ベテランバス釣りアングラーなら誰もが知っている、チューブワームによるスパイラルフォール。今でこそあまり耳にしないが、果たしてこのテクニックは現代バスフィッシングでも通用するのか? 巨大水槽でのアクション観察をもとに考察。
●文:ルアーマガジン編集部 ●協力:株式会社デュオ
ルアーメーカー「DUO」の巨大水槽で水中実験!
静岡県焼津市にあるルアーメーカー「DUO」には、ルアー開発のために作られた巨大な水槽がある。その規模は実に長さ25m、最深部4.5m! リグに関する様々な疑問を解決するために、丸1日この水槽をお借りして、実験&観察!
今回のテーマは「スパイラルフォール」。かつて猛威を奮ったチューブワームの隆盛から、近年ではギル系ワームの利用もさかんだ。両者の違いとは?
スパイラルフォール今昔物語
スパイラルフォールとは、らせん軌道を描きながらリグをフォールさせてバスを誘うテクニック。約30年前はチューブがその代表格で、当時は一世を風靡するほどよく釣れた。
そして10年ほど前にスタッガーワイド4in+アベラバ1/4ozの通称「アベスタ」が爆発的に釣れて、スパイラルフォールが再注目された。その後、スタッガーワイドの生みの親である吉田秀雄さんが専用のスライドフォールジグを開発。今回はその新旧比較だ。
チューブワーム+チューブ用インサートヘッド(メーカー名不明)
かつて、スパイラルフォールの代名詞だったチューブワーム+チューブ専用のヘッド。これで30年前はスパイラルフォールしていたので、今もきっと同じように落ちるはず。
スライドフォールジグ5g+スタッガーワイド3.3in(ともにハイドアップ)
アベラバ1/4ozと組み合わせてスパイラルフォールさせるのが定番だったスタッガーワイド4in。写真の組み合わせはスライドフォールジグ5gとスタッガーワイド3.3in。不規則に左右にスライドしながらボトムを目指していた。
チューブのスパイラルフォールは30年経っても色あせず
まず、チューブワームを水槽でフォールさせてみる。そのアクションはまさに圧巻のひと言。回転半径の長いスパイラル軌道を描いてくれた。
かつての栄光はいまだ健在! チューブワームのスパイラル
回転半径の長いダイナミックなスパイラルフォールは今も健在! 広範囲にアピールし、フォール時間も長い。リフト&フォールでもいちいちスパイラルフォールしてくれる。
最新版! 鉄板スパイラル・スタッガーワイド
スライドフォールジグ+スタッガーワイドは頭下がりの姿勢で、左右にスライドしつつ、時折きりもみ状にフォール。とにかく釣れそう。
開発者の吉田秀雄氏が「最強」とする、スライドフォールジグ+スタッガーワイドのフォール。左右にスライドをしつつ、時折スパイラルも描くようなイレギュラーな軌道だ。
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