DAIWAが誇る旗艦スピニングリール22EXIST(イグジスト)。精緻な駆動と剛性感であらゆるゲームのエキスパートをうならせたが、2023年、尖った派生モデルが新生…。それがイグジストSF(スーパーフィネス)だ。極まったスペックを、いち早く体感できるというイベントに潜入してみた!
●文:ルアマガプラス編集部
イグジストSFとは
永遠に続くかと思わせるシルキーな巻き感を、堅牢かつシャープなボディに封じ込めた22イグジスト。だが、さらなるフィネスさを求められるバスやエリアトラウト、ライトソルトゲームに特化させるべくDAIWAがイグジストを大胆に激変させた…それがイグジストSF(スーパーフィネス)。耐久性や防水スペックをバーターにしてまで、小型&軽量化。最大ドラグ力3kgに設定し、緻密なセッティングを追い込める最前線マシンへと昇華した。
フィッシングフィールド中津川
DAIWAフィールドテスター高田達也さんがスタッフとして参画する、神奈川県の著名エリアトラウトポンド。同ポンドで開催された今回の体感会は、22イグジスト会員から抽選で参加者を募った。総勢8名。参加人数を絞り、リールなどのプロダクト開発者やSLPワークススタッフなど精鋭で対応。高次元な応答も尽くせる会となった。
高田達也さんのプロフィール
高田達也(たかだ・たつや)
バスやトラウトでルアーを覚え、冬場のトレーニングで始めた管理釣り場の奥深さにハマっておよそ30年。スプーンの釣りにこだわり、どんな状況でも確実に正解を導き出すエリアマイスターだ
三浦敬児さんのプロフィール
三浦敬児((みうら・けいじ)
エリアトラウトでスプーニングの名手としてトーナメントを制してきたトラウトフィールドテスター。10年来、DAIWAプレッソなどのプロダクト開発に関わってきた。東山湖フィッシングエリアをホームに、最前線の情報を発信し続けている。
和田浩輝さんのプロフィール
和田浩輝(わだ・こうき)
若くして、エリア界最強マイスターの一角に君臨する天才。その戦績は圧倒的で数々の大会で輝かしい成績を収め、見事トリプルマイスター達成。DAIWAフィールドテスターを務める。
高田さんのイグジストSFインプレ!
高田「シビアなアタリも取れますし、ルアーが受ける水圧の変化も手に取るように分かる。巻き感度がすごい。流れのないように見えるポンドでも、湖流が生まれている。そのわずかな流れでも、ルアーを通して感じることができる。ひいては、今自分はどこをルアーで引くべきなのかが分かってくる。サカナ自体も湖流がある、湖流の変化があるところに着くことが多いので、その泳層が分かったりといった判断がしやすくなる。さらに、サカナが当たったときなんかは、ハンドルが止まるんじゃないかと思うくらいの明確さが出る。ビックリアワセってありますが、リールにガツっとアタリが出てビックリするくらい。ラインスラックが出ていても、そのアタリをリールで感じることができる」
高田「もちろん、ルアーを食って反転せずそのまま進むアタリ、ルアーの挙動が消えるあたりも、ものすごい違和感としてハンドルに伝わってきます。LTの強いギアでサカナとファイトすると普通に巻けてしまう。SFだと、これ以上強く引っ張り合ったらラインが切れるとか、クチが切れるとかという挙動も分かる。ゴリ巻きでのバラしが圧倒的になくなりますね」
三浦さんのイグジストSFインプレ!
三浦「ロッドはプレッソのエア等を開発担当していて、SFとの組み合わせはベストにして最軽量…持った人はみんな驚くと思います。ボディもギアも小さくなった分、情報量が増えています。その情報をどう活かすかはその人次第ですが、次にどうすべきかを決めるための情報がたっぷり手にできます。管釣りに関しては、ドラグ性能が上がっていて、最大ドラグ負荷がLTが5kgなのに対してSFは3kg。ドラグノブ1ノッチに掛かるドラグ力の変化が少ないので、より繊細にセッティングできる」
三浦「性能の凄さには語るべきところが多いですが、ルックスも個人的に好きですね。スプールに対してボディが小さく、かっこいい。キリっとした印象になって、高級感や高スペック感を印象づけています。DAIWAにしかできない、ロッドとのマッチングもみなさんに提案できてるかなと思います」
和田さんのイグジストSFインプレ!
和田「従来の22イグジストはフラッグシップモデルということで防水性や耐久性を含めフルコンプリートしたモデル。また大口径ギアも入っているのでサカナとのファイトでもアドバンテージがあります。今回のイグジストSFはボディサイズを20%小さくしてスプールもショート化している。スプールの上下運動で上限の際、普通はラインローラーとの角度が付きやすいがSFはショートスプールなので角度が緩くなり、ATD TYPE-Lとのマッチングもあり思い通りのドラグ稼働が可能になりました」
和田「ATD TYPE-L自体、最高到達点だったけど、そのポテンシャルをさらに引き出しているのがSF。22イグジストのドラグ性能に試合で何度も助けられてきましたが、SFはそれを越えてきました。また軽量化によって感度も上がりましたし、リーリングでのルアーの操作性も向上したので、そこも注目して欲しいですね」
22EXIST SF発売前体感会レポート!
フィッシングフィールド中津川の同イベントに招待された22イグジストオーナー総勢8名…迎えるはDAIWAフィールドテスターやリール開発チーム、SLPワークス主要メンバー! ゲスト1名に対し1〜2名のスタッフが対応する万全の体制だ。改めて資料を付き合わせながらの基本スペック解説も早々に、実戦での体感会が開始された。SLPワークスの手によるセンシティブチューンが施されたイグジストSFもスタンバイし、繊細なゲームの極地も味わえることに。
まずはプレッソAIR AGSやプレッソLTD AGSなど、DAIWAエリアトラウトロッド最軽量とのマッチングを堪能。俊敏なトラウトを相手に、わずかなアタリの感知や緻密なドラグ設定を追い込む一同。後半はユーザー自身のタックルとのバランスも試し、スペックの限界までを味わえる時間を過ごした。最後はマウスパッドなどイグジスト非売品イベント限定グッズが贈呈され、参加者がイグジストブランドをとことん満喫できるイベントになったようだ。
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