「夏の琵琶湖のパンチング、今も効きます?」→いつの話をしてはるんですか

暑い、アツい、クソ暑い!!! うだるような熱波にやられて思考回路がシャットダウンしがちなこの季節。いったん頭をクールダウンして、3つのキーワードをもとに整理整頓。東西のアングラーたちにサマーパターンの攻略法を教わろう。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 チニング特集

Profile

木村建太(きむら・けんた)
1982年京都府出身。B.A.S.S.エリートプロ。2022年にバージニア州ジェームズリバーにてオープン戦初優勝を果たし、エリートの年間ランキングも16位に。2023年はバスマスタークラシックに初出場、そのほかエリート9戦とオープン9戦にフルエントリー中。

『カバー』の攻略キーワード

①カバーは「利用」せよ
②「カバー撃ち」はオワコン?
③真夏のクリアレッド

もはや普通のカバー撃ちでは役不足。「エグいアプローチ」を!

カバーは「利用する」モノである

そもそも「夏はカバー」なのか?まずそこから考えましょう。

場所にもよりけりだし、ラージなのかスモールなのかスポッツなのか、魚種によってもまったく変わってくる。

日本のラージマウスバスに関していえば、ワカサギのような特定のベイトに執着していないかぎり、カバーに寄り添いたい性質はあります。

ただ、夏以外の季節にも「このタイミングはカバーだな」があるわけですよ。「暑い時期だからシェードになるカバーがGOOD」みたいな安直さは、とりあえず捨ててください。

この前提に立ったうえで、夏にカバーを釣るメリットを考えるなら、「それによって食わせやすくなる」という理由がまずひとつ挙げられます。

以前に霞ヶ浦で取材をしたときの経験談ですが、ベイトフィネスの全盛期で多くのアングラーはスモラバやネコリグなどでカバーの手前を撃っていた。

なので、僕はノーマークになっていた奥の奥を釣っていきました。基本的にはカバーの奥ほど魚の警戒心は下がりますからね。

ただし亀山湖みたいな場所だとカバーの最奥までプレッシャーが掛かっていたりするので、すべての湖に通用する話ではないです。

カバーを釣るにしても、どう攻め落とすべきかをフィールドごとに考える必要がある、というのが昨今の日本の状況だと思います。普通のホッグ系で淡々とカバーを撃ったって、10年前のようには釣れませんよ。

だからこそ「カバー=撃ちもの」だけじゃない発想が大事になってきます。

たとえば流れのあるフィールドでは、アウトサイドにあるロック系の障害物(岩盤、リップラップ、消波ブロックなど)は、夏に見逃せない「カバー」です。

誰にでもわかりやすい一等地なので、普通のルアーセレクトではなかなか通用しない。そういうときには「エグいアプローチ」が生きてくるはず。

ビッグベイトを撃ち込んでいくとか、トップで水面を使って騙すのもアリだし、ロングワームをドリフトさせて自発的なアクションを生かすのもいい。

僕は日本のフィールドをしばらく離れてしまっているので、具体的になにが効くのかは正直なところわかりませんが、誰も手を出していないアプローチを見つけることができれば、「釣れない」と言われているような場所でも突き抜ける可能性はあると思いますよ。

「カバー」の魅力

カバーを撃つというよりも「利用する」。そういう意識が大事です。カバーが存在することで人間の気配を消しやすいとか、ルアーを隠せるとか、こっちが有利になる条件が増える。具体的にどうすべきかは、一冊の本でも書ききれないぐらいの内容になってしまう。もしも「カバーはこう撃てばOK♪」みたいな話が聞こえてきたら、「こうやったら株で儲かりますよ」ぐらい胡散臭いぞと思ってください。

「カバー」と聞くとブッシュやウッドカバーを想起しがちだが、河川や流れの効くアウトサイドにある「ロック系カバー」も真夏には見逃せない。逆に、どれだけゴージャスに見えても流れのよどむインサイドのカバーは望み薄。台風などアウトサイドが壊滅したときの限定的なスポットだと考えよう。