無風、雨による濁り…ついに窮地を救ったのは
「状況は良くない…むしろ昨日の方が良かった。潮は動いたし、風が吹くタイミングもあった。けど、今日は前夜からの雨で濁りも…」。
さらなる大物を求め再び早朝から中海に挑んだ奥田さん。だが、前日同様にバイトは複数あるものの「本気食いじゃない」と言う感触が手に伝わっていた。無が長く続く時間帯も存在した。
「一瞬のタイミングを逃したら、何もない」。
いつ訪れるかわからないそのときを確実に捕らえるべく、奥田さんは集中力を高める。デッキに並ぶバンタム及びディスラプションの4セットをフル稼働させ、中海の今にシンクロする術を模索し続ける。
「もしや、そういうことなのか?」。
繰り出したのは、間もなく発売予定の『バンタム アーマジョイント280SFアーマブースト』。シリーズ最大モデルにして、ラトル音による集魚効果も高めたジャイアントベイトだ。
リアクションのみがビッグベイトの釣りじゃない。奥田さんが自身の豊富な経験値から導き出したのは、シルエットとパワーのジャイアントベイトのややスローなトレース。濁りの中でエサを見失いがちなターゲットを確実に獲らえることに成功したのだ。なお、取材時に使用したアーマジョイント280SFは発売前のプロトだ。
「コノシロにマッチ・ザ・ベイトのパターンもそろそろだし、2タックルを用意しておいた。ディスラプションとバンタムの使い分けで、水押しを替えて反応を見る」。
高弾性の張りで強く水を押す前者ではなく、中〜低弾性で入り込むティップで柔らかいアクションを生み出す後者を選ぶ。ロッドの使い分けが答えを導き出すことを奥田さんは知っていた。
「高速のストップ&ゴーから一転して、ミディアムリトリーブのやや遅め。濁りの中で気付いてから追い付けないんやないかと誘い方を替えたら、即座に食い込んだね」。
この日も70センチに迫る個体を捕獲。実に見事な展開だった。
「初日は12バイトの4ファイト1キャッチ。確率は低かったけどまずまずの魚が獲れた。2日目はゼロ覚悟の難しい状況で1キャッチ。俺の中では上出来かな」。
もう一度言おう。海の奥田さんもやっぱり凄かった!
潮の状況も芳しくなく、雨が濁りを増し続ける湖面。バイトも前日に比べ少ない。それでも諦めることなく、その時を捉えるべく奥田さんはキープキャスト。「諦めとったやろ?(笑)」。如何なる条件でも必ず結果を叩き出すのが奥田さんという超人だ。
今回の実釣で使用したルアー&タックル
今回メインとなったのは4セット。バンタム1711MHは低伸度ナイロンに組み合わせ、グライドベイトを水面直下で攻略。ディスラプションC610XXは取り回しの良さを活かしてトゥイッチしやすく、各ルアーの切れ味鋭い動きを演出。ディスラプションC78XXXXとバンタム174XXHは本文中にもある通り、ジャイアントベイト用として使い分けた。
使用ルアーは ●バンタム アーマジョイント280SFアーマブースト(シマノ) ●バンタム アーマジョイント190Fフラッシュブースト(シマノ) ●バンタム Btスラプター(シマノ) ●マグマ220(シグナル)*プロト
使用タックル
[Btスラプター用]
●ロッド:バンタム1711MH+ -SB/2(シマノ)●リール:バンタムXG RIGHT (シマノ)+ 夢屋ウルトラストロングハンドル48ミリ(シマノ)●ライン:アブソルートBBM30ポンド(バリバス)
[アーマジョイント280SF用]
●ロッド:バンタム174XXH-SB/2(シマノ)●リール:カルカッタコンクエストMD 300XG LH(シマノ)●ライン:アバニ キャスティングPE SMP5号+ナイロン50ポンド(バリバス)
[アーマジョイント280SF用]
●ロッド:ディスラプションBIGBAIT C78-XXXX(シマノ)●リール:カルカッタコンクエストMD 300XG LH(シマノ)●ライン:アバニ キャスティングPE SMP5号+ナイロン50ポンド(バリバス)
[アーマジョイント190F&マグマ220*プロト用]
●ロッド:ディスラプションBIGBAIT C610-XX(シマノ)●リール:アンタレスDC MD XG(シマノ) + 夢屋ウルトラストロングハンドル48ミリ(シマノ)●ライン:アバニ キャスティングPE SMP4号+ナイロン40ポンド(バリバス)
取材協力
オスギスタイル/島根県松江市
今回奥田さんが利用したのは、中海のシーバスチャーター船・オスギスタイルさん。全長26フィートの艇体で、安定感のある幅広フラットデッキはキャスティングしやすさ抜群。杉谷優船長がビギナーにも優しく指導してくれる。