【コアソリッドボディにDCが入った!】『24メタニウムDC』は20メタと自重据え置き!? だからこそ凄い!!

あの「メタDC」がついにモデルチェンジ!現行モデルが2015年登場なため、実に9年ぶりの登場となる。ベースモデルである20メタニウムはすでに大人気モデル。DC搭載モデルはどのように進化しているのか!? 黒田健史さんに超最速インタビュー取材を敢行した!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

黒田健史
くろだ・けんし/シマノインストラクター。日本最高峰バス釣りトーナメント「JBトップ50」に参戦する強豪。釣りの腕前もさることながら、釣具に関する知識も豊富。また口も立つため、SNSや動画などの発言にも注目が集まる。

メタニウムユーザーにこそ使ってほしいDC

メタニウムといえばシマノ製ベイトリールのまさしく中核を担うリール。

いくつもの歴代モデルがルアーマガジンT.O.Yを受賞するなど、その人気は確かなものといえるだろう。

だからこそ、シマノが誇るDCブレーキ(デジタルコントロールブレーキ)を搭載した「メタニウムDC」への信頼は厚く、オリジナルメタニウムに並ぶ存在感を放ってきた。

そんなメタニウムDCが、実に9年ぶりとなるモデルチェンジを果たす。

黒田「例年であれば昨年(2023年)のタイミングで出ていたので、もう出ないのか、と思われたかもしれませんが…」

満を持して。

その言葉がこれほどまでに似合うリールもそう多くはあるまい。

黒田「今回のメタニウムDCは、これまでのメタDCはユーザーさんはもちろん、DCモデルでない、オリジナルのメタニウムを使っていた方にこそぜひ使っていただきたいモデルになっているんです」

そういって披露されたリールは…メタニウム?

黒田「20メタニウムとほぼ同じデザインになっています。といってももちろん、設計はゼロから行っていますが…」

2020年に登場した「現行」メタニウムに良く似た外見の「メタニウムDC」。

しかしだからこそ、「24メタニウムDC」はすごい。

黒田「ご覧の通りのデザインですが、自重は20メタニウムと同様の175g。DCブレーキが入っているのにも関わらず、です」

DCブレーキといえば、大型の電子ユニットによってスプール回転を制御する機構。

従来のDC搭載モデルはその全てがオリジナルモデルよりも自重が増加していた。

黒田「しかもリール幅はパーミングカップ側のサイドプレートが0.3mmだけ広がるにとどまっています。つまり20メタニウムとほぼほぼ同じ感覚で使える。ブレーキがSVSなのか、DCなのか。その差だけでコアソリッドボディのメタニウムを選べるんです」

前モデルのメタニウムDCを愛用していたDCファンがアップグレードするのはもちろん、メタニウム愛好家が、用途に応じてDCとSVSを使い分けることも可能。

メタニウムDCの登場で、リール選びの選択肢は大きく広がると言えるだろう。

ユーザーの声にも応えてより使いやすく!

黒田「今回のメタニウムDCは、バンタムやメタニウムで採用されたコアソリッドボディとしては初のDCブレーキ採用モデルになるんです。従来はフレームとサイドプレート、双方に機構が分割されていましたが、メタニウムDCではモノコックボディにDCブレーキを入れるにあたり、サイドプレート側にDCのすべてを搭載するに至っています。0.3mmほど幅広がっているのはそのためです」

優れた機構をコンパクトにする。

その並々ならぬ努力は、ユーザーへの思わぬ恩恵にも繋がった。

黒田「新しいメタニウムDCはこれまでのものと同様、使用ラインを想定した3段階のブレーキモードを選択ができます。その際、従来であればサイドプレートを明けて調整する必要があったのですが、24モデルは外部ダイヤルで調整可能になりました。もう屋外でサイドプレートを落とす心配はありません(笑)」

また、そのサイドプレートの取付けやすさも向上しているという。

黒田「モノコックボディのリールはその製造精度の高さから、サイドプレートの取り付けが少し難しかったですよね。今回登場するアンタレスDCでは、その点にも改良を加え、かなり取り付けやすくしています。はめこむためのツメが1つになり、半回転取り付けられるようになっているんです」

単なる実釣的性能のみならず、ユーザービリティへも大きく切り込んだ「24メタニウムDC」が、また多くのファンを生み出す日は近い。


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