[PE専用設計]DAIWAソルティストのベイトリール&ロッドをチニングのもりぞーさんがインプレ!

DAIWAがリリースする「PE専用設計」ベイトタックルSALTIST(ソルティスト)。チニング伝道師もりぞーさんが実際に現場で徹底的に使い込んだ上で出した結論とは…? 連載「アーバンチニング第10回」!

●文:森 浩平(DAIWA)

2024 新製品情報

【森 浩平(もり・こうへい)】

大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。

ソルティストを実際に使用した上での所感

ルアマガ+をご覧になっている皆さま。ダイワフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。ソルトベイトシーンで話題のPE専用設計のベイトタックル “SALTIST”シリーズ。私もハードロックフィッシュ狙いでビシバシに投げまくってきました。

実釣の様子はYouTube DAIWA Salt Water Fishingチャンネルで公開されていますので是非ご覧下さい!

ソルティスト100XH PEスペシャルは爽快なフルキャストが魅力

天草ロックフィッシュ釣行で使用したソルティスト100XH PEスペシャル。搭載されているのはソルティストのために新設計されたMAGFORCE Zスプール。

このスプールはラインを含めたスプール総重量の設定と、インダクトローターのセッティングが優れており、キャスト切れやバックラッシュの原因となる過回転を抑制し、爽快なキャストフィールと共に最大飛距離を稼ぐことができます。

従来のマグZは、その圧倒的な抜け感と引き換えに、状況に応じたブレーキ調整やスイングスピード/サミングコントロールを注意深く行う必要があるピーキーな性格が見え隠れしていました。

しかし、新しく設計されたMAGFORCE Zスプールを搭載したソルティスト100XH PEスペシャルは、PEライン1号-200m、1.5号-150m、2号-100mを巻いてフルキャストする条件に最適化されており、この不安を解消し、ロッドの反発を最大限に活かしたアングラー主体の爽快なフルキャストが可能です。

さらに、SALTISTシリーズのPE専用スプールは、従来のスプール形状ではPEライン巻きにおいてスプール両端に段差ができてしまい、ライン放出が安定しないという問題を改善するために新しい形状が採用されています。これにより、糸巻き状態が大幅に改善され、それこそシャフト仕様とは思えないほどのレスポンスと抜けの良いフィーリングが実現されています。ほんのわずかな差ですが、これがめちゃくちゃ効いているんですよね!

個人的にはもっと高いギア比も欲しいですが、価格も含め、ロックフィッシュやシーバス等の釣りにオススメしやすい機種ですね!

ソルティストの撮影前日に天草でチニングした模様は山本釣具センター様のyoututbeチャンネルで公開されています。未視聴の方は是非チェックしてみてください。

ソルティストラインナップでチニング用途に合うのは?

300XH、100XH、80XHの3ラインナップのうち、チニング用途だとハイレスポンスな32mmスプールが搭載されている80XHでしょうか。

モチロン、予算に問題がないならシルバーウルフSVTW(34mm径、最大巻取長90cm)のほうがソルティスト80XH(32mm径、最大巻取長81cm)よりも対応可能なシチュエーションの幅が大きくオススメです。特に、遠投が主なオープンエリアでの使用や最大巻取長が重要な場面、7g~14gシンカーをメインで使う場面が多いようでしたらシルバーウルフSVTWです。

一方、小場所や7g以下のリグを使う場面が大半なら32mmスプール採用でレスポンスの良い80XHという選択もアリですね。価格も抑えられますし。キャストにおけるトラブルレス性能という意味ではどちらも安心なので、使用を考えているシチュエーションで選ぶのがいいです。

組み合わせるソルティストロッドの選択肢

ロッドに関しては74LB、711MLBがチニングの範囲ですね。キャスタビリティを考慮したチューブラートップ仕様なので、トップウォーターやバイブレーションなどプラッギングシーンで選択するのもアリだと思います。

ソルティスト 711MLB
5〜21g ジグヘッド・ミノー・バイブレーション・フリーリグ チニング・シーバス・フラットフィッシュなど   
※SALTIST TW80がベスト、711はTW100も適合

ただし、ソルティストは魚種横断的な扱いやすさを主眼に置いたバーサタイルなアクション設定なので、チニングにフォーカスした扱いやすさという点では、シルバーウルフシリーズに軍配が上がると言えるでしょう。

ことボトムでの操作感や掛けという点を重視するならば、チニング専用セッティングのシルバーウルフシリーズから選ぶのが良いですね。シルバーウルフAIR、シルバーウルフMX、シルバーウルフとラインナップが揃っていますし、予算に応じて選びやすいのも大きなアドバンテージと言えるでしょう。

最もローコストかつ快適なベイトチニングエントリーセットとしては「シルバーウルフ76MLB-S×ソルティストTW80XH」の組み合わせがいいんじゃないでしょうか。

秋こそチヌトップ!

秋本番、夏から冬へ向けて季節の変わり目のタイミング。ターンオーバーに伴う青潮や貧酸素水塊の発生、キビレの産卵等の要因でチニング的には厳しい時期ではありますが、来年の新製品撮影や、開発実釣テストの追い込みで忙しくさせて貰っています。

プライベートでは秋はひたすらトップウォーター!水温まだまだ高いので派手なバイトと強烈なファイトを楽しめますよ。今年はラフトリックをメインに、新たに発売されたシーバスプラグのモアザン トリックアッパー65Fやバーストアッパー80Fをチヌトップで試して楽しんでいます。

トップに出きらない場面では、レイジーファシャッド100Sや、スティーズプロップ70Sを使ってヒット量産。ファシャッドはS字ダートで操作、スティーズプロップは一定巻きでの喰わせ。サブサーフェイスのチニングも楽しいですね。

シルバーウルフブランドとしても、様々なシチュエーションに当て込んでいけるアイテムを作り込んでいきますのでご期待願います!

使用タックル

タックルセットはシルバーウルフAIR72MLB-S×ソルティストTW80XHを多用。72MLB-Sは軽量で疲れ知らず。キャストアキュラシーも高いので、ボートでのストラクチャーゲームでも大活躍です。そして、今期からチヌトップのリーダーに導入して好感触を得ているのがスペクトロンセンサー船ハリス。

その名の通り、船釣り用のハリスなのですが、ナイロン比重1.14よりも軽い比重1.11の低伸度ラインなのでフロロのように沈んでしまわず、低吸水性で劣化し難いのでナイロンみたいに突然ラインブレイクしたりしないのでトップウォータープラッギングとの相性もイイ感じです。

チヌとの距離が遠く、ラインが伸びて入力伝達ロスが大きくてフッキングが決まらない~って従来困った場面など、自分のような「浮いて欲しいけれど極力伸びて欲しくない」派には特にオススメです。是非お試しを!


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。