《釣れるワーム》名作ワームの秘密を大公開「スミス」

形状、アクション……どこまでも独創的なソフトベイトの正解。あまたに存在するワームには、そのすべてにストーリーがあると言ってもいい。開発者だけが知る事実、使って初めてわかった釣獲能力や発明的なメソッド。今こそ誰も知らなかった名作ワームに隠された裏話を明らかにする。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 チニング特集

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。

Profile

SMITH LTD. スミス

池島竜一(いけじま・りゅういち)
株式会社スミスで商品開発を担当。自身がバスフィッシングをメインにルアーゲームを嗜むアングラーであり、休日はフィールドへと通い続ける熱血アングラーでもある。

スミスといえばベテランバスアングラーにとって親しみ深いブランドではないだろうか? 1970年に創業し、その後1979年にはバルサ50をリリース。またへドンのオールドルアーを復刻させるなど、当時のアングラーにとって憧れだった海外製のルアーを取り扱うなど、バスアングラーなら知っておくべきブランドである。イモグラブやファットイカといったゲーリーワームを取り扱う他、オリジナル商品の開発も活発で、多くのアングラーから支持を集めている。

モッサ

長さ:1.6in、2.2in
重量:1.5in(1.6in)、2.6g(2.2in)入数:6本入り
カラー:13色
価格:560円(1.6in)、600円(2.2in)

虫系ワームは浮けばいいというものではない!

「質量がないものがポンと浮いていることが大事です。本物の虫がそうであるように、表面張力で浮いていることが大事でこの事実には勝てない。本気で虫だと思って食ってくるバスは音もなくどこからともなく浮いてきてスッと食う。だからテスト時にトップウォータープラグのようにド派手に釣れた時はむしろガッカリしていましたね。素材の浮力はもちろんですが、表面張力を得るために脚の数や密度にはこだわりました。脚同士の動きを妨げない、本数、密度、長さに設定してあるんです」

イモグラブシリーズ

長さ:30mm、40mm、50mm、60mm
重量:1.3g(30)、3.5g(40)、5.7g(50)、8.5g(60)
入数:10本入り
カラー:31色
価格:オープン価格

はじめは作るつもりがなかった人気ワーム

「はじめ、グラブのテールをカットして使うイモグラブが流行した時は、わざわざ作る必要はないと思っていました。手持ちのグラブでよかったんですから。でも弊社役員がまだワームが使えていた頃の河口湖でその異常な釣れかたを目の当たりにして“作れ!”ということになったんです。バックスライドなどオフセットフックを使う場合でも破損が最小限になるよう、頭部を太くしました。今では30、40、50、60、などベイトで使えるサイズから、管理釣り場のペレット育ちのバスも狙えるようになりました。

ファットイカ

長さ:100mm
重量:12g
入数:8本入り
カラー:11色
価格:オープン価格

人気ワームも最初はクレームが多かった!?

「このワームは最初ゲーリーズネットというアメリカのウェブサイトで会員向けに売られてたんです。けれど、最初はすごくクレームが多かったんです。それはフッキングが悪いということ。確かに普通にオフセットフックをつけると、ボディが太いのでフッキングが悪かったんです。イカのフックセッティングは日本でみんながやっている向きだと逆セットになる。本来は頭からフックを刺す仕組みなので、それもフッキングが悪くなる要素でした。でも、やがてその心配はなくなるんです」

実は2回マイナーチェンジしていた!?

実はファットイカはこれまで2回モデルチェンジしているという。つまり現行品は3代目ということになるが、ボディのシェイプやボリューム、スカートなどが変わっているのだ。これにより初代ファットイカで多かったフッキングしにくいという問題は改善されたのである。

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。


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