【ブレードウェイカー】異形のブレードが生み出す唯一無二のアクション!【国産ブレーデッドジグオールマニュアル】

ブレーデッドジグが日本に浸透し、各社から独自のモノがリリースされてひと段落したころだろう。そこで、今日本に現存する国内メーカーのブレ-デッドジグを集めて大検証!もちろん、それぞれビルダー、もしくは使い手であるアングラーに詳しく解説してもらっているので、あなたが求めるブレ-デッドジグがきっと見つかるはず!今回紹介するのは、圧倒的な個性をもったブレードが目を引く「ブレードウェイカー」!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

この記事の詳細はルアーマガジン2023年11月号をチェック!

Profile

前田秀樹(まえだ・ひでき)
「テッケル」代表。90年代からアメリカのトーナメントに飛び込んで得た豊富な経験値をもとに、キックノッカーやスプリンカーなど実践的なルアーを数多く生み出している。

「水面を駆ける特殊ブレード」

水面を割ると泳ぎが破綻してしまうブレーデッドジグの弱点を、ルアーデザイナー・前田秀樹のアイデアによって克服したのがこの「ブレードウェイカー」である。

発端になったのは「Bリグ」というワームのセット方法だった。

これが「Bリグ」。ウエイテッドフックを使ったテキサスリグで、シンカーとワームのあいだに専用カップとスカートを挿入する。前田が考案、ペイチェックベイツで商品化されていた。

前田「水面直下を泳がせながら、ロッドを立てれば『ガボッ!』と水面を割って魚にスイッチを入れることができる。ただ、使うパーツが多くてセットするのに時間が掛かるのが難点でした」

このアクションをルアー単体で実現できないか? ジッターバグのカップを付けるなど数々の試行錯誤のすえ、たどりついたのが長方形を折り曲げた独特なブレードだった。

前田「ピッチの細かいチャター系がバイブレーションだとしたら、ブレードウェイカーは滑らかにウネウネと泳ぐ感じで、ルアーとしては別物。同じワームをつけてもまったく動きが違います」

アクションを比較した水中動画や、ブレード単体でも泳ぐようすはYou Tube「Teckel Lure TV」で確認してほしい。

ブレードウェイカー(テッケル)

【スペック】
重さ:1/2oz
カラー:9色

アイ(スナップ)の位置は2通りのパターンで使用可能。デフォルトではふたつの穴をまたぐようにスナップが通してあり、やや巻き抵抗が強め(写真の状態)。スナップを開いてブレード先端の穴だけに通すとアクションが弱まり、浮き上がりを押さえて速巻きしやすい。

サイズ感やブレードの厚みなど、さまざまなバリエーションを試したうえで現状のデザインにたどり着いた。

タックル

●ロッド:6ft8in程度の硬めのグラスロッド
●リール:ベイトリールHGモデル
●ライン:PEライン40lb

スペック検証

ブレードウェイカー1/2oz

全長(アイからスカートまで)81.5mm
実測重量18.46g
ブレード厚み0.3mm
針の太さ1.4mm
針の長さ39.8mm
ゲイプ23.3mm
ブレードのピッチ38回/3秒
立ち上がり35~40cm
約48デシベル(水上では約61デシベル)
巻き感ボコボコ
チドリ評価チドらない
適正スピード幅40~60

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。