるためにもしなやかに曲がるソリッドティップを採用したのだ。
スパイラルガイドであれば、常にラインがガイドに“乗った状態”となり、さらに小口径のため糸浮きを抑え、感度と繊細な操作を両立できる。
ボトムカバーとコンタクトして外れた瞬間など、障害物からリグが跳ねすぎることなくタイトに落とせるのはソリッドティップならでは。バットパワーはオリジナル譲りのため、「乗せて掛けられるロッド」に仕上がっている。
F-SPECシリーズのラインナップ
F-SPECシリーズのスペックと価格
『F-SPEC』4機種それぞれに、グリップを固定した状態で500gのオモリを吊るし、真横から撮影した画像。ベンディングカーブ自体はロッドのパワーに応じて異なるが、ティップが入ってよどみなく曲がるテーパーは共通していることがわかる。
各部位の特徴
トップガイド:FUJIⓇチタンフレーム TORZITEⓇフランジリング T2カラーKGトップガイド(T2-KGTT-F)、トップ以外のガイド:FUJIⓇチタンフレーム SiCリング T2カラーKガイド(T2-KTSG,T2-KBSG,T2-KWSG) [写真タップで拡大]
リールシート:FUJIⓇECSリールシート(ソフトタッチコーティング)、グリップ:ハードEVAグリップ(端面ラバーコルク補強) ※グリップ部着脱不可、アルミ製KEITECHオリジナルフードナット [写真タップで拡大]
フックキーパー:KEITECHオリジナルフックキーパーは、フックをセルフウィードレスにセットした状態で、ワームから針先を抜くことなくゲイプを掛けられる仕様。抜き差しによるワームの損傷を回避できるのだ。 [写真タップで拡大]
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