[効果絶大]動きのニブい巨大メバルが次々と引っかかる!ヤバい仕掛けを解説!

冬のメバルシーズン到来と同時に好機を迎えるのが夢の尺オーバーメバルの捕獲。その夢を毎年のように実現しているのが「宮城のサンペイ」の異名を持つ大塚さん。「動きが鈍い冬の大型メバル」に威力を発揮するという、大塚さん独自のマル秘リグが白日の下に晒される!

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 シーバス特集

東北のビッグロックフィッシュハンター

大塚 涼奨(おおつか・りょうすけ)

ロックフィッシュをメインに地元宮城の海で活躍する1991年生まれの若きエキスパート。バス、雷魚など淡水のゲームも愛好し、釣りと自然をこよなく愛する釣りキチぶりから付けられた愛称は「サンペイ」。頭に巻く黒タオルがトレードマーク。メガバスプロスタッフ。

【実釣フィールド】

三陸海岸南部(宮城県)
三陸海岸は青森県南東部から宮城県東部の太平洋に面する沿岸。南部はリアス式海岸で最南端に牡鹿半島があり、磯、入り江、浜など海岸線の変化が豊富。ソルトでは根魚ゲームの好フィールドとして知られている。

宮城のサンペイのターゲットは30cmオーバーの大型メバル!

12月に入り気温が下がってくると、全国的にみても冬のメバルシーズンが開幕するタイミング。

大塚「宮城はサイズを問わなければ、ほぼ年間通してメバル釣りが楽しめます。ただ、僕が狙っているのはお腹がパンパンの尺メバル。それが釣りやすいのが12月と、5月から7月のいわゆる梅雨メバルのシーズンなんです」

実釣でも大型メバルの釣果に期待が持てる。

大塚「もちろん、狙いは大型で体高のある尺メバル。でも、今年は海の様子が違うのか、例年のように釣れないんですよね…」

今シーズンは、メバルのサイズが伸びない傾向というが…。

例年のように、というのは?

大塚「僕は南三陸周辺や牡鹿半島で尺メバルを狙うことが多いんですが、毎年、11月後半になると繁殖期前のメバルが接岸して、数も型も出はじめます。今年はそれが遅れているのか、現状、数も少ないし、型も28cm止まり。今シーズンは何かおかしいんですよ」

なるほど、シーズンインが遅れているのかもしれないですね。12月以降、冬のでかメバルシーズンに突入していると期待して、その攻略法を実釣で伝授いただきましょう! まず、釣り場ですが?

大塚「僕は磯で釣ることが多いです。条件としては、ディープ隣接の湾でボトムに沈み根が点在して、海藻が生えているところが良いです」

深場隣接、沈み根、海藻の3条件がそろえば確率UP!

大塚「僕が尺メバルを狙う釣り場は、深場が隣接する磯のワンドまたは漁港です。こういった場所には、繁殖を意識したメバルが接岸しやすいんです」

大塚「また、ボトムに沈み根と海藻があれば、メバルもベイトもたまります。深場隣接、沈み根、海藻の3つの条件がそろえば、大型のメバル捕獲率が一気にアップしますよ」

磯ではないと釣れない?

大塚「漁港でも深場が近く、海藻が生えていれば釣れます。ある程度、水深があれば堤防の内側でもでかいメバルが出ますからね。尺にこだわらなければ港周りで普通に釣れます(笑)」

サイズにこだわらなければ、深場が近くにある堤防などでも釣れやすくなるのが冬のシーズン。ヒットルアーはハゼドンシャッドSW 3in。

冬の尺メバル攻略の秘策

夕マヅメ前に現場入りです。夜釣りは明るい時間に釣り場の様子を確認します。安全を確保することが重要だ。

大塚「もちろん、釣果よりも安全第一です。あとは釣るタイミングも重要になります。夕マヅメに満潮あるいは干潮が絡むと最高ですね」

当日の日の入りは16時15分。干潮が18時半すぎで日没頃に流れがゆるみはじめるタイミング。

大塚「流れはじめ、ゆるみだしなど潮が変わるタイミングは良いです。ただ、潮が動いていればチャンスはありますけど」

そう説明しながら、まだ空は明るいんですが、ハゼドン3inのジグヘッドリグを結んで沈み根の際を狙ってキャスト。着底後、ロッドティップで小さくシャクってアクションを入れる。

大塚「ライトワインドです。ハゼドンはどんなジグヘッドに付けてもダートしてくれる。日中にリアクションが誘えます。小さなアタリはあるけど、ジャレつくメバルの姿は見えませんね」

日没前からキャスト開始。あたりの正体は小さいアイナメでした!

数投後、アタリの正体は小型アイナメと判明。三陸らしいゲストだ。辺りが薄暗くなると大塚さんはリグチェンジ。

大塚「フロートを使います」

いよいよ、大型メバル狙いの仕掛け「サンペイリグ」をセット!

遠投して広範囲をサーチ?

大塚「広くも探れますが、体高のある尺オーバーは動きが鈍い、と僕は思っています。移動距離を抑えて誘うための遊動式のフロートリグで、自分で考えました。同じことをやっている方がいるかもしれませんけど。リグ名ですか? ん〜まだ、ないです(笑)」

では、仮称でサンペイリグとしておこう。詳細は下の図を参照!

大型メバルを直撃! 超スローに狙えるリグを解説!

フロートは自作のほか、市販品ではシャローフリークを使用。

大塚「Fシステム用のフロートで、通常FシステムはPEとリーダーの結び目のリーダーの端糸を長く残し、フロートを結びます。サンペイリグ(仮称)は、スイベルの環にリーダーを通して遊動式に」

その狙いは?

大塚「中通しのフロートより糸どおりが良いからフロートの真下付近にスルスルッとジグ単を落として、移動距離を抑えて誘うことができます。仕掛け絡みなどトラブルも少ない。ジグヘッドは1.8gが基準でゆっくり落としたいときは0.9gを選択しますね」

三陸の尺メバルがよだれを垂らす「切り札ワーム」

ハゼドンシャッドSW 3in(メガバス)

サンペイリグ(仮称)で使うルアーがこれです。

大塚「ハゼドンシャッドSWはボディが縦扁平で、巻くとテールに多くの水が当たってゆっくりでも確実に動いてくれる。サオ先でチョンチョンッとアクションをつけるとボディがロールしてアピール。誘ってフォールで喰わせるのも有効です」

サンペイリグ(仮称)はスローに狙えるから、大型メバルに効果的にアプローチできる!

これからメバルゲームがアツくなるシーズン。この記事を参考に、自己記録更新を狙ってみてはどうだろうか?


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