ヘビーカバーでもよりフィネスなものを入れなければ口を使わせることが難しくなってきている昨今。カバーにネコリグやワッキーを入れて、掛けてからは強引に引きずり出す。それを可能にするのが、ここで紹介するタリズマンブルータル&タリズマンブルータルHGだ。
●文:ルアマガプラス編集部
この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。
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ヘビーカバーでのフィネスを完遂させる伊藤巧の守護神的マスバリ
新素材がこれまでにない理想的デザインを可能に
伊藤さんがタリズマンブルータルを使うのはどんな場面だろうか。
伊藤「タリズマンブルータルは自分にとってマスバリの守護神であり、マスバリの最終選択ですね。ヘビーカバーでネコリグとかダウンショット、パワーフィネスなどで安心して使えるフックです。フロロ16ポンド以上、PE1・2号以上のラインを使って、バスをヘビーカバーから引きずり出さなければいけない状況がブルータルの出番。フック形状はワイドな設計で、バルキーなワームにも対応できます。フックポイントは掛け調子すぎず、ロングディスタンスでも掛けられるような、若干内側に向いたフックポイントになっているのが特徴ですね」
タリズマンブルータルにヘビーガードを採用したのがタリズマンブルータルHGだ。
伊藤「フロリダの試合で、浅いエリアのリリーパッドなどをスローダウンした釣りで攻めなければいけなかった。バスはでかいし、巻かれるとバレる。掛けたら強引に引きずり出さないといけない。そういう状況下でガード付きが必要になったというのが開発の経緯です。ガードのワイヤーの径を太くし、しっかりとカバーをガードできるようにしました。日本では竹のカバーの奥などを攻めたり、立木を直接狙ったりするのにも使いますね。ハリが曲がる心配がなく、根掛かりの心配もない。フックポイントを隠す釣りではないので、フッキング率を損なうことなくカバーを回避することができますよ」
ガードに関しては、伊藤さんが太さを指定して作成した。
伊藤「僕が学生時代に、ギターの弦を使ってガードを自作していたものと同じ太さにしました。いろいろ試していく中で、ギターの弦が一番使いやすいなと思って、楽器屋さんで買って自作してましたね。タリズマンブルータルHGを作る際にも、アメリカで楽器屋さんに行って弦を買って試作してましたよ。近年のハイプレッシャーではカバーを普通に撃っても釣れない状況になっている。そんな中でヘビーカバーにもフィネスなものを入れたい時に活躍するフックになっています。いつでもどこでも使えるフックではないですが、使いたい場面がきっとあるはずなんで、ぜひ手に取ってくれたらと思います」
タリズマンブルータル
強引なやり取りを可能にするタリズマンシリーズのヘビーモデル
パワー系の釣りを得意とするタリズマンをさらに太軸にし、ヘビータックルでの強引なファイトでも安心して使えるように改良。バルキーなワームのネコリグやワッキーリグにマッチする。
タリズマンブルータルHG
快適なカバー攻略を可能にするヘビーガードモデル
タリズマンブルータルにスナッグレス性能を上げるためにツインのガードを設置。ウィードやアシ、ブッシュ、リリーパッドや竹といったカバーも積極的に攻めていくことができる。
この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。
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