総合釣り具メーカーのシマノが新しいルアー、エクスセンス ランザ120F ジェットブーストの情報を公開した。バチ抜け攻略用となる細身のタイプで、シーバスのバイトを誘うための工夫が随所にほどこされているこのルアーの詳細を見ていこう。
●文:ルアマガプラス編集部
バチ抜け専用設計。飛距離の課題を克服したフローティングペンシル。
シマノのWEBサイトにて、エクスセンスブランドの新しいルアーが発表された。その名は「ランザ120F フラッシュブースト」。中世の武器であるランス(槍)をその名の由来とする、スリムなボディシェイプが特徴の、フローティングペンシルベイトだ。
「エクスセンス ランザ120F ジェットブースト」のコンセプトは、バチ抜けパターンの攻略に特化したシーバス用のルアーで、安定した飛距離を実現するフローティングペンシルであること。フローティングモデルにこだわったのは、表層で引波を立てて泳いでいるバチに合わせて、ルアーも同じようにアクションさせやすくするため。ボディ設計とウエイトバランスにより、水平姿勢を維持することが可能となり、本物そっくりの引波を演出する。
軽量ウエイトだが十分な飛距離を実現!使いやすさとのバランスが絶妙
エクスセンス ランザ120F ジェットブーストは、フローティングペンシルにありがちな「思うような飛距離が出せない」という課題も、シマノ独自のジェットブーストテクノロジーが解決。軽くて飛ばしづらい印象の強いフローティングペンシルのイメージを払拭。
7.5gという重量ながら、テスト時には平均飛距離で44mオーバーを記録している。フローティングモデルにより、高い喰わせ性能を維持しながら、課題であった飛距離の問題を解決したフローティングペンシルとなっている。
ナチュラルな引き波で、違和感を与えずバイトを誘う!
細身で軽量なエクスセンス ランザ120F ジェットブーストを、十分な飛距離を実現するフローティングペンシルとして完成させるには、シマノの重心移動システムの「ジェットブースト」の搭載は欠かせない要素。これにより、キャスト時は重心が後方に動いて、安定した飛距離を実現。
内部にあるバネの力によってメインウエイトが正しい位置に自動で戻るため、着水後にアングラーが操作し始めるときには、すでにベストなアクションを発生できる状態となっている。ウエイトを正しい位置に戻すためのリップなども必要もないため、リトリーブ時にルアー姿勢が斜めになることもなく、より自然な水平姿勢のアクションで、シーバスのバイトを誘うことができる。
専用設計のタングステンウエイトを搭載し、バチ抜け完全対応!
エクスセンス ランザ120F ジェットブーストに搭載されるジェットブーストは特別仕様の設計。その秘密がタングステンウエイトの直径で、シマノの他のルアーは5mmや6mmといった、少し大き目のタイプを搭載する一方で、このルアーには直径4mmのタングステンウエイトを特別に設計。
ルアーの飛距離が犠牲にならない範囲で、浮力のバランスや強度について最適なセッティングを出しているという。わずか1〜2mmという小さな違いだが、この専用設計タングステンウエイトを搭載することで、スリムなボディでありながら、十分な実用性を実現しているのである。
「こだわりの引波で、シーバスが繰り返しバイトしてくる!」
この新しいバチ抜け用スリムペンシルを、いち早く使用して釣果をキャッチしたのが田上さんだ。その使用感について、コメントしているので紹介しよう。
田上「飛距離に優れたフローティングペンシルということで実釣で投げてみましたが、思った以上の飛距離に驚きました。軽いルアーですが、使い心地がよいので気持ちよくキャストが続けられます。また私がバチ抜けパターンのルアーとして重要だと思うのが、ルアーがどのように引波を発生させているのかということ。この「ランザ120F ジェットブースト」は水平姿勢になっているので、よりリアルな引波を発生させているように感じます」
田上「特にバチ抜けパターンでシーバスを狙っていると、魚が間違えてこの引波にバイトしてくることが多々あるのですが、仮に喰い損ねたとしても、他のルアーと比べてその後もしつこくバイトしてくるように感じました。バチ抜けパターンの釣りは、バイトの瞬間が見えて目でも楽しめる釣りです。ぜひこのルアーで、激しいバイトの瞬間に味わえる興奮を体感していただきたいですね」
シマノインストラクターの鈴木斉さんもこの新しいルアーに期待を寄せる1人だ。今後、どのような活躍を見せてくれるのか、注目していきたい。