久々の海外釣行となったマレーシア遠征をレポート。聖地ボルネオ島でのエキサイティングなトーマンフィッシングから、クアラルンプール近郊にて手軽に楽しめる釣り掘まで、マレーシアの楽しさを存分に伝えていきたい。
文&写真:岡林弘樹 ●外部リンク:ツララ
岡林弘樹さんのプロフィール
岡林弘樹(おかばやし・ひろき)
高知生まれ琵琶湖育ち…そしてアジア各国へと釣り行脚するTULALAスタッフ。ニッポンのブラックバスや近海オフショアゲームを主戦場にしながらも、ベトナムやタイへ通い込むサラリーマンアングラー。
舞台はボルネオ島へ
アジア最高のジャングルアイランド「ボルネオ島」。マレーシア、インドネシア、ブルネイの3ヵ国が領有する、面積世界第三位の島である。熱帯気候であり、多くの森林を有するこの島は、まさにアジア屈指の大自然。貴重な動植物が現存しており、生き物マニアにとっては聖地ともいえる島だ。
マレーシア国内移動のコツ
旅の後半からは、いよいよ本番のトーマンフィッシング。前述のボルネオ島に舞台が移る事となる。ボルネオ島の各都市空港には、クアラルンプールからの直行便が多く、飛行機移動がマストとなる。我々の搭乗した便は、多少のディレイがありつつも2時間弱で到着した。
空港では、再度イミグレーション(入国審査)のようなものがあったが、マレーシア入国の際と手順は変わらず面倒な事にはならなかった。入島者も少ないので、よほど運が悪くない限り、人混みにもまれることは無さそうだ。ちなみに、ボルネオ島から帰る際にも出国審査のようなものがあるので、すこしばかり心の準備をしておこう。
トーマン…怪魚ファン垂涎の実態とは
ジャイアントスネークヘッド、マレーシアでは通称トーマンと呼ばれ、アジアに広く分布する非常にポピュラーなターゲットである。日本で言う「ライギョ」のようなフォルムであり、その仲間ではあるが、トーマンは更に大きく育つ上にファイトのトルクまでも桁違いな魚である。
ボルネオ島では、都市近郊から山奥の湖まで広く生息している。今回は、空港からも比較的近い都市近郊がメインフィールドとなるが、やはり日本同様に、人的プレッシャーは都市部のほうが高い。しかし、世界有数のモンスターエリアとして名高いこのエリアは、トーマンアングラーなら一度は訪れたい場所である。世界記録のトーマンが釣れてしまう可能性すらあるほど、このエリアのポテンシャルは凄まじいものがある。
風景、人、魚。旅の一期一会
朝起きて準備をして、日の出と共にボートを出す日々が始まった。モーニングタイムを過ぎれば灼熱。魚の気配が少しずつ無くなっていく。
メインタックルは開発中の「ルーツC69MH」。メインラインはPE6号100lbリーダー、ルアーはクランク、ビッグベイト、ミノーなど。
今回、結果は2kgほどのレギュラーサイズのみ。ビッグトーマンはルアーに歯形だけを残し消えて行ってしまった。だが、手にした魚は実に5年振りのトーマン。魚体に触れ、模様や顔を拝めただけでも十分だった。この風景にも、周りの人達にも大感謝だった。またいつか、この空間に帰ってきたい。
帰国間際のひと遊び!クアラルンプール近郊の釣り堀
マレーシアまで来たのなら、最後の最後まで釣りをしたい!ということで最終日にクアラルンプール近郊の釣り堀巡りへ。都心部から1時間以内で行ける釣り堀も多く、帰国直前の悪あがきをしたい人にもオススメとなる。
●釣り堀(大型ナマズ系)
Natural Exotic Fish Fishing Pond
アジアではポピュラーな大型ナマズ釣り掘は、マレーシアにも多く存在する。バスロッドではXHクラス。もっと言えばオフショアキャスティングロッドくらいのパワーロッドを用意したい。タックルが無い場合は、おおよその釣り堀でレンタルタックルがあるので、手ぶらで行っても問題ない。
●釣り堀(中型~大型グルーパー)
Fishing Buddies Fishing Pond
トルクのあるファイトが病みつきになるグルーパー釣り掘、こちらもアジア各国でポピュラーな釣り堀ターゲット。「ルアー専用池」と「エサ専用池」が分かれている場合も多い。フレッシュなエサ釣り掘では手が疲れるほどの入れ食いが体験できる。今回は帰国する数時間前に滑り込み入場。エサ釣り掘で1時間入れ食いを味わい、大満足の帰国となった。
海外釣行ベストマッチなマルチピース
前回記事にも登場したツララの2023年新作、フライテクス「ルーツ」。トーマンフィッシングや釣り堀全般は開発中プロト「ルーツC69MH」でやり切った。
- 全長:6フィート9インチ
- アクション:レギュラーファスト
- 継数:4本(4ピース)
- 仕舞寸:55.5cm
- ルアーウェイト:10〜56g
- ライン:モノフィラ25lb(MAX) PEライン5号※状況に応じ太いPEラインを使用する場合アリ
- 定価:32,800円+税
アジア諸国及び世界中の魚をターゲットにできるパックロッドのストロング&ベーシック。今回はトーマンから釣り堀のナマズ(20kgクラス)まで対応する大活躍を見せてくれた。海外釣行において、1本あれば心強いこと間違いない。発売は2023年末を予定。
前回の釣行記事はこちら!
世界的にもコロナ禍が落ち着いた今、海外釣り旅はまさに大開通状態。岡林弘樹さんは今回4年振りに海外へと渡ることができた。交通や文化の紹介も交えつつ、狙った魚や使った道具などをご紹介! それではマレーシア[…]
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Routes(ルーツ)S56UL
全長 | アクション | 継数 | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | ライン(モノフィラ) | ライン(PE) |
5ft6ft(約170㎝) | レギュラーファスト | 4本 | 47cm | 〜7g | 〜4lb | 〜0.6号 |
3g程度のルアーでもストレスなく扱えるティップの繊細さを持ちながらも、ウルトラライトにしてはバットがやや強め。ターゲットが予想以上の大きさだったとしても、安心してやりとりが可能だ。
Routes(ルーツ)C60UL
全長 | アクション | 継数 | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | ライン(モノフィラ) | ライン(PE) |
6ft(約182.8㎝) | レギュラーファスト | 4本 | 51cm | 〜11g | 〜8lb | 〜1号 |
世界中の小型ゲームフィッシュをターゲットに据えたショート&ウルトラライトのベイトキャスティングモデル。スピニングよりキャストアキュラシーが必要な場合や、小さいルアーを太いラインを使いたいロケーションで必要となるモデル。
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