ジグ単、初心者は扱いにくいから、重いフックを使った方がいい。入門書にはそう書かれることが多い。しかし、家邊さんは『アジを釣りたいなら軽いフックを使ってください』と言う。軽いと難しいを払拭するノウハウを今回は語っていただきましょう。
●写真/文:ルアーマガジンソルト編集部
解説アングラー紹介
家邊 克己(やべ・かつみ)
現代アジングの礎を作ったと言っても過言ではないアジングレジェンド。サーティフォーの代表として日々、妥協のないアイテムをプロデュースするプロフェッショナル。年間の釣行日数は300日近い。世界で最もアジの生態を知る人でもある。
本当にアジを釣りたいなら、軽量ジグ単から逃げない!
まず初めに、アジングのジグ単(ジグヘッド単体リグ)と呼ばれる釣りで、使われるジグヘッドはおおむね、0.3g前後から3g前後がスタンダードです。一般的に、このジグヘッドで軽量と言われるのは1.0g以下とここでは定義づけたいと思います。
家邊「1.0g以下のジグヘッドは飛距離が出ないし、初心者には扱いにくいでしょう」
これは、アジング界、いやライトゲーム界の定説。しかし、アジングレジェンドの家邊さんは、こう続けます。
家邊「扱いにくいと感じるのは、軽量のジグヘッドリグを遠くに投げようとするから。つまり、軽いジグヘッドリグの扱い方を理解していないとも言えるでしょう。初心者でも、軽量なジグヘッドリグを使った方が、圧倒的な差でアジが釣れます」
そう言い切る理由は?
家邊「アジングは概ねフォール(リグを沈めてアジのバイトを誘う)釣りです。アジがいる層に、より長くリグ通すことで、ヒット率が上がる理屈はわかりますよね? では、重いジグヘッドだと、どうなりますか?」
速くフォールますね。
家邊「そう、あっという間にアジのいる層を通り過ぎ、ヒットレンジから外れてしまいます。アジの群れの密度が高ければ、それでもある程度は釣れてくれますが、そんな条件下のフィールドばかりではありません」
家邊「軽いジグヘッドリグで長くアジがいるレンジにルアーを留めて置ければ、魚影の濃さに関わらず、有利になるという理屈です」
家邊さんに言わせれば、単純な物理の話。
家邊「あと、みなさんなんで遠くに投げようとするんですか? 足元でもアジはちゃんと釣れんです。それがわかれば、軽いリグでも全然釣りになるんですよ」
まさに灯台下暗し。護岸や防波堤の足元は何よりも注目したい1級のアジングポイントなのです。
軽量リグは1.0g以下と定義
今回家邊さんが実釣を行ったフィールドは、比較的小型のアジが多いことから、小アジ、豆アジ用のザ・豆というジグヘッドを使用。一般的に軽量リグの定義として本記事は1.0g以下としています。ちなみに家邊さんは0.8gをベンチマークとしていることが多いが、この日は0.3gと0.5gをローテーションして反応をみていた。
そもそも、なぜ軽量リグが釣れると言えるのか?
フォールの速度を抑えれば、アジが溜まっているレンジに長くルアーを留めておけるのは、あたりまえの通り。重いウエイトより軽いウエイトのほうが、当然フォール速度は遅くなる。
ウエイトが重いジグヘッドの場合、アジのいるレンジをすぐに通過してしまい、バイトチャンスが減る。一方、軽量ジグヘッドの場合フォールスピードが遅いので、じっくりとアジを誘うことができるので有利、という考え方。
軽量ジグヘッドは、遠投しようとすると途端に扱いにくくなる。初心者なら、無理してキャストせず、足元の狙える範囲ををきっちりと狙えば、十分釣果が期待できると、家邊さんは解説。
皆さんも是非、1.0g以下の軽量ジグヘッドにチャンレンジして、釣果アップを目指して見て下さい!
今回の記事の全文はルアーマガジンソルトに掲載!
ルアーマガジンソルト2024年2月号(2023年12月発売)はライトゲーム特集。アジングを始めとして、冬でも楽しめるターゲットを取り上げている。今回の家邊さんの記事も、全文が掲載されいてるので、是非チェックしてみてほしい。
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