秋と言えば巻きモノが最も有効的になる季節。しかし、ひとえに巻きモノと言えど、クランクベイト、スピナーベイト、バイブレーション、ブレーデッドジグなどなどそのレパートリーは様々で正直いつ何を使えばいいのか曖昧な部分も多い。そこで巻きモノの正解をいち早く導き出すべく巻きのスペシャリストが徹底解説。バイブレーションを中心とした使い分け理論をダウザー俺達。こと秦拓馬さんに解説していただいた。
●文:ルアマガプラス編集部
秦拓馬(はた・たくま)
元国内最高峰カテゴリーJBトップ50のトーナメントプロにして、現ユーチューバーとして知られるスーパーアングラー。その軽快なトークと確かな釣りのスキルに加え、驚異的なキャスト能力でも世のアングラーを魅了する。
バイブレーションの有効性
TN60(ジャッカル)
秋のバスフィッシングはスポットによる優位性が薄れるタイミングなんですよね。3mのカバー、2mのカバーという水深とかレンジの違いによる差が生まれにくいんですよ。
夏であればよりディープのほうが反応が良くなるとか考えられるじゃないですか。そういう差がなくなってきて、いろいろな所を効率よく攻めたいタイミングで、最もパイロットルアー的に使用できるのがバイブレーションかなと思いますね。
魚のコンディション的にもエサを食いたいときも食いたくないときもバイブレーションって良さを発揮してくれるんですよね。
低活性でフィーディングを起こし辛いタイミングでも、バスが定位しているストラクチャーにルアーを当ててリアクションによって食わせるということができるので、どのコンディションでもバイブレーションは魚を釣ることができますね。
効果的な使い方
野池で使ったり、リザーバーのフラットエリアで使うことが多いんですけど、基本的には3mよりも浅いレンジで使うことが多いですね。立ち位置として、自分が立っている浅い側からルアーを深い側に投げて、ブレイクをなぞりながら巻いてくるイメージですね。
ロッドの長さは7ft以上でやることが多いです。今僕がメインで使用しているロッドは72Mというモデル。リールはハイギアを使用しています。
ラインに関しては12lbをメインにするんですけれど、8~10lbクラスの細いラインを使用する場合もありますね。これはルアーをローテーションするのと同じで、タックルをローテーションすることで、釣果がでるケースがあるからなんです。さらに言うと、巻き方とかフックのセッティングも場合によっては変えると効果的に魚を探れますね。
他の巻きモノは…?
クランクベイト
ディグル【ジャッカル】
フィールドに対してルアーパワーが必要なときに投げますね
たとえば、バイブレーションを使って手返しよくポイントの広範囲を一通りサーチしても反応が得られないときにクランクを投げることが多いですね。あとは、バイブレーションのアクション自体がポイントに対して弱いなと感じたとき。
クランクベイトのほうがバイブレーションよりもルアーのパワー自体は強いイメージですね。あとはアシ際のシャロー効率よく撃ってルアーパワーで引っ張り出すのも効果的です。
スピナーベイト
ドーン3/8oz【ジャッカル】
魚がフィーディング状態に入っているときは有効的!
スピナーベイトはクランクやブレーデッドジグ、バイブレーションとは違って、魚が餌を自ら進んで食べたいというフィーディング状態に入っているときに使うことが多いですね。
たとえばバイブレーションをブレイクラインのボトムを速く引いてくるときはどちらかというとリアクションの釣りですよね。
でもスピナーベイトは水深があるところをスローロールで誘ったりするのは本能的に食わせる釣り。そのような状況でスピナーベイトは有効になってきますね。
ブレーデッドジグ
ブレイクブレード3/8oz【ジャッカル】
魚のレンジを見つけてからが本領発揮ですね
僕はスピナーベイトとバイブレーションの間がブレーデッドジグという認識なんですよ。
リアクション的な食わせが必要な場合はバイブレーション、リアクションじゃなくてフィーディングがベースになっているシチュエーションの時にはスピナーベイトという使い分けです。そこの中間がブレーデッドジグだと思っています。
バイブレーションを使うときとスピナーベイトを使うときはパターンの両端を狙っているという感じですかね。それで今日の反応が分かればブレーデッドジグで絞った釣りを展開するとハマりやすいと思いますね。
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