《釣れるワーム》名作ワームの秘密を大公開「レイドジャパン」

形状、アクション……どこまでも独創的なソフトベイトの正解。あまたに存在するワームには、そのすべてにストーリーがあると言ってもいい。開発者だけが知る事実、使って初めてわかった釣獲能力や発明的なメソッド。今こそ誰も知らなかった名作ワームに隠された裏話を明らかにする。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。

Profile

RAID JAPAN レイドジャパン

岡友成(おか・ともなり)
レイドジャパンの初期メンバーとしてプロダクトマネージャー兼プロアングラーとして活躍する中核スタッフ。金森隆志さんとはレイドジャパンが立ち上がる以前より釣り仲間として親しかった間柄だ。

江口俊介(えぐち・しゅんすけ)
JBトップ50に参戦するトーナメントアングラーだった江口さん。現在はトーナメントを引退し、レイドジャパンで製品開発やテストに追われる多忙な毎日を送っている。トーナメンター時代からソルトの釣りも嗜む。

オカッパリに軸足を置いた現場主義のブランド

岡山に拠点を置くレイドジャパン。社長の金森隆志さんも岡友成さんも岡山出身で、互いにオカッパリを中心に釣りを楽しんでいた。

2011年、ショップ店長だった岡さんに金森さんが声をかけ、タッグが成立。二人のスタイルをそのまま生かした製品開発で今や全国にファンを持つメジャーブランドとなった。

製品をプロモーションする金森さんと岡さんは全国のフィールドを訪れ、実際に釣果でテクニックやルアーの実力を証明している。その一方、全国のロコアングラーをサポートスタッフに迎え、彼らのアドバイスも重要な意見として製品に反映させている。

フルスイング

長さ:3.5、4、5in
カラー:10色
価格:935円(税込)

目指したのはスローに引けて強アピール!

「シャッドテールを作ろうと思ったときに、すでに世の中にはいい製品、個性的な製品がたくさんあったんです。ただ、ゆっくり巻けて強いアピールのものはあまりなかった。

やっぱりサカナを呼びたいという気持ちがあって、食わせかアピールかといえばアピールだったんです。イメージでいえばスイムベイトをオフセットフックで使えるものというイメージです。

あとは引いたときの使用感があったほうが使いやすいので、そこにもこだわりましたね。テールのパワーを頭まで伝えて全身でアクションするところもこのワームの特徴です。

また、オカッパリで使う場合、耐久性も大事で、少し硬めのマテリアルなので、ストラクチャーにコンタクトさせながらガンガン使って欲しいと思います(岡)」

フィッシュローラー

長さ:3、4in
カラー:14色
価格:935円(税込)
※フィッシュスキンカラーは1,430円(税込)

誰でも簡単に中層マスターになれるワーム

「もともとはホバスト用として開発したワームです。アングラーが好きなように使ってもいいと思いますが、おすすめはホバストとミドストです。そういうと使う用途が限られているように感じるかもですが、その代わりこの2つの使い方で使うぶんにはかなり釣れるワームになっています。

特徴としてはふとしたときに出るロールアクション。そのロールが誰でも簡単にできるというところです。またボディでしっかり水を押して下のレンジにいるバスをコールアップ(呼び出す)するのも強みです。

ちなみに3inはロールが弱めなので、ナーバスなバスに効果的。4inはグリグリアクションさせて使ってみてください(江口)」

ブッコミクロー

重量:14g
カラー:8色
価格:990円(税込)

とにかく飛んで対岸を制する最新バックスライド系ワーム

「自重が14gあるので、とにかくよく飛びます。対岸のカバーなどに文字通りぶっ込んでみてください。パーツが付いているワームとしては、かなり飛距離が出るほうだと思います。

使いかたはシンプルでバックスライドではもちろん、ボトムのズル引き、フォール中の強いトゥイッチなど、いろんな使いかたが可能です。また、ボディの特徴として頭の中の部分はノンソルトでそれより後ろは塩が入っているんです。

だからオフセットフックをセットしたときに、頭の部分が壊れにくいですね。あと扁平ボディなので、フォール時に下方向への水押しが強いんです。(江口)」

アジャストレート12”

長さ:12in
カラー:11色
価格:960円

好きな長さに調整できる“現場対応力”が強み

「ストレートワームは長さのバリエーションも多いじゃないですか? でもそれで2色ずつ持っていったら大変な数になってしまう。だったら、1本の長いワームを切って使えばいいじゃないか! というのがこのワームです。

カットするラインを入れることで、そこで切って簡単に長さを調整できる。だから、このワームがあれば、オカッパリでどんな状況にも対応できると思いますね。

でもワームを切ることに抵抗がある人もいるかもしれません。ロングワームは今流行していますし、長いと自発的なアクションが出るので、ぜんぜん食わないバスを騙せたりもするので、まずは長いまま使ってみてください。

このワームはスリム、ノーマル、ファットという3サイズの太さがあります。だからますます状況に対応しやすいと思います。(江口)」

高浮力素材がラインナップされているワケ

アジャストレートにはノーマル素材と高浮力素材の2つがラインナップされている。「実は高浮力の素材で作りたくてこのワームを作ったと言っても過言ではないんです。最近のかしこいバスを釣ろうと思ったら、ボトムか水面しかないんです。そのほうがバスにとっても追い詰めた感もあるのでより釣れるんだと思います。特におすすめしたいのが12inのスリムをワッキーセッティングで使う方法。あとはノーマルを5.5inでカットしてワッキーで使う方法。この場合はずっとシェイクして止めないことがキモですね!(江口)」

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。


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