チニングの達人が初めてのフィールドに挑戦!その結果がヤバい!フリーリグに死角はない!?[アーバンチニング第9回]

都市部の河川などで手軽に楽しめる一方で、多彩な釣り方で攻略できるゲーム性の高さで人気のチニング。フリーリグで驚異的な釣果を叩き出す、チニングエキスパートのもりぞーさんの連載第9回目は、広島での釣行を振り返る内容。果たしてその結果は?

●文:森 浩平(DAIWA)

2024 チニング特集

アーバンチニングの第一人者であり、フリーリグゲーム提唱者

【森 浩平(もり・こうへい)】

大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。

初めてのフィールド、広島でチニングゲーム!

ルアマガ+をご覧になっている皆さま。ダイワフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。

さて、今回はルアマガさんの実釣取材で広島を訪れる機会に恵まれました。広島といえば、チニング的にはMリグをはじめ、早くからルアーチヌ釣法が確立された、中国地方における聖地ですね。

Mリグにラバー系、アクアプロジェクトクロダイ、CD-MR、ダンシングブリームetc…。フリーリグに至る以前、自分も様々な広島発のチヌ用タックルを試したものです。

実釣開始前に献酒。小学校の平和学習を兼ねた修学旅行以来、2回目の訪問となる広島。78年前の1945年8月6日に思いをはせ、戦禍に斃れた人々への慰霊と、楽しく釣りが出来る幸せに感謝を込めて実釣前に献酒。取材前日にはプラに先立ち平和記念公園を訪れ手を合わせました。

そんな聖地広島市には、東から順に猿猴川、京橋川、元安川、本川(旧太田川)、天満川、太田川(太田川放水路)という6つの河川が扇状に流れていて、上流の山林から運ばれてくる豊富な酸素と栄養素が多種多様な生物を育んでおり、チヌの絶好の生息場所となっています。

全ての河川を見て回ったわけではないのですが、どこも比較的浅く、護岸整備もされているので(干潮満潮で差はあれど)比較的アクセスしやすく、釣りもしやすい印象を受けました。ボトムは基本砂泥のフラット系。砂泥フラットのオープン系地形変化はキビレが多く、そこにゴロタや敷石などのハードマテリアルが絡むとクロダイが多い感じかなと。

とはいえ、5つも6つも川があれば、それぞれ似たところもあれば、違うところもありますし、干潮満潮、上げ下げ、季節などで機能する・しないがあって、それが年中チニングを楽しめる広島の素晴らしいところじゃないかなと。

初めての場所はやはり難しい!

今回の動画は見ていただけたでしょうか? 初場所での魚はサイズ関係なく本当に嬉しいですし、長く記憶に残りますよね。若干端折られていたものの、自分がフリーリグチニングの醍醐味の1つだと思っている「パターンを掴んでからの怒濤の連続ヒット」の一端をお見せ出来たんじゃないかなと!

【もりぞーさんの広島チニング実釣を動画で見る】

幸いにして24枚のチヌ・キビレをキャッチすることが出来ましたが、パターンを掴むまではそれなりに苦労しました。取材だと、いわゆるブツ持ち撮影や、製品紹介など通常の釣りではないところで時間を取られてしまい、いざ釣り再開したら状況変わりまくりなんてこともよくある話で、なかなかパターンを掴むのが難しいんですよね。

初場所でパターンを掴むのが難しい理由は色々ありますが、地形変化がわかりにくいこと、場が有効機能する潮位がわかりにくいこと、最適な立ち位置(アプローチ角度)がわかりにくいことじゃないでしょうか。

潮位毎の付き位置=水中の地形変化(ストラクチャーやブレイクなど)を把握していれば、その変化を重点的に攻めることが可能ですが、全く判らない場合、とりあえず遠投して、足下まで広く探る必要が生じます。これがまず時間をロスしてしまう要因なんですよね。

遠投着水点から足下まで、ルアーが水中にある限り魚が食ってくる可能性はゼロでは無いのですが、悲しいかな、時間は有限なので刻々と潮位や流速が変化する限られた時間の中で釣果を得ようとすれば、摂餌モードに入っている魚がいるポジション=バイトゾーンを特定してそこを重点的に狙うのが効率いいんですよね。

無駄な距離を投げず、バイトゾーンのみ丁寧に探って、即回収。これが釣果への最短距離なのですが、我々ショア勢はライブスコープ始め高性能魚探に頼ることは出来ないですし、初場所では経験と経験に裏付けられた勘をたよりに手探りするしかありません。

根掛かり回避性能に優れた高感度タックルを使う

ノー感じな場所よりもコツコツ、ゴツゴツした場所でヒットすることが多い。これがボトムチニングの基本です。

カキ瀬は言うに及ばず、流れが当たっている場所は砂紋ができたり、堆積物が流されて硬いマテリアルが露出するのでそういった箇所を特定するにはとにかく投げて探すしかないのですが、そういった場面ではやはり、高感度であることが有利に働きますし、根掛かりはタイムロスだけではなく環境負荷の面でも極力回避したいのでハリのあるロッドが良いですね。

引き出しを増やす

「ここは淀川のAに似ているな」

「こっちはBだな」

「浜名湖のCっぽいぞ」

身もフタも無い話ですが、地元その他、場数を踏めば踏むほど引き出しが増えます。初見の場所でも、知っている場所との類似性から攻略精度を上げることが可能になるので、色々な場所へお邪魔して経験を積むことが大切かも知れないですね。

ロッドセレクトに関する考察

基本的には遠近両用バーサタイルなシルバーウルフAIR 76MLB-Sがあれば釣りが成立する印象でした。取材日に関していえば、中盤にキビレを連発させたエリアは近・中距離では反応無く、遠投先の着水点から5m以内で反応が出る事が多かったので、シルバーウルフAIR 83MB-Sを持っていったならまた違う展開があったかも知れません(コインパーキングから遠く、途中でロッド変更出来なかった)。

シルバーウルフAIR 83MB-S

とはいえ、ストレート巻きではショートバイトが多く、弱ボトバンやボトムトゥイッチからの止めなど、小技を使う事で連続ヒットに持ち込んでいたので、83MB-Sよりも細かい操作がしやすい76MLB-Sで正解だったかも?

情報量が少ないため、どっちと言い切れないのも初場所ならではかも知れませんね。

午後から入った場所ではロッドチョイスがハマりました。潮位が高い状態だと76MLB-Sでもよかったと思いますが、干潮前後の浅くなったタイミングで根ズレを回避しつつ魚をコントロールしていく展開では83MB-Sを作ってよかった! というパターンでした。

既存のチニング用ロングレングスロッドは掛けたら曲がり込んでしまうタイプが多く、それだとせっかくの長さを活かせず、ライン角度を維持するのが難しかったのですが、シルバーウルフAIR83MB-Sはバットが残るので、長さを活かした角度維持が容易で、ストラクチャー際での攻防を有利に進めることが可能なのです。

そして、今回は手を出しませんでしたが、序盤の敷石エリアでは見えチヌも多く、AIR72MLB-Sを使ったベイトフィネスアプローチも面白そうな感じでした。

とりとめなく書いてしまいましたが、最高に楽しかった広島釣行。まだ行っていない河川もありますし、冬シーズンのチニング事情も気になるところ。また訪問したいですね!

もりぞーさん使用タックル

ロッド:シルバーウルフ AIR 76MLB-S
リール:シルバーウルフ SV TW PE SPECIAL 1000XH
ライン:磯センサーSS+Si 0.6号
リーダー:フロロハリス クロスリンク磯 3~3.5号

ロッド:シルバーウルフ AIR 83MB-S
リール:シルバーウルフ SV TW PE SPECIAL 1000XH
ライン:磯センサーSS+Si 0.6号
リーダー:フロロハリス クロスリンク磯 3~3.5号

もりぞーさんの広島チニング実釣を動画で視聴する


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