滑るようにアクションし、ブラックバスのバイトを誘うテクニック「i字系」。多くのアングラーが活用する釣れるリグを、巨大水槽で実際にアクションさせて観察! すると意外な事実が明らかに…!
●文:ルアマガプラス編集部
ルアーメーカー「DUO」の巨大水槽で水中実験!
静岡県焼津市にあるルアーメーカー「DUO」には、ルアー開発のために作られた巨大な水槽がある。その規模は実に長さ25m、最深部4.5m! リグに関する様々な疑問を解決するために、丸1日この水槽をお借りして、実験&観察!
今回取り上げるのはいわゆる「i字系」。滑るようなあの独特な動きのどこにバスを寄せる力があるのか? その一端を理解できた気がした。
i字引きが釣れる理由を考察! 起用ルアーはi字系の定番「デスアダー」
元祖的なワームのi字引きは、「黄色いチビアダーのオフセット横刺し」が定説。だけど、今回は写真のようにマス針を横刺ししてテストしてみた。
水面すれすれをトレースすると、V字の波が発生!
水面すれすれを引くと、水面にV字の波が発生。下から見ると、水を切るラインが起点となっているように見えた。
水面すれすれを引くと、このようなV字波が立つ。これはこれで、シャローをうろつくオイカワのように見えるのだが、実はV字波の一筋一筋もワームのシルエットに似ている。
少し沈めると、何ともう1つのワームの姿が…!
次は水面下5cmほどのところを引くと、V字波は消失。多少ふらつくことはあるものの、ほぼノーアクションでスーッと泳ぐ。そして、視界にはもう1本チビアダーが! そう、水面にデスアダーの姿が映るので、まるで2尾の小魚が並走しているように見える。その分身の方に食ってくることもあるのでは?
水面直下を引くと、水面にもう1本のワームが出現!これが2尾の小魚に見える可能性もあるだろう。ただ、この分身のほうにアタックされた場合、フッキングは望めないかも。
魚から見た水面に反射するルアー。「i字系」の持つ魚を寄せつつ食わせるパワーは、もしかしたらここに秘密があるのかもしれない。
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