《釣れるワーム》名作ワームの秘密を大公開「レイン」

形状、アクション……どこまでも独創的なソフトベイトの正解。あまたに存在するワームには、そのすべてにストーリーがあると言ってもいい。開発者だけが知る事実、使って初めてわかった釣獲能力や発明的なメソッド。今こそ誰も知らなかった名作ワームに隠された裏話を明らかにする。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。

Profile

REIN レイン

篠塚 亮(しのつか・りょう)
国内最高峰トップ50シリーズに参戦するトッププロにして、レイン社で製品開発を担当。09桧原湖・18北浦を始め13クラシックをも制覇した凄腕による作品たちが日本のスタンダードを生み出し続ける。

1993年に米国ZOOM BAIT社の製品を輸入販売する企業としてスタートしたレインは、2002年から自社ワーム製品の開発をスタート。以降、現在に至るまで数々の名作を生み出してきた。1999年の学生時代にアルバイトとして同社と関わり始め、入社1年後の2005年から開発に携わる篠塚亮さんが同社製品の釣れる理由を語る。

様々な要望に応える日本のスタンダード

「元々、輸入販売の会社だったんですが、米国製品なのでどうしても国内で使うには大きかったり扱いにくかったりという部分もあったのは事実です」

今や国内屈指のワームメーカーとして知られるレイン社を古くから知る篠塚亮さんが史実を語る。

折しもミレニアム2000年前後は空前のバスブーム。国内の需要に対して、供給が追い付かない。そこで自社オリジナルの生産に切り替えたのだという。

「全ては“THE JAPANスタンダード”。いつでもどこでも扱いやすく、どんなリグにも対応できる。世の声にはつぶさに応え、各製品がシリーズ化されて、ラインナップが続々と増えていった経緯があります」

価格を抑え、ボリュームも存分。しかも日本全国どこでも手に入れやすいのは釣り人にうれしい。

「私自身の長きに渡る試合経験も、開発に活かしています」

この10年のウイニングルアーランキングでは上位に数々の作品の名を連ねているのも納得だ。

クロススワンプスキニー

細いレインズスワンプがさらに細く

近年特に注目を浴びているのが、スキニーシリーズ。「元々七色・池原ダム界隈で長いワームが使われてきたんですが、他メーカーサポートの方から他より若干細いからこそよく釣れると。ならばさらに」と開発されたのがこのモデル。「その長さでライブ魚探にも写りやすい」という副産物も人気を後押ししている。

Gテールサターン

長さ:2inマイクロ・2.5cm(=画像)・3in・4in
カラー:〜19

他と異なるテール先端が生む喰わせ要素

水噛みに優れるリングワーム状ボディに、レイン的スパイスが加わったカーリーテールに設計。「一般的なタイプより、さらに過剰に巻いたカーリーですね」 スイミング時には他とは異なる複雑な動きがもう1バイトへ直結。

レインズスワンプシリーズ

ニッポンのネコリグシーンを牽引

その名を冠するモデルは実に2桁超。喰わせのマイクロから、バルキーなボディで大型にアピールするファットやマグナムなど実に多彩。「主に日本の主流となるネコリグでの使いやすさを主軸に、あらゆるリグにも対応する汎用性の高さを持ち合わせています」

上:レインズスワンプマグナム
中:ファットレインズスワンプ
下:レインズスワンプマイクロ

この記事はルアマガ10月号から抜粋しています。


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