シマノから、高機能ジャケットの新作が登場。カーボン糸採用で保温力が向上、インサレーション(中綿)入りだが動きを阻害せず、スマートに着こなせる、ゴアテックス採用のジャケットを紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
メンテナンスしやすい120g/㎡化繊インサレーションレインジャケット
シマノの定番インサレーションレインジャケットが、機能性を向上させて新登場。メンテナンスしやすい化繊インサレーション(中綿)にゴアテックスを搭載。少ない枚数で暖かく軽い着心地を実現するサーマルレイヤードに適したアイテムで、従来品RB-01JUと比較してメインのインサレーションを150%へ増量されている。
前モデル比1.5倍のインサレーション量で防寒性向上
化繊綿インサレーション(中綿)にゴアテックスの2層の生地を組み合わせ、防寒性に優れたモデル。前モデルでは約80g/㎡というインサレーション(中綿)量を使用していたのに対して、今回のモデルでは量を大幅にアップさせ、120g/㎡のインサレーション(中綿)を採用。
1.5倍の量で、防寒性能を大きく変化させています。ジャケットの中のインナー、ミドラーの着用枚数を少なくし、ジャケット1枚で暖かさをキープすることで軽い着心地を提案する、サーマルレイヤリングにより適したアイテムとなっている。
防寒性と動きやすさを両立
前モデルよりインサレーション(中綿)量を増し防寒性能を高められているが、ウェア全体を1.5倍増しにすると、その厚みで動きやすさ低下してしまう。そこで、適材適所で量を調節。船などでの移動時に寒さを感じやすい前身頃(前面)には120g/㎡のインサレーションを使用し、動かない釣りのときに寒さを感じやすい後見頃にも120g/㎡のインサレーションを使用。
【適材適所でインサレーション(中綿)量を調整】
脇下周り、腕などの動きが多い場所には100g/㎡のインサレーション(中綿)を入れ、汗を搔きやすい脇下の部分は1部抜くといった設計を採用。これにより、高い防寒性を得られながらも、動きやすい性能を実現している。
釣りなどのアクティビティで、動きを阻害しないような作りになったインサレーションジャケットとなっている。
カーボン糸入りの裏地搭載
裏地には蓄熱効果のあるカーボン糸を採用。試験結果では、カーボン糸なしの裏地と比較して約2~3℃も高い温度をキープ。冬の寒い釣り場でもアングラーの身体を保温してくれる。
触れてみるとスルリとした感触。インナーやミドラーの滑りが良くなるため、レイヤリングコーディネートに最適。通常の裏地と比較し、約55%も最大摩擦力が軽減されている。
着ぶくれせず、崩れにくいシルエット。釣りに特化した機能性
インサレーション(中綿)量を部分ごとに変えたことで、着ぶくれしにくいシルエットになっている。着ぶくれしないことで、動きやすくなるのはもちろんのこと、見た目もスマートに。
中綿(インサレーション)の量を部位によって変える工夫により、着ぶくれしにくくなっている。
また座ることを想定して着丈を作っており、腰巻の膨張式ライフジャケットの着用時に、立ったり座ったりを繰り返すことで、ウェアがズレてウェア上部が膨らむようなことも軽減。さらに、インサレーションをキワまでしっかりと入れていることで、長期間使用してもシルエットが崩れにくく、暖かさのアップにも繫がっている。
水の浸入を軽減するクロロプレン2重袖口
袖口は、内袖と外袖の2重袖口を採用しています。内袖はクロロプレン素材になっており、手を通した後にクロロプレン部分に備えられた面ファスナーで留めることで、クロロプレンを手首に密着させることが可能だ。さらに、その上から外袖を面ファスナーで調整できる作りになっている。
クロロプレン部分の面ファスナーで、より手首に密着。
手首に当たる部分はクロロプレン(表面はスキン)になっているため、より密着し、水の吸い上げが起きにくいのが特徴。冬場、手首からジャケット内部に水が内部に伝わってくるのは、かなり不快。この袖口は、魚のランディング、リリース時、手を洗う時など、水に触れる時に気にすることなく作業できる。
ライフジャケット着用時もアクセスしやすいポケット配置
ポケットは、やや高めの胸から脇の位置に大容量で配置されている。自然に手を入れられる位置でありながら、自動膨張の肩掛けタイプのライフジャケット着用時に、ライフジャケットの脇下にあるベルトが邪魔にならずにポケットにアクセスできる。
少し高めの位置のポケットで、使いやすく内容物の出し入れもスムーズ。
もちろん腰回りにはポケットが配置されていないので、腰巻タイプのライフジャケット着用時もポケットがベルトで潰れて、容量が犠牲になることもない。釣行中、ポケットにスマホを入れ、釣果が出たときなどに写真撮影する人も多いですが、このポケット位置はアクセスしやすく、素早く出し入れすることが可能。また、ハンドレストとしても使いやすい。
シルエットを保ち、立体感のあるフード
複数のパネルから構成されているフードは、立体感があり、ドローコードで簡単に調整できるため、被った時にフィット感が得られるとともに、雨風を防ぎつつも視野を広く確保できる設計。
フード部分もインサレーション(中綿)をキワまで入れたことで、よりシルエットが出て、頭、耳周り、首周りをしっかりと暖めてくれる。襟元もフードを被っていない時は顎に当たらず、フードを被った時は、しっかりと首周りを覆ってくれる作りになっている。