秋はアオリイカ釣りがイージーに楽しめる絶好のシーズン! 今回の舞台は陸っぱりでも船釣りでもないイカダ(筏)。いつものとは少し違う視点からのエギングには、新鮮な驚きや発見が盛りだくさん! 広瀬さんとのぞみさんの、実釣でその魅力を解説!
●文:ルアーマガジンソルト編集部
アングラー紹介
広瀬 達樹(ひろせ・たつき)
「ヒロセマン」の愛称で知られるルアーフィッシングの伝道師。多くのメディアに登場し、あらゆるジャンルの釣りに精通する超絶多忙アングラー。メジャークラフトで広報&商品開発を担当。
のぞみ
お笑いコンビ「ドキドキ☆純情ガールズ」を2023年3月に解散し、現在は釣り好きピン芸人として活躍の幅を拡大中。松竹芸能所属。1年の1/3の時間を釣りに費やすほどの釣り好き。ソルパラTVのリポーターをつとめる。大阪府出身。
【本記事はルアーマガジンソルト最新号!】
『ルアーマガジンソルト2023年11月号』(9/21発売)では、今回の記事の全文を掲載。特集はエギング、エキスパートのテクニックや最新タックル情報など満載!
出だしから好調‼︎ イカダってこんなに釣れるの⁉︎
今回の取材は、TV番組「ソルトフィッシングパラダイスTV」との合同で行った。釣り番組も釣り雑誌の取材も「ここで釣ってください!」という制作サイドの思惑通りになどいかないもの。それでも、何とか結果を出すというのが、メディアで活躍するアングラーのスゴさだ。
広瀬「風が少し強いので風下へ向けて投げると釣りやすいです。こっちに投げてみてください」
のぞみ「エッ⁉︎ あっ、釣れました!」
【ヒットエギ】
と、一投目から早速アオリイカをキャッチするのぞみさん。使用していたのは餌木蔵ベイトフェザー音波の2.5号。
広瀬「持ってますねぇ。朝イチは活性が高いので、今のうちにどんどん釣っていきましょう」
するとすぐに広瀬さんにもヒット!
【ヒットエギ】
広瀬「足元までエギを巻いてくると、追いかけてくるのが見えるはずなんですが、その前に釣れましたね」
朝イチの様子は順調そのもの。二人ともに新子サイズのアオリイカを追加していく。イカダは360°全方位を狙えるという、陸っぱりだとなかなか体験できないシチュエーションでエギングができるのが魅力。
ちなみに、イカダエギングの基本は、下記記事で解説しているので、詳しく知りたい場合は是非チェックしてみてほしい。
暑さのピークが過ぎてくると、アオリイカの数釣りが楽しめる絶好のシーズンが訪れます。今回の舞台は陸っぱりでも船釣りでもないイカダ。釣果アップのコツは?イカダって何!? もっと釣りを楽しみたい人は要チェッ[…]
アピールを変化させ、スレさせないことで釣果を伸ばす!
好きな釣りを好きなペースで出来る自由さが最大の魅力のイカダ。しばしイカの姿を見なかったのは、狙っていなかったからなのか、のんびりとした時間が流れていたからか、はたまた活性が下がったからなのかわからないまま。二人は再びエギをセットし、エギング後半戦スタート。
広瀬「ついてきてますよ」
のぞみ「でもあまり近くまで寄ってこないですね」
広瀬「エギを変えて色々試してみてください。反応が良いエギがあると思います」
回収間際のエギに追いかけてくるイカがちらほら。近くに投げ直して誘ってみるも反応はあまり良くない。そんな状況が続く。
のぞみ「やっと掛かりました!」
サイトで狙っていたが、掛かったのはまたも少し沖だった。
のぞみ「今日サイトではほとんど誘えてなくて、掛かったのほぼ見えていない所です。活性が低いのか、近くに寄ってくることは少なくて、遠くで掛かることが多いですね。ラインが引っ張られてアワセたり、ノらなくても次のアクションで掛かったりすることがありましたね」
イカ釣りも魚釣りも程よく楽しんだところでエンディングへ。
広瀬「今回、イカダからのエギングと、ちょっとしたライトショアジギングでしたけどいかがでした?」
のぞみ「秋イカと言えどちょっと難しかったですね…笑」
広瀬「それでもサイトエギングが楽しめたし、魚もよく釣れました。せっかくいろんな釣りが楽しめるイカダなので両方とも狙ってみても良いですね。シーズン的にはこれから、イカも魚も、秋はベストシーズンなので釣りたい放題です!」
のぞみ「イカだけじゃ勿体無いですね!」
広瀬「でもイカダで釣るのはやっぱりイカだ!」
のぞみ「最後にすごいしょうもないギャグ!(笑)」
広瀬「オジサンは親父ギャグが好きなんです! しょうもな!」
オチが決まった所で取材は無事、終わりを迎えたのだった。
色や音、波動とアクションをローテアピールに変化をつけて飽きさせないことが重要
育ち盛りの秋のアオリイカたちは、食欲旺盛で反応が良い反面エギを警戒してスレるのも早い。スレさせずイカの反応を継続させたい時や、状況が変化して活性が下がってしまった時に、エギのローテーションが効果を発揮する。組み合わせ方次第でアピールの幅を広げることで、変化をつけた誘いが重要になってくる。
【アクション】
エギのシェイプによって、得意なアクションに違いがある。このアクションの違いでもイカの反応は変化する。
広瀬「ベイトフェザーはキレキレのダートアクションが得意です。比べてノーマルの餌木蔵はまったりとしたダートのエギです。春イカ狙いや活性が低い時等、ボトムをネチネチと狙うゆっくりした誘いに向いています」
【カラー】
広瀬さんはカラーを選ぶ時、ざっくりと派手か地味。この2パターンから選んでいるという。
広瀬「いろんなカラーに変えられる方が、イカの反応をより細かく見られますが、大きく分けて派手な色でノらなければ、反対の地味な色を試してみると良いと思います。ちなみにクリアアピールサンセットがお気に入りのカラーです」
【波動】
エギをアクションさせた際に水が動くことによって起きる波動で、イカにアピールする。
広瀬「キレのあるダートが得意な餌木蔵ベイトフェザーは波動によるアピールが強いのですが、音によってアピールする音波ほどスレないことが強みです」
【サウンド】
餌木蔵ベイトフェザーの音波は内部にあるステンレス球が動き、カチャカチャと音を発生させる。音の伝達力が高い水中では、広範囲に音が響き、遠くにいるイカにもアピールできる。しかし、すぐにスレやすいといった反面もある。
広瀬「すごく活性が高い時や、イカを遠くから集めたい時に有効です」
使用タックル
今回利用したイカダ(筏)は「あみや渡船」さん
数多くのイカダを保有しており、他にも磯渡しや船釣りも対応する若狭大島の人気渡船。訪れる釣り人も多く、事前予約は必須。取材当日も平日ながら船は満杯。イカダへの渡船料金は5000円。
電 話:0770-77-0615
【今回の実釣を動画で視聴する】
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