魚との接点となるフックは、釣りにおいて重要な部分である。ターゲットに応じたサイズや太さなど、その選択は多岐に渡る。今回紹介するのは、信頼のブランド「がまかつ」からリリースされた、バラしが激減すると評判の革新的な針「ツインSP」を紹介。ルアー用として、通常のトレブルフックとは違う使い心地を解説。
●文:ルアマガプラス編集部
ツインSPを愛用する京都のシーバスエキスパート
宮崎 崇(みやざき・たかし)
京都府在住。シーバス歴約20年のベテランエキスパート。2009年よりがまかつのフィールドテスターとして活躍し続けてきてきた人物でもあり、今回紹介するチータシリーズも初代から使い続けてきた。ラグゼスタッフ。
シングルでもトレブルでもダブルでもない、新しいジャンルのフック
がまかつが販売する新機軸のフック「ツインSP」は、どこが新しいのか? トレブルフックは、3本の針がそれぞれ固定されて一体化されている。それに対して「ツインSP」は、2本のシングルフックをチューブでつなげているのだが、固定はされていないので、それぞれのフックが自由に開くというのが最大の特徴。
普段から、がまかつのツインSPを愛用する宮崎さんに、このフックのどこを気に入っているのか? そして、どういったメリットがあるのかを聞いてみると…。
宮崎「あらゆる平き角度でフッキングし、ファイト中もしっかり魚の動きに追従してくれるので、バレにくいのが特徴です」
2本のシングルフックが固定されていないため、魚とのファイト中において、フックがその動きに追従しやすい。その結果、バレにくいということだ。
宮崎「中にはファーストインプレッションで苦手意識を持つアングラーもいるようですが、個人的には絶大な信頼をおくアイテムです」
トレブルフックで慣れていると、最初は違和感を感じる可能性はある。しかし、一旦、そのクセを理解して活用できると、宮崎さんのようになくてはならない存在になるようだ。
宮崎「私は元々バーブレス派なのですが、フッキングした後のホールド感が抜群なうえに、フック同士が固定されていないので、魚のファイトに追従するよう柔軟に対応できます。フックホールの穴が広がりにくいのも魅力ですね。好みもあると思いますが、ぜひ一度、使ってもらいたいアイテムです」
ちなみに、ツインSPシリーズはマイクロバーブ仕様となっており、フッキング時にスムーズに貫通しやすく、さらにフックホールが広がりにくいという特徴を持つ。
トレブルフックに比べると少々値が張るが、これでバラしが減らせるのなら、試してみる価値はありそうだ。
ツインSPは全部で3タイプから選択可能
ツイン SP-M
対象魚種は、バスやトラウト、ライトゲーム、ショアジギ・キャスティングゲーム、そしてタチウオなどを想定されている。マイクロバーブ仕様で、ナノスムースコートとトーナメントグレイドワイヤーを採用。
ツイン SP-MH
バスやトラウト、ライトゲーム・ロックフィッシュなどからショアジギやキャスティング、タチウオ、そしてオフショアのジギング、キャスティングを想定したモデル。マイクロバーブ仕様で、トーナメントグレイドワイヤーを採用。
ツイン SP-M ビッグベイトスペシャル
バスフィッシングにおけるビッグベイトに対応したモデル。マイクロバーブ仕様で、ナノスムースコートとトーナメントグレイドワイヤーを採用。
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