
ワインド釣法に特化したシマノのロッドシリーズ、ダイナダートXRが新登場。これまでのダイナダートとどこが変わっているのか? その操作性は? タチウオを狙ってその使い心地を実際に体験してきた様子をルアマガソルト特派員ふたりがお届け!
●文:ルアマガプラス編集部
井口(写真左)
ルアーマガジンソルトなどを担当する関西在住のライター。普段からワインドでタチウオを釣っているということもあって、とても頼もしい助っ人だ。
西村(写真右)
関東下町在住の釣りライター。シーバス、アジング、SLJ、ロックショアなどいろいろなソルトルアーゲームを嗜むが、タチウオのワインド釣法は今回がお初。
【今回の実釣を動画で視聴】
日本全国の魚種をワインドで快適に攻略、ダイナダートXR
こだわりのラインナップであらゆるターゲットをワインドで狙う、それがダイナダートXR。
ターゲット、シチュエーション、シーズンを問わずワインド釣法を楽しむためのダイナダートXR。ワインドのメインターゲットであるタチウオに限らず、根魚や青物まで楽しめる充実のラインナップが大きな魅力だ。ブランクスにはハイパワーXとスパイラルコア、ガイドはXガイドなどを搭載し、軽快さと操作性を両立している。
品番 | 全長(m) | 継ぎ方式 | 継数(本) | 自重(g) | ルアーウェイト(g) | 適合ラインPE(号) | 本体価格(円) |
S70L-S | 2.13 | 逆並継 | 2 | 94 | 3〜15 | 0.4〜1 | 35,000円 |
B70L-S | 2.13 | 逆並継 | 2 | 91 | 3〜15 | 0.4〜1 | 36,000円 |
S83ML | 2.51 | 逆並継 | 2 | 111 | 7〜21 | 0.6〜1.2 | 36,000円 |
S90M | 2.74 | 逆並継 | 2 | 119 | 10〜30 | 0.8〜1.5 | 39,000円 |
S83M+ | 2.51 | 逆並継 | 2 | 114 | 10〜35 | 0.8〜1.5 | 37,000円 |
S90MH | 2.74 | 逆並継 | 2 | 123 | 12〜35 | 1〜2 | 40,000円 |
軽量化と強さを両立したブランクス
ハイパワーXとスパイラルXコアを採用し、軽量化をしつつネジレ&潰れに対しても高い抑制効果が期待できる。軽量化されたことで使い勝手を失うことなくロングロッド化することにも成功。テーパーはレギュラーファストに設定。
ラインの抜けの良いXガイド
ガイドはカドが無くラインの滑りが良いラウンド形状のXガイドを採用。キャスト時のスムースな糸抜けを実現し、飛距離の向上や、アクション時の快適さを高めている。また、自重の軽量化にも繋がっている。
シャクリのために最善を追求したグリップデザイン

素材はCI4+を採用し軽く設計。フロントグリップはやや長めにしてシャクリやすくしている。

エンドグリップは上部をフラットにして肘に当てながらのダートを可能に。アクションのしやすさを追求。
ワインドというカテゴリーにとらわれない自由なオールマイティロッド
井口はテクニカルなベイトフィネスロッドB70-Sをチョイス。タチウオをメインに釣れるものはなんでも釣っていこうという作戦だ。
ダイナダートXRは全6種類のランナップで、長さが7ft、8ft3in、9ftの3種類あり、それぞれに2つのパワー違いがある。タチウオのワインドゲームなら83と90レングスから、シチュエーション別に選択すればOK。70レングスは、アジ・メバル、カマス、メッキといったターゲットをマイクロワインドで釣るためのライトなロッドだ。どのロッドも汎用性がとても高く、幅広いターゲットを狙える竿になっている。
西村「ダイナダートXRはタチウオをワインドで狙うためだけの竿だと思っていたんですが、このラインナップを見てびっくり! タチウオ用というよりも、ワインドというテクニックを駆使してあらゆる魚を釣っていこうというロッドシリーズになっています。こういうロッドを1本持っておくと、どこへ行くにも心強いんじゃないでしょうか!?」
井口「ベイトフィネスモデルがあるっていうのもとても面白いですよね。ダイナダートは使ったことがあるんですが、XRになったことで格段に進化しています。ブランクスはよりシャープで軽くなっていますし、レギュラーファストテーパーなので細かい操作もとてもしやすい。ルアーロッドとしてかなり完成度が高いモデルになっていると思いますよ!」
死角のない6本のラインナップ
S70-S

【ターゲット】
アジ、サバ、メッキ、カマス、メバル、カサゴ
B70-S

【ターゲット】
アジ、サバ、メッキ、カマス、メバル、カサゴ
S83ML

【ターゲット】
タチウオ、シーバス、キジハタ、サワラ
S83M+

【ターゲット】
タチウオ、シーバス、キジハタ、サワラ、ワラサ
S90M

14~28gのダート系ジグヘッドを使い、広範囲&長いストロークでターゲットにアピール。高感度でテンションフォール中のバイトも明確に感知。タチウオのみならず、青物、ヒラメ・マゴチといった魚種までもカバーする。
【ターゲット】
タチウオ、シーバス、キジハタ、サワラ、ワラサ、ヒラメ、マゴチ
S90MH

90レングスとミディアムヘビーパワーで、相手がドラゴン級タチウオやモンスターサゴシでも問題なし。重ためのワインドジグヘッドを使いたいときや、足場の高い沖堤防や潮流の速いシチュエーションで活躍する。
【ターゲット】
タチウオ、シーバス、キジハタ、サワラ、ワラサ、ヒラメ、マゴチ
ワインドというカテゴリーにとらわれない自由なオールマイティロッド
開始早々、B70-Sを使っている井口がグッドサイズのカサゴを連発。井口「ソルトベイトフィネスでのワインド釣法、めっちゃ楽しいですよ!」。
西村はオールラウンダーなS90Mを使用。日が落ちてからはタチウオが回遊してきて、バイトが連発。ショートバイトが多かったが、ダートの強弱やフォールの長さなどで深いバイトを出していくというゲーム性の高い展開になった。誘い方がマッチすると、釣果もどんどん上がっていった。
B70-Sで軽量のワインド用ジグヘッドを使っている井口に、なんとマダイがヒットし、最後はぶち抜き! ダイナダートXRの汎用性の高さを実感できる釣果だ。井口「ライトなタックルなんですがバットパワーがちゃんとあって、安心してファイトができましたよ!」
日々の釣りの可能性が広がるダイナダートXR
日が落ちてくると周囲の魚の活性が上がってきたのか、バイトがどんどん増えてきた。強風やショートバイトに悩まされながらも、西村が待望のタチウオをキャッチ!
西村「シャープで軽く、感度が高いからフォール中のバイトがしっかり取れますね! 遠投してボトムまで沈めてもルアーの操作感が失われないし、バイトもちゃんと感知することができる。張りがあるんだけど、バイトがあってからはしっかり曲がり込んでくれてバラシを軽減してくれました!」。
井口はマイクロワインドでなんとマダイをキャッチ! これは嬉しいゲストだ!
井口「B70-Sはライトパワーのベイトフィネスロッドなんですけど、バットパワーはちゃんとあって、こういった魚が掛かっても安心ですね。ティップがハイレスポンスソリッドになっていて、チューブラーのような操作性でボトムワインドができますよ。ボトムなのかバイトなのかちゃんと判別できますし、小さい魚のショートバイトでもしっかり乗せられました」。
強風下で釣りにくい状況であったが、両者ともタチウオを連発させ、井口に関してはヨコスジフエダイ、カサゴ、マダイ、タチウオと4目達成。ダイナダートXRの懐の深さを実感できるインプレ内容にふたりとも大満足だ。
どのモデルにも共通しているのが、その汎用性の高さ。
西村「14~28gのワインド用ジグヘッドはもちろん、バイブレーションやメタルジグなども問題なく使えます。ミノージャーキングなどもとてもしやすいでしょうね。ワインド専用ということを忘れるくらい、ルアーロッドとしての完成度が高いと思います!」。
井口「70レングスモデルは、7g以下のジグヘッドでのボトムワインドやマイクロジグ、バイブレーションやその他のプラグなどいろいろ使えるから、ライトゲーム用のRオールマイティロッドとして持っておくのもいいですね。B70-Sは、ソルトのベイトフィネスに挑戦してみたい方にもかなりオススメです!」。
タチウオだけでなくマルチに使えるダイナダートXR。ショアソルトゲームの心強い相棒として、みなさんもぜひ使ってみてはいかがでしょうか!?
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
実釣フィールドはコチラ!
大阪府の最南端に位置する海洋釣り堀、小島養魚場は、様々な魚種をリーズナブルな価格で狙える、ユニークなフィールドだ。詳細は、下記のリンクボタンからチェック!