[人気急上昇]大型サイズは信じられないほど強烈な引き!身近で手軽に釣れるターゲットの意外な生態と攻略法

ゲーム性の高さと、攻略の面白さで人気のロックフィシュ。中でも、キジハタ(アコウ)に注目が集まる。大阪湾などの都市部でも釣果を得られるということが人気の理由の1つ。その攻略法について、ラグゼのプロスタッフ、藤原真一郎さんに解説して頂いた。

>>人気急上昇の高級魚とは…?<<

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 チニング特集

実釣アングラー&実釣フィールド紹介

藤原真一郎(ふじわら・しんいちろう)

激戦区大阪泉南をホームとし、全国各地のフィールドでも数々の実績を上げるライトゲームのスペシャリスト。現場での豊富な実釣経験を持つ行動派でありながら、魚の生態に関する学術書を読み研究する頭脳派でもある。ラグゼのプロスタッフ。

大阪府泉州エリア
ロケ地は多くの釣り人が訪れる大阪を代表するメジャースポットをチョイス。港湾部の釣り場のイメージにピッタリな、堤防や消波ブロック帯などの人口的な護岸フィールドだ。

複雑な地形が多い人口護岸は、キジハタの生息に好都合

大阪湾のロックフィッシュゲームでメインターゲットとなるキジハタについて教えてください。

藤原「陸っぱりで狙えるサイズとしては40cmくらいまでがアベレージですが、梅雨時期までのシーズン初期に50cmを超える大型の釣果が出やすいです。7月や8月の水温が高い時期に活性が高く、水深自体が浅い場所や海面付近でヒットすることもあり、35cmほどの中型の数釣りが期待できます。

【キジハタ(アコウ)】

写真は、取材2日前に藤原さんがキャッチした50㎝オーバーの良型のキジハタ。

関西では「アコウ」、山陰では「アカミズ」等の地方名がある。岩場の多いエリア、堤防や敷石等の人工護岸といった硬い根周りを好む。産卵は5〜6月頃と考えられており、小型サイズは全てメスで40cmを超えるとオスに性転換する。

<Attention!>ルールの確認とリリースにご協力を!

根魚に属するキジハタは成長スピードが遅く、乱獲による個体数の減少が危惧され稚魚放流事業が盛んに行なわれている。そのため大阪府では28cm以下の小型魚は再放流(リリース)を促進しており、取り組みや制限が異なる規制が各地域に存在している。釣行前に必ず確認し、末長く釣りが楽しめるようご協力をお願いしたい。

藤原「秋になるとまた大型が狙えます。水温の高い時期がシーズンですね。関西でキジハタは幻の魚といわれるくらいでしたが、釣果が増えてきているのは放流事業の効果でしょう。1990年代に漁獲されていない時期があり、2000年代から放流が始まったようです」

その他にも狙える魚はいますか?

藤原「寧音は小磯くらいまでの身近な釣り場、特に港湾部にいる根魚がターゲットです。大阪湾では定番のカサゴ、水温の高い地域ではアカハタやオオモンハタといった南方系のハタ類も狙えますよ」

釣り方の特徴はありますか?

藤原「身近なボトムゲームというジャンルでは数釣りのチヌ、価値ある一尾を釣る楽しみのキジハタゲームといった感じでしょうか。大体の場所にいると思いますが、障害物が多く隙間や穴がある場所が有望です」

具体的にはどんな場所ですか?

藤原「堤防際に入っている敷石や消波ブロック帯、石積みが広がる場所などで狙えます。敷石の上には消波ブロックがあったり、釣りが出来なかったりすることも多く、サーフやゴロタ浜の近くにある石積みエリアが比較的釣りがしやすくおすすめです」

エサとなるカニなどの甲殻類が潜みそうな場所などが、キジハタ狙いの好スポットとなる。

藤原「あとは沖の方まで地形が複雑なところはストック量が多い。まずは地形をよく探ることが重要ですね。あまり細かく考えずにボトムを探っていればカサゴが反応し、その中にキジハタが混じる。いきなり強烈なバイトが出るので、そのアタリを楽しむのも面白い」

キジハタのエサが多いスポットが狙い目!

【キジハタ高実績スポット3選】

  • 堤防際の敷石周辺
  • 消波ブロック帯
  • 石積み周辺

堤防には足元から数m程先まで敷石などで基礎が入っている。沖側の地質との境目や堤防際などが狙い目で、比較的近投で探る事が出来る。また、消波ブロック周辺は、複雑に入り組んだ地形になり、キジハタが身を潜る場所が多い。足場が良くないため安全装備を着用し、充分注意して狙いたい。石積みの場合、隙間が数多く存在し、足元の浅い場所でヒットする事も。足場が低く釣りもしやすい。
藤原「キジハタの体色と似ているからか、花崗岩の岩が好きなようです」

こういった場所にいるのはどうしてですか?

藤原「岩陰等に身を隠し、スッと出てきて捕食しているからだと思います。釣れた時に小さなメバルを吐き出すことがあり、メバルが溜まる場所も有望です」

キジハタのベイトは小メバル? メバルの集まりやすい場所がカギ
小型のメバルを捕食しているという大阪湾のキジハタ。身を潜める事ができ、ベイトのよく集まる場所がキジハタ狙いではキーポイントだ。
藤原「キジハタがいるのは潮の速い所や常夜灯周りにいるメバルではなく潮流と地形によって集まるメバルです。潮がよく流れる所の裏や反転流にプランクトンが溜まり、これに集まるベイトを狙っています。釣れた場所で日にちが経過するとまた別の個体が釣れることもよくあり、エサを取りやすいといった条件で居心地の良い場所があるようです」

メバルがベイトになっている?

藤原「他にも魚では、ベラやカサゴも食べています。アジやイワシといった動きの速い魚ではない種類です。もちろんエビやカニなどの甲殻類もベイトです」

狙いやすいタイミングはありますか?

藤原「地域によって食性や活性が上がる時間帯に違いがあります。まだまだ未開拓な事も多く、パターンや要素はこれから見つかっていくと思います」

潮位が上がる状況で反応増だが、釣れる可能性はいつでもある!
藤原さんによると大阪湾のキジハタは、潮位の上下変化で活性が上がることが多いとの事。
藤原「ゴロタ場でのチヌ狙いと同様に、潮位が上がる方向に動いた少し後に反応が多いです。海面が一瞬急に波毛立ち、潮位が上げに転じる時があります。ただ潮まわりや月の明るさ等を含めて、満遍なく釣れているので、いつでもチャンスはあります」

メインベイトや活性の上がるタイミングなどは、フィールドや地域によって違いがある?

藤原「大阪湾はナイトゲームでボトム周辺を探る釣りが今の所メインです。日本海側では、デイゲームのダート系アクションが効く事もあります。地域によってキジハタの性格の傾向が変わるので、釣り人が増えればいろんな事がわかってきそうです」

【取材時使用タックル紹介】

[カサゴ用(写真上)]
ロッド:ラグゼ寧音B64ML-solid(ラグゼ) ●リール:アルデバランBFS(シマノ) ●ライン:PEエギULT HS8 0.5号(サンライン)●リーダー:トルネードVハード 2~3号(サンライン)

[キジハタ用(写真下)]
ロッド:ラグゼ寧音B79MH-solid(ラグゼ) ●リール:スティーズCT SV TW(DAIWA) ●ライン:PEエギULT HS8 1号(サンライン) ●リーダー:トルネードVハード 5号(サンライン)

ルアーマガジンソルト2023年8月号に記事掲載!

2023年6月21日に発売した、ルアーマガジンソルト2023年8月号には、今回の記事の全文が掲載されているので、気になった方は、是非とも本誌でチェックしてみてほしい。


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