《釣れるワーム》名作ワームの秘密を大公開「ノリーズ」

形状、アクション……どこまでも独創的なソフトベイトの正解。あまたに存在するワームには、そのすべてにストーリーがあると言ってもいい。開発者だけが知る事実、使って初めてわかった釣獲能力や発明的なメソッド。今こそ誰も知らなかった名作ワームに隠された裏話を明らかにする。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。

Profile

NORIES ノリーズ

田辺哲男(たなべ・のりお)
日本にパターンバッシングという概念を広めた伝説的アングラー。アメリカのトーナメントで培ったノウハウは多くのアングラーを刺激し続ける。日本人として初めてB.A.S.Sトーナメントで優勝した外国人として、現地のプロアングラーからも尊敬を集める。

山口敦史(やまぐち・あつし)
相模湖、津久井湖などを中心に関東エリアのレンタルボートフィールドでトーナメントに参戦するなど、情熱的な活動を行う。とくにトーナメントには凄まじい熱意で取り組み、勝利するために必要な努力は一切惜しまない。相模湖のトーナメントでもほぼ入賞しているほどで、優勝回数も異常に多い。まさに情熱が結果に直結しているアングラー。

田辺哲男プロが牽引する“超実力派”ブランド

パターンフィッシングという概念を日本に伝えたのがご存知ミスターマイゲーム・田辺哲男さんだ。そんな田辺さんが蓄積してきた様々な要素を盛り込んだ製品を世に送り出すべく始動したのがノリーズである。

ノリーズといえば、ロードランナーなどタックルにも田辺さんの経験が練り込まれており、ルアーについてもしかり。バスを釣るために必要な要素を細大漏らさず組み込んだ製品はアングラーによってさらに使い方が研究され、ますます完成度の高いものになっている。

今回は圧倒的な熱量をバスフィッシングに注ぐノリーズプロスタッフ、山口敦史さんが肝煎りのルアーたちをを解説。ハードコアなアングラーだからこそ語れるテクニックを学んで欲しい!

フリップギル5in

SPEC 長さ:5in
カラー:15色

広いボディの横面で受ける水が出す究極のアピール

強烈にパワーがあるのはやっぱりギルネコ&ギルワッキー。カバー際でシェイクさせ、扁平ボディによる水押しの強さでバスを引っ張り出す釣りです。リギングはフックをボディのセンター付近に刺すだけ。シェイクするとヨコヨコに動いてくれるので、それを利用してカバーを舐めるように通したり、オーバーハングの中に送り込んだりすることも可能ですよ!

身切れ防止でストッパー系を使うのもオススメです。ちなみに、フックポイントを正面にしたときにワームの頭が向いているほうにヨコヨコするので注意してくださいね!

エスケープツイン

SPEC 長さ:105mm
カラー:46色

不動の人気を誇る“王道ザリガニ系ワーム”

「ノリーズでもっともポピュラーなワームといっても過言ではないのがエスケープツイン。多彩なリグや使い方に対応できる点も人気の理由だと思います。そんな多彩なリグにマッチするツインですが、僕がオススメするリグは『イタリアリグ』。オフセットフックのクランク部の後方にネイルシンカーがくるように挿入し、あとはオフセットフックをリギングするだけ。浅いところのカバーを攻めるのに、テキサスリグではちょっと重たいかな? というときにぴったりです。ノーシンカーに近い漂い感もあって、カバーに入れたあとはチョンチョンと逃すように動かすといいですよ」

ビッグエスケープツイン

サイズの大きさを利用してデカバスを狙うとき、濁りが強くても使いたいときに。フットボールヘッドでズル引きして、ボトムにエサを追い込んだと思わせるイメージ。

エスケープリトルツイン

カバー撃ちかフリーリグでの使用が多いです。オリジナルよりコンパクトですがアピールの強いパドルなので、カバー内でちょうちんで使ってみたり、フリーリグならしっかり水を掴むのでシンカーとワームの距離を作りやすいんです。

エスケープチビツイン

ダウンショットもしくはヘビキャロでエビを意識した使い方をします。ダウンショットならリーダー分の長さで揺らすような使い方。ヘビキャロではズル引きしつつもたまにチョンチョン! とエビやゴリ系の動きを演出します。

フロントフラッパーカーリー

長さ:97mm
カラー:18色

バスに違和感を与えない誘いが可能なワケ

「このワームはフリーリグ、ジグトレーラー、ジカリグやテキサスでのカバー撃ちの3タイプ。このワームのいいところはフロントのアームが強く水を攪拌してアピールしてくれること。よりアピールを強くしたいな、と感じる時はこのワームを使うイメージです。ジグのトレーラーで使う場合はガンターオーバルなどのフットボールにセットしてバンクから落としていくような使い方がおすすめですが、ボトムをズル引いたり、横方向にスイミングさせてもいい仕事をしてくれます。ボディが扁平なので、とくにジカリグやジグトレーラーで使うときに安定した泳ぎ姿勢がキープできます。こうした泳ぎ姿勢ひとつで食うか食わないかの差がでるので、大事な要素です。フリーリグで使う場合はストラクチャーの際に落としたり、沖の地形に沿って落とすイメージ。ジカリグは最初のフォールが勝負になりますが、たとえそれで食わなかったとしても、そのままズル引きやスイミングに移行して釣るのも効果的ですね」

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。


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