《収納長35cm!》山でも渓流でも持っていけるコンパクト&高性能メジャークラフトロッド

メジャークラフトのファインテールシリーズから、グラスとカーボンのハイブリッド・パックロッドが登場。ネイティブトラウト開発スタッフである石塚さんが各地でテストを行ってきた自信作になるが、今回はテストも兼ねて、石塚さんにとって初場所となる桂川を訪れた。激戦区とも称される人気フィールドで、NEWアイテムの性能は発揮されるのか!? 旅行や山歩きを意識したパックロッドシリーズ「ファインテール トレッキング&トラベラー」ご紹介しよう。

●文:ルアーマガジン・リバー編集部

2024 シーバス特集

グラス素材のパックロッドで渓流釣りを満喫しよう!

ファインテール トレッキング&トラベラー グラスモデル(メジャークラフト)

1粒で2度おいしい軽量カーボン採用スイッチスタイル

ファインテールのストリームグラスモデルに、「スイッチスタイル」を採用した5本継のパックロッドが登場! グラス特有の粘りだけでなく、カーボンに近いシャープさも持ち合わせているので、振り抜けのよいブランクス設計となっている。1本で2通りの使い方が楽しめるうえに、専用ケース付き!

先端にはUDグラス、バット部にはノーマルグラスを採用。さらにスイッチスタイルパーツには軽量化とバットパワーを保持する意味合いでカーボンを採用されているなど、3つの素材をうまく組み合わせている。

スイッチスタイルとレングスに合わせた理想的な調子

コンパクトなだけじゃない考え抜かれた性能面

山歩き(トレッキング)と旅(トラベラー)を意識したパックロッドシリーズに新たに追加されたグラスモデル。グレーのカラーリングがクールな新作は、どんな特徴があるのだろうか?

石塚「今回、セクションごとの調子や素材の使い分けにこだわってみました。メインで使用しているのがUDグラスという素材で縦繊維のグラスになります。しなやかでハリがありカーボンにも似たシャキっとした調子に、弾性の少ないグラスならではの粘りも兼ね備えているので、ルアー操作のしやすさ、さらにバイトをしっかりブランクスが吸収してくれるのでバレにくさもあります」

ひと昔前のグラスロッドは重くてダルいイメージもあったが、素材の使い分けで理想のブランクスに設計することができたようだ。

石塚「スイッチスタイルのパーツを差し込むことで、長さを6in追加することができます。この部分に関しては軽さと長くした際のバットパワーを高めるためにカーボンを採用しました」

セクションごとの素材の使い分けはどんな部分にメリットがあるのだろう。

石塚「とくにベイトロッドなんかは、よくフリッピングキャストを行ったりするので、しっかり曲げて投げられるようにしたかったんです。例えばベイトのスイッチスタイルなしだと、柔らかい調子なのでショートレングスでもしっかり全体が曲がります。これがスイッチスタイルありだとバットパワーが強くなるので、遠投なども行いやすくなる。長さに合わせたメリットを強く意識しました」

大場所で振りかぶってフルキャスト!!

こちらはスピニングモデルだが、グラスの粘りと曲がりを活かしてフルキャストする石塚さん。キャスト時もファイト時もこの『曲がり』が楽しめるのが、新作グラスモデルの使い方のコツでもある。

仕様にも使用感にもこだわった渾身の力作

スーパーヤマメを制するパワーも持ち合わせる

持ち運びに便利なハードケースやインナーケースなど、マルチピースならではの仕様や、角度をつけたベイトロッドのグリップ、リールシートの銘木&金属パーツなど細部に至るまで、石塚さんのこだわりが見て取れる。

石塚「エデンの新色にしても、見えることで手数も増えますし、パックロッドはパックロッドでそのコンパクトさをフルに活用すればかなりスピーディな釣りが展開できると思います。今回はたまたまいい釣りができましたが、こうした激戦区の魚はひと筋縄にいかないことも多いので、ランガンでとにかく足で稼ぐことが重要になってきます。グラスの曲がりを楽しんで欲しいのもやまやまですが、メモリアルワンを追い求めながら、ぜひガンガン攻めていただきたいですね!」

釣りを終えた後、石塚さんは桂川にふたたび挑戦したいと言っていた。

石塚「早期から型が狙えるフィールドではありますが、やはりメインは5月前後の最盛期。雑誌などで見た限りですが、丸々と太ったスーパーヤマメにぜひ会ってみたいです。時期的に大物が狙えるシーズンに、グラスモデルを使用する際はぜひ、カーボン素材のスイッチスタイル『あり』で挑んでみてください。これを差し込むことで、バットパワーが数段階アップします。桂川の40アップにも負けないパワーがプラスされますよ!」

ギミック満載のロッドに、ド派手な新色。メジャークラフトトラウトタックルのこだわりと進化が止まらない。今年の渓流フィールドで、ぜひ使っていただきたい。

仕様にこだわったグラスパックモデル

持ち運びに便利なハードケース

トレッキング&トラベラーシリーズではおなじみとなったハードケースが今回もしっかり付属する。ザックのサイドポケットに忍ばせることもできるし、もちろんスーツケースの中に入れて遠征旅に連れて行くこともできる。

ケースの中にまたケース!

ハードケースの中には、セクションごとに収納できる布ケースも付属。こんな細部にまでこだわりつつ、お求めやすい価格帯に仕上げてくるところは、さすがメジャークラフト!

使うほどに馴染む銘木

リールシートほかグリップ周りには銘木を採用。「手前が新品、後ろが使用中のものですが、この銘木の部分が使い込むうちに質感が変わってツルツルに。この味も楽しんでいただきたいですね」

仕舞寸法は編集部計測で35cmと37.5cm

パックロッドと言えば持ち運びのしやすさが挙げられるが、セクションを全部外すとこの通り。「42/485UL」で35cm「46/505UL」で37.5cmとなる。ロッドバンドなどで結べば、釣り場から釣り場への移動、藪こぎ時などにもかさばらない!

エデンの新色と新作パックロッドで桂川の渓流フィッシングを満喫!

午後からも引き続き順調に魚をキャッチすることができ、ときに同じポイントでヤマメが連発! この日、初となる桂川釣行を石塚さんは満喫できたようだ。

桂川における60mmミノーのメリット

エデン60S&60H

60のヘビーシンキングでスーパーヤマメを狙いたい!

今回、魚のサイズに関わらず、60mmへの反応がすこぶるよかった。「深場の多いエリアだったことも大きいですが、瀬なども水深のある独特の流れが多い印象だったので、とくにヘビーシンキングモデルは重宝するようなイメージでした。最盛期には尺超えのスーパーヤマメが狙えると聞きますから、今シーズン、時期を改めてもう一度チャレンジしてみたいですね!」

スペック表はこちら!

ファインテール トレッキング&トラベラー グラスモデル(メジャークラフト)

スピニングモデル

項目スペック
型番FTG-42/485UL
全長4ft2in
スイッチスタイル全長4ft8in
継数5
ルアー1~8g
ライン(PE)2~6lb(0.3~0.8号)
項目スペック
型番FTG-46/505UL
全長4ft6in
スイッチスタイル全長5ft
継数5
ルアー1~8g
ライン(PE)2~6lb(0.3~0.8号)

ベイトモデル

項目スペック
型番FTG-B42/485UL
全長4ft2in
スイッチスタイル全長4ft8in
継数5
ルアー1~8g
ライン(PE)2~6lb(0.3~0.8号)
項目スペック
型番FTG-B46/505UL
全長4ft6in
スイッチスタイル全長5ft
継数5
ルアー1~8g
ライン(PE)2~6lb(0.3~0.8号)

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「ルアーマガジン・ソルト2023年6月号」が2023年4月19日に発売となります! 今号ではハイシーズンに突入した「渓流」と、解禁を迎え盛り上がりを見せている中禅寺湖の2大テーマを総力特集。このほか、名作「D-コンタクト」の 20周年記念企画や、フィッシュマン・赤塚ケンイチさんの海外釣行「太古のトラウト憧れのサーモンとの邂逅」、人気YouTuberが考案した渓流ミノー「ACT」のオリカラ販売情報まで、盛りだくさんの内容でお届けします!


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