ルアー釣りでは、ちょっとした移動の際や使わない状態のロッドからはルアーを外さず、ガイドやリールに引っ掛けた状態にすることは多い。しかしこの方法はフックがむき出しになっているものでなければできないし、第一、タックルに傷がつく可能性もある。そこで専用のアイテム(フックキーパー)が販売されていたりもするのだが、ちょっとしたアイデアでロッドをカスタムする方法があるので紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
とある若手アングラーが発信元
U-30ドリームトーナメントの運営メンバーのひとりであり、長門将監川をホームに釣り込む若手アングラーの辛島さん。
彼が紹介したフックキーパーシステムに注目が集まっている。
先日も友人にこっぴどくバカにされたんですが
— 辛島 大 (@Dai_Karashima) September 18, 2023
フックキーパーはこれが一番使いやすいと本気で思ってます
なぜ流行らないのか分からないし、メーカーもこの形で作ってほしい pic.twitter.com/RATyxfatA2
辛島さんの発言をまとめると、簡単にできるうえに、ワームリグとの相性もいいとのこと。
写真を見てもらえれば分かる通り、ロッドグリップのセパレート部分に、結束バンドとコードフックを組み合わせただけのシンプルな作りになっている。
果たしてこれはどれくらい便利なのだろうか…?
200円で16個作れる!? 簡単!安価!
必要なものは100円均一系ショップやホームセンターで簡単に入手することが可能。
記者もダイソーの家電系コーナー?(USBケーブル等のあるコーナー)で必要な2つのアイテムを入手することができた。
肝心の作り方はというと…
セパレート部分の任意の場所にコードフックを貼り付け。
結束バンドで固定。
たったこれだけでOKだ。
辛島さんのツイートを確認すると、コードフックだけでも粘着テープがついているので使えなくはないが、剥がれてしまうのを避けるために結束バンドで固定するようだ。
コードフックは16個入り、結束バンドは30本入り。
わずか220円(税込み)で最大16個も作ることができるのは、とくにロッドを複数本用意するボートアングラーにはありがたいかもしれない。
使用感:オフセットからダウンショットシンカーまで様々なリグに対応!
実際にルアーをかけてみた。
トレブルフックのついたハードルアーの使いやすさはもちろん普通に引っ掛けることが可能。
ジグヘッドのようなフックがむき出しになったリグも問題ない。
ノーシンカーリグは、ボディ下部に出ているフックのシャンクを引っ掛けることで固定することができた。
ダウンショットリグなら、ぶら下がるDS用シンカーをそのままひっかければOK。
コードフックに柔軟性があり、引っ掛けたいルアーに応じて開き具合を容易に調整できるのも都合が良さそうだ。
ちょいカスタムだからこその自由度の高さも魅力!
もちろん、こういったフックキーパーが標準でとりつけられているロッドも存在する。
しかしそれらはブランクスやセパレート部分にスレッドで固定されているため動かすことはできない。
使い手の好みに応じて取り付け位置を調整したり、場合によっては簡単に取り外すことができるのは大きな魅力となるだろう。
なお、手作りが面倒なひとには市販の後付フックキーパーも販売されているので、そちらを使ってみるのもいいだろう。