青物の回遊が期待できるシーズン、メタルジグを使用して堤防や浜、磯などから狙うショアジギングが盛り上がりを見せる。そこで、ブルーブルーの人気メタルジグ、シーライド&フォルテンを使い分け、ゲームを組み立てる釣り方を、同社プロスタッフの高橋さんに解説して頂いた。
※ルアーマガジンソルト2021年10月号掲載記事より抜粋
●写真/文:ルアーマガジンソルト編集部
高橋 優介(たかはし・ゆうすけ)
ブルーブルーのプロスタッフをつとめる。自身のYouTubeチャンネルでも積極的に情報を発信するアングラー。ショアジギング以外にもシーバスゲームなどを得意とする。
アピールと飛距離の違いで使い分ける、2タイプのメタルジグ
ブルーブルーのメタルジグには、フォルテンというスリムなタイプと、シーライドというフラットな形状のタイプがラインナップされる。ライトショアジギングで、この2タイプをうまく使い分けることで、効率よく釣りが展開できる。
高橋「朝夕のマヅメ時など、いい時間帯にショアラインに入ってきた魚は、とにかく遠くに飛ばして、どこのレンジに入っているかをいち早く探りたいものです。つまり魚がどこにいるかを探すのが先決。それに適しているのがサーチルアーとして使っているフォルテンで、よく飛び、任意のレンジまで素早く到達してくれます」
フォルテンと対照的な特性を持つメタルジグがシーライドだ。
高橋「平べったいフォルム。繰り出す動きがまず違います。フォールではヒラヒラ煌きながらスライドフォール、スイミングでもお尻を大きく振るように泳ぎます」
ショア青物狙いにおいて、高橋さんは前述した2種類のメタルジグを使い分けることを基本としているが、実はメタルジグ以外のルアーも効果的に投入する。
高橋「よく使うのがトップウォータープラグのポッパーですね。朝夕のマヅメ時はもちろん、日中でも魚がしっかり反応してくれるのでメタルジグと同じくらい出番が多いルアーです。水面が炸裂するので目立つし、水の抵抗を受けるから喰わせのための間も作りやすい。ジグを追いきれない魚が口を使うことも多いんです」
アピール強めなのに、見切られにくいという相反する特性を持っているのがポッパーだ。
広範囲サーチはフォルテン、フォールで喰わせるシーライド
では、さらに具体的にフォルテンとシーライドの特性の違いと、使い方を解説していこう。それぞれの用途に応じて、最適なタイミングとシチュエーションで投入することで、より効率よくショアジギングを展開できるはずだ。
フォルテン20〜40g[ブルーブルー]
飛距離が稼げて、広範囲を素早く探るのに最適なメタルジグ、フォルテンは高橋さんにとってのサーチジグという存在となる。
高橋「サーフの遠投など飛距離が必要なシチュエーションでは40gから。 ジグをしっかりと飛ばして、広範囲を探るような使い方ですね。特に、朝マズメは魚の活性が高いので、ゆっくり誘っていると時合いを逃してしまうのでもったいないですよね。だから、このフォルテンで効率よく展開するのがオススメです」
フォルテンのただ巻きは少しお尻を振るくらいのアクション。動きはそれほど大きくないので 、ジャー クやトゥイッチなどのロッドアクションで入力することでアピール力が向上する。
シーライド20〜40g[ブルーブルー]
ストーンと落ちる、スリムタイプのメタルジグ、フォルテンに対して、シーライドはフラットな形状で、ヒラヒラとフォールしていくのが特徴となる。
アングラーが多い激戦区の堤防などでは、追うけど喰わないというスレた魚も見られるが、そういったルアーを見慣れているようなターゲットにも効果的にアプローチできる。
高橋「シーライドのラインアイを逆付けする裏技があって、浮き上がりが早くなるんです。この動きがフラ ットフィッシュなんかに強い。ゆっくりシャローを引けるようにもなります」
ブルーブルーのプロスタッフ高橋さんによる、フォルテン&シーライドを活用したショアジギング解説、いかがだっただろうか? すぐに実践可能な内容なので、皆さんのフィールドで是非とも試してみてほしい。
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