バスフィッシングの岸釣り第一人者と言えば金森隆志さん! ルアマガプライムで連載中の人気Q&Aコーナー『カナモリタカシのJUKE BOX』では、一般アングラーからのあんな質問やこんな質問に金森節でズバッと回答! バックナンバーはルアマガプライムで無料公開中です!
●文:ルアマガプライム編集部
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
金森隆志です。
猛暑酷暑が終わったらもう肌寒く、「秋はどこに?」と思いますが、バスはどう思っているんでしょうか?
なんて話をしつつ、今回は季節とは無関係な(笑)、この質問にお答えします!
【質問】
プラグでもソフトベイトでも、目があるルアーの目が取れてしまうと一気に釣れる気が失せてしまいます。やっぱり目は大事ですか? それともあまり差はないですか?
【金森】
目は口ほどになんとやら…とはよく言ったもの。
とても人間らしい感覚だと思います。
個人的な結論として、メーカーの人間でもある僕が言うのもナンですが、差はないと思います。
あるとすれば、ゆっく~りな釣りですね。
例えばワームで言えばホバストのようなアプローチ。
もしくはプラグでもワームでも共通するのはI字系、あるいは放置。
魚によく見せて吟味させて、「どうですか〜!?」と問う場合には、「あった方がいいかなぁ?」となりますが、クエスチョンは外せません。
冷静に考えてみれば、目玉が付いていないルアー、特にワームなんか目なんかなくたってガンガン釣れてるのはありますよね、みなさんの経験からも。
人間側が思っているイメージというか固定概念というか、生き物に目はあるべき、だからリアルに見える思えるというだけで、魚からしてみれば大した問題ではありません、きっと。
ただ逆の観点、人間側からすれば、目が付いているから集中してコンフィデンス高くやり切れるのであれば、そこは大事だと思います。
それを除いた実釣能力で考えれば、それほどの意味はないかなと。
味とか匂いとかと同じレベルでほぼ気にしていません。
匂いを付けて倍釣れるんならいくらでもやります。
でもマイナスもないので、やることが無意味だとは思いません。
味や匂いも付けたら釣れなくなったということはない。
そういう意味で言えば、個人的にはパウダー、フォーミュラと目玉は同じ位置付け。
コンフィデンスの部分ではプラスというだけですね。
これはあくまで釣り人カナモリタカシの意見なので、誤解なきように(笑)。
なので、プラグなんかで目玉が取れても付け直したりはしません。
ただ、買う時に目玉がないミノーとかバイブレーションは嫌だなぁとは思います。
魚のカタチをしていればいるほどないと違和感はある。
リアルとフェイクの関係性。目がなかったら…ってそりゃ思いますよね!
所有感、そして投げたいと思えるかどうか、それがまさにコンフィデンスに繋がりますが、そういう思いを掻き立てられることはあります。
ですが、釣りにおいて目玉よりも気にするべきことはたくさんあります! というのが結論です。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!!
また来週!
金森隆志(かなもり・たかし)
ルアーマガジンの岸釣りバトル『陸王』で3度のタイトルを手にしたおかっぱりのスペシャリスト。
代表を務めるレイドジャパンからは、現場主義を徹底したおかっぱりアングラー目線のルアーやロッドなどを数多く生み出してきた。
優れた観察眼でフィールド状況の「偏り」を見つけ出し、デカバスを捉える頭脳派アングラー。